【5月3日 米国株式市場】
ダウ 33,414 ₋0.80%
S&P500 4,090 ‐0.70%
ナスダック 12,025 ‐0.46%
米国株は下落。
中盤までは前日よりも上昇を維持していましたが、
FOMCの結果の発表が始まると下落に転じマイナスで終えました。
ラッセル2000は+0.41%と上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+0.13と上昇しました。
米10年債利回りは3.373%。‐0.066と低下しました。
VIX指数は18.34。+0.56と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 135.01 ‐1.11%
NY原油 68.29 ‐4.70%
NY金 2,035 +1.03%
FOMCの結果を受けてドル円は135円台前半に。
原油は引き続き大きく下落。金は上昇。
ビットコインは28,327ドル。‐1.23%と下げました。
【S&P500マップ】

【セクター】
ヘルスケア ‐0.11%
通信 ‐0.17%
公益 ‐0.32%
資本財 ‐0.39%
不動産 ‐0.60%
一般消費財 ‐0.71%
通信 ‐0.79%
情報技術 ‐0.83%
資本財 ‐1.11%
金融 ‐1.19%
エネルギー ‐1.92%
全11セクターが下落。
特に金融やエネルギーが大きく下げました。
【スタイルボックス】

小型グロース株以外の全てのサイズとスタイルが下落。
特に大中型バリュー株が下落しました。
【個別株】
〇CVSヘルス<CVS> ‐3.60%
決算を発表。通期ガイダンスで2つの大型買収の費用を捻出のため、1株利益を下方修正したことが嫌気されています。
〇スターバックス<SBUX> ‐9.17%
決算を受けて下落。数字は悪くはなかったものの、ガイダンスを据え置き、不確実性を何度も強調したことから売られました。
直前まで上昇しており、その高い期待に応えられなかったという感じですね。
【FOMC】
FRBは5月2~3日に開催したFOMCでFF金利の誘導目標を全会一致で、0.25%に引き上げ5.00~5.25としました。利上げは2022年3月以降10回連続。
声明からは「(インフレ率を2%に戻すために)幾分の追加的な金融政策引き締めが適切になるかもしれないと予想する」との文言が削除され、
変わりに「追加的な金融政策の引き締めがどの程度適切かを決めるに当たり、当局は今後数週間から数カ月間の経済、インフレ、金融市場の動向を注視する」との文言が追加されました。
2006年は似たような文言が追加された後利上げ停止となりました。ただ、今回はパウエル議長の発言と合わせて考えると今後の様子を見つつ利上げ停止を決めたいというのが素直な本音でしょう。
【パウエルFRB議長(声明まとめ)】
その他重要な発言
〇米国の金融システムは健全で強固。銀行システムは健全。
〇第1四半期の経済活動は緩やかなペースで拡大した。
〇ここ数カ月、雇用は堅調に伸びており、失業率は低いまま。
〇インフレ鈍化にはトレンドを下回る成長と労働市場の幾らか鈍化が必要
〇債務上限を迅速に引き上げることが不可欠(バイデン氏の責任)
〇FRBの行動が適切と判断するために数カ月のデータが必要
【市場の反応】

序盤から中盤にかけて前日よりも上昇を維持していたS&P500ですが、後半、FOMCの発表に前後して下落に転じ、その後マイナスで終えました。
パウエル議長は、会見の冒頭で米銀システムは注視しているが改善が見られると発言しましたが、会見中に地銀セクターが売り込まる場面もあり、S&P500と同じように下落しました。

短期金融市場は、6月、7月の利上げ停止と9月以降の利下げを織り込みました。

【ISM非製造業景況指数】
ISM非製造業景況指数 51.9 予想 51.8 前回 51.2
非製造業PMI(確報) 53.6 予想 53.7 前回 53.7
ここ半年縮小を示している米製造業ですが、米国経済の2/3を占める非製造業は引き続き拡大を維持しており、年内に見込まれる景気後退が穏やかかつ短期的になるという、パウエル議長やエコノミスト予想を支える内容となりました。
輸出急増を背景に新規受注が増加。一方で、製造業同様、投入価格の上昇に直面しており、インフレが根強いことも示唆する内容となりました。
【ADP雇用統計】
結果 29.6万人 予想 14.9万人 前回 14.5万人
4月のADP雇用統計では、雇用者数は9カ月ぶりの大幅な増加となり、引き続き労働市場が底堅く推移していることが示唆されました。
【まとめ】
米国株式市場は5月のFOMCといくつかの企業の決算と経済指標を消化。
終ってみれば、S&P500は‐0.7%というごくごく普通の騒ぐほどでもない下落で終えました。
FOMCに関しては、あれだけいろいろな予想が飛び交い、Twitterではトレンドに入るくらい注目され、一部では深い議論や懸念がされていましたが、
株式市場の反応、結果、声明文やパウエル議長の発言なども含めて、概ね予想通りの内容となりました。
いろいろな投資戦略があると思いますが、もし、オルカンやS&P500に長期投資をしている方であれば、特に気にすることなく、
いつもどおり、それぞれの①目標②リスク許容度③投資期間などに合う、概ね適切な資産配分を維持しつつ、自身にコントロールできることに注力していくことが大切だと思います。
特に資金が少ないうちは、高配当だ、ハイグロだとあれこれ動き回るよりも、入金額を増やすことに力を注いだ方が効率的に資産を増やせるケースがほとんどです。
未来はわからない、不確実性の多い、株式市場だからこそ、自分の努力でできることをしっかりと行うことが大切です。
これからも人生を楽しみながら資産形成を続けていきましょう。
いつもありがとうございます。
もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。

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ダウ 33,414 ₋0.80%
S&P500 4,090 ‐0.70%
ナスダック 12,025 ‐0.46%
米国株は下落。
中盤までは前日よりも上昇を維持していましたが、
FOMCの結果の発表が始まると下落に転じマイナスで終えました。
ラッセル2000は+0.41%と上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+0.13と上昇しました。
米10年債利回りは3.373%。‐0.066と低下しました。
VIX指数は18.34。+0.56と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 135.01 ‐1.11%
NY原油 68.29 ‐4.70%
NY金 2,035 +1.03%
FOMCの結果を受けてドル円は135円台前半に。
原油は引き続き大きく下落。金は上昇。
ビットコインは28,327ドル。‐1.23%と下げました。
【S&P500マップ】

【セクター】
ヘルスケア ‐0.11%
通信 ‐0.17%
公益 ‐0.32%
資本財 ‐0.39%
不動産 ‐0.60%
一般消費財 ‐0.71%
通信 ‐0.79%
情報技術 ‐0.83%
資本財 ‐1.11%
金融 ‐1.19%
エネルギー ‐1.92%
全11セクターが下落。
特に金融やエネルギーが大きく下げました。
【スタイルボックス】

小型グロース株以外の全てのサイズとスタイルが下落。
特に大中型バリュー株が下落しました。
【個別株】
〇CVSヘルス<CVS> ‐3.60%
決算を発表。通期ガイダンスで2つの大型買収の費用を捻出のため、1株利益を下方修正したことが嫌気されています。
〇スターバックス<SBUX> ‐9.17%
決算を受けて下落。数字は悪くはなかったものの、ガイダンスを据え置き、不確実性を何度も強調したことから売られました。
直前まで上昇しており、その高い期待に応えられなかったという感じですね。
【FOMC】
FRBは5月2~3日に開催したFOMCでFF金利の誘導目標を全会一致で、0.25%に引き上げ5.00~5.25としました。利上げは2022年3月以降10回連続。
声明からは「(インフレ率を2%に戻すために)幾分の追加的な金融政策引き締めが適切になるかもしれないと予想する」との文言が削除され、
変わりに「追加的な金融政策の引き締めがどの程度適切かを決めるに当たり、当局は今後数週間から数カ月間の経済、インフレ、金融市場の動向を注視する」との文言が追加されました。
2006年は似たような文言が追加された後利上げ停止となりました。ただ、今回はパウエル議長の発言と合わせて考えると今後の様子を見つつ利上げ停止を決めたいというのが素直な本音でしょう。
【パウエルFRB議長(声明まとめ)】
パウエル議長はFOMC後の記者会見で、「FRBは依然としてインフレ率が高すぎると見ている」「インフレ圧力の高さはなおFRBの懸念事項だ」強調。「利上げサイクルの終了について言及するのは時期尚早だ」と述べました。
また「必要なら追加利上げの用意がある」とし、今回の会合では6月の利上げ停止について何も決定しておらず、次回の政策金利に関する判断はいつもどおり会合ごとに決定されるとしています。
その他重要な発言
〇米国の金融システムは健全で強固。銀行システムは健全。
〇第1四半期の経済活動は緩やかなペースで拡大した。
〇ここ数カ月、雇用は堅調に伸びており、失業率は低いまま。
〇インフレ鈍化にはトレンドを下回る成長と労働市場の幾らか鈍化が必要
〇私の予測ではリセッションではなく、緩やかな成長
〇債務上限を迅速に引き上げることが不可欠(バイデン氏の責任)
〇金利が十分に制限的かどうか評価を継続、水準はおそらくそれほど遠くない」
〇FRBの行動が適切と判断するために数カ月のデータが必要
【市場の反応】

序盤から中盤にかけて前日よりも上昇を維持していたS&P500ですが、後半、FOMCの発表に前後して下落に転じ、その後マイナスで終えました。
パウエル議長は、会見の冒頭で米銀システムは注視しているが改善が見られると発言しましたが、会見中に地銀セクターが売り込まる場面もあり、S&P500と同じように下落しました。

短期金融市場は、6月、7月の利上げ停止と9月以降の利下げを織り込みました。

【ISM非製造業景況指数】
ISM非製造業景況指数 51.9 予想 51.8 前回 51.2
非製造業PMI(確報) 53.6 予想 53.7 前回 53.7
ここ半年縮小を示している米製造業ですが、米国経済の2/3を占める非製造業は引き続き拡大を維持しており、年内に見込まれる景気後退が穏やかかつ短期的になるという、パウエル議長やエコノミスト予想を支える内容となりました。
輸出急増を背景に新規受注が増加。一方で、製造業同様、投入価格の上昇に直面しており、インフレが根強いことも示唆する内容となりました。
【ADP雇用統計】
結果 29.6万人 予想 14.9万人 前回 14.5万人
4月のADP雇用統計では、雇用者数は9カ月ぶりの大幅な増加となり、引き続き労働市場が底堅く推移していることが示唆されました。
【まとめ】
米国株式市場は5月のFOMCといくつかの企業の決算と経済指標を消化。
終ってみれば、S&P500は‐0.7%というごくごく普通の騒ぐほどでもない下落で終えました。
FOMCに関しては、あれだけいろいろな予想が飛び交い、Twitterではトレンドに入るくらい注目され、一部では深い議論や懸念がされていましたが、
株式市場の反応、結果、声明文やパウエル議長の発言なども含めて、概ね予想通りの内容となりました。
いろいろな投資戦略があると思いますが、もし、オルカンやS&P500に長期投資をしている方であれば、特に気にすることなく、
いつもどおり、それぞれの①目標②リスク許容度③投資期間などに合う、概ね適切な資産配分を維持しつつ、自身にコントロールできることに注力していくことが大切だと思います。
特に資金が少ないうちは、高配当だ、ハイグロだとあれこれ動き回るよりも、入金額を増やすことに力を注いだ方が効率的に資産を増やせるケースがほとんどです。
未来はわからない、不確実性の多い、株式市場だからこそ、自分の努力でできることをしっかりと行うことが大切です。
これからも人生を楽しみながら資産形成を続けていきましょう。
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