バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。

【4月28日 米国株式市場】

ダウ    34,098 +0.80%
S&P500     4,169 +0.83%
ナスダック 12,226 +0.69%

米国株式市場は上昇。

地銀や景気後退、インフレの懸念は残るものの、

昨日に続き好調な企業決算が株価を支えました。

ラッセル2000は+1.01%と小型株が大きく上昇。

VXUS(全世界株式除く米)も+0.21%と上昇しました。

米10年債利回りは3.428%。‐0.10%とやや低下。

VIX指数は15.78。‐1.25と大きく低下。

VIX指数は2021年11月以来の低水準となりました。

【為替・コモディティー】

ドル円  136.27 +1.74%
NY原油  76.71 +2.61%
NY金   1,990 +0.01%

ドル円は136円台前半。原油は+2%と上昇。米国の原油生産が減少する一方で、EIAの需要の拡大を示すデータや好調な石油大手企業の決算が後押ししました。

ビットコインは29,357ドル。₋0.42とやや低下しました。


【S&P500マップ】
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インテルがエクソンモービルは予想を上回る決算を受けて大きく上昇。

一方、2021年頃は花形だったスナップ(‐17.01%)やピンタレスト(‐15.66%)は、決算を受けて大きく下落しました。

【セクター】

エネルギー +1.47%
金融    +1.18%
不動産   +1.15%
素材    +1.12%
情報技術  +1.07%
資本財   +0.93%
ヘルスケア +0.81%
通信    +0.53%
生活必需品 +0.49%
一般消費財 ‐0.04%
公益    ‐0.19%

全11セクター中9セクターが上昇。

エネルギー株や金融が大きく反発しました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが上昇。

特に小型株が上昇しました。

【個別株】

〇Amazon ‐3.98%。

売上高や利益は市場予想を上回ったものの、クラウドサービス部門AWSの売上高の伸びが15.8%に鈍化。2015年に同部門の売上を報告するようになってから最低の伸びとなりました。

〇ファースト・リパブリック・バンク ‐43.30%

ロイターの報道を受け、株価は6.6%反発したものの、FDICの管理下に置かれる公算が大きいというCNBCの報道を受け、更に急落。最安値を更新しました。



【バー副議長の発言】

FRBのバー副議長(銀行監督担当)がシリコンバレー銀行の破綻を受けた検証で、米金融機関を監督する方法を徹底的に見直すよう呼び掛けました。

これを受け株価は伸び悩む場面も見られました。

FRBはストレステストや流動性要件など、資産1000億ドル以上の金融機関に適用される様々な規則を再検討すると報告書で語っている。

市場は銀行への規制強化で融資が減少し、それが景気に与える影響を危惧しています。

【個人消費支出(PCE)】

3月米 PCEデフレーター
(前年比)4.2% 予想 4.1% 前回 5.0%

3月米 PCEコア・デフレーター
(前年比)4.6% 予想 4.6% 前回 4.6%

アメリカの3月のPCE・個人消費支出の物価指数は上昇率が1年10か月ぶりの低い水準となりました。

コア価格指数は前月比0.3%、前年比4.6%上昇で市場予想と一致。個人消費支出は前月比変わらずとなりました。

【ミシガン大学消費者信頼感指数】

・現在景況感 68.2(予想 68.6・前回 68.6)
・先行景況感 60.5(予想 60.4・前回 60.3)
・1年先インフレ期待 4.6%(前回 4.6%)
・5-10年先インフレ期待 3.0%(前回 2.9%)



【まとめ】

米国株式市場は上昇。地銀の問題で少し揺れましたが、週間でもS&P500とダウが0.9%、Nasdaqは1.3%上昇。

アルファベットやマイクロソフト、メタなどの好決算が各指数の上昇に寄与しました。

月間でもS&P500は+1.5%と2カ月連続で上昇しました。

昨年から今年にかけていろいろ騒がれていたのは何だったのかというくらい普通というか順調な市場です。

重要な経済指標の発表が続いていますが、FF金利の予想曲線が昨日よりやや左に寄っただけであまり大きな変化はありませんでした。

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決算シーズンは約半分が終了。S&P500企業のうち261社が発表を終えましたが、約80%が予想を上回る1株利益を報告しています。

業績は予想よりも底堅いということが示されましたが、元々悪いシナリオを降りこみ、低めの予想(と株価)になっていたことから、株価はポディティブな反応を見せているものの、そこまで楽観的な声は聞こえない印象を受けます。

【私がインデックス投資をする理由】

さて、今日の感想を一つ。

エクソンは最高値を更新。利益が前年同期比2倍以上となり、第1四半期としては過去最高益を更新。市場予想も上回りました。

数年前のハイテクやハイグロ、あるいはクリーンエナジーが牽引していた時期には『石油株はオワコン』『爆損モービル』『石油株が入っているから○○(ETF)は嫌』とまで揶揄されていましたが、

コロナ底では配当利回り10%となり、そこから増配しつつ3年で株価が3倍以上になりました。

ここ2~3年で投資を始めた個別株投資家の方にとっては、

成長株や人気株(高値圏で飛びついたり、金利など市場環境が変わったり、Amazonのように成長が鈍化し下落することも)、あるいは一般的に言われているストーリー(石油はダメになるなど)と、

実際に儲かる株は違うということ。そして、流行やサイクルは回るということの良い教訓となったのではないでしょうか?

バリューとグロース、逆張りと順張り、あるいは各セクター、各ファクター。それぞれ儲かる時期と上手くいかない時期があります。

その入れ替わりのタイミングを正確に測ることは困難です。早すぎても遅すぎてもなかなか儲かりませんです。またPFを動かすたびにコストがかかります。

①どの戦略、要因が今後強くなるかわからないこと。

②市場サイクルは回るものの、その順序やタイミングはわからないということ。

③動くとコストがかかること。

④簡単で手間もかからないし、自身の予測に頼らなくていいこと。

などから私は市場を丸抱えするようなインデックスファンドを好むようになりました。

昔は原油や石油株が好きでよく投資をして小銭を稼いでいましたが、その後振るわない時期が続いたので結果的にVOOに切り替えて大正解でした。

もちろん最高の結果とはいかないものの、現実の株式市場を見るに、残念ながら、みんながみんな最高の結果を出すことはできません。

市場全体を丸抱えするようなパッシブ運用のインデックスファンドは、ほとんどのアクティブ戦略をコスト控除後のリスク調整後リターンで上回ることのできる概ねベターな戦略ですし、

手間や時間を割くことなく誰でも現実的にできること。その空いた時間や労力や脳のリソースを人生の他のことに回すことのできることも含めた全体的な効率の良さがあります。

そんなわけで私は今後もインデックス投資を続けていきたいと思います。

そして、昔個別株投資をやっていた老兵からの小言としては、

個別株投資初心者の方には、個別株投資をするにしても、自分がたまたま読んだ本、たまたま投資を始めた時に有効だった戦略、たまたま流行している投資対象にとらわれることなく、幅広く勉強を続ける事をお勧めします。

たまたま最初に見た動画が「過去」絶好調だった投資対象に『最高値圏』でレバをかけることを推奨するもので、それしか知らずそれを妄信してしまったら・・・

いつもありがとうございます。

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