【4月25日 米国株式市場】
ダウ 33,530 ₋1.02%
S&P500 4,071 ‐1.58%
ナスダック 11,799 ‐1.98%
米国株式市場は下落。
米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクの決算が悪かったことや、資産売却の可能性を受けて、銀行リスクは収まっていないとの懸念が再燃しました。
物流大手UPSが見通しを引き下げたことも、景気後退への懸念を高めました。
ラッセル2000は‐2.40%と小型株も下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.58%と下落しました。
米10年債利回りは3.400%。‐0.115と低下。
VIX指数は18.76。+1.87と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 133.70 ‐0.39%
NY原油 77.13 ‐2.07%
NY金 1,996 +0.36%
ドル円は133円台後半。原油は2%ほど下落。
ビットコインは28,165ドル。+2.37と上昇しました。
【S&P500マップ】
米物流大手のUPSが業績見通し引き下げたことで景気後退の懸念が深まりました。
また、昨日お伝えした通り、中堅銀ファーストリパブリックから1000億ドルの預金が流出したと発表したことで、銀行セクターの健全性を巡る不安も強まりました。
ファーストリパブリックは1000億ドル資産売却やバッドバンクを設立してバランスシート再構築を模索しているとの報道もあります(ロイター)
一方、ゼネラル・モーターズやペプシコの決算は予想を上回りました。
【セクター】
公益 ‐0.10%
生活必需品 ‐0.12%
不動産 ‐0.92%
ヘルスヘア ‐1.05%
通信 ‐1.58%
金融 ‐1.76%
資本財 ‐1.83%
エネルギー ‐1.83%
一般消費財 ‐2.05%
情報技術 ‐2.09%
素材 ‐2.15%
全11セクターが下落。
特に素材、一般消費財、情報技術は2%以上下落しました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
特にグロース株や小型株が下落しました。
【マイクロソフト決算発表】
マイクロソフトが第3四半期(1~3月)の決算を発表。
クラウドサービス事業や業務用ソフト「オフィス」業務が堅調だったことで、売上高やEPSが市場予想を上回りました。株価は時間外で上昇中。
〇売上高 529億ドル。予想510.2億ドルを上回る。前年同期比7.1%増
〇EPS 2.45ドル。予想2.23ドルを上回る。前年同期比9.4%増
〇クラウドサービス「アジュール」の伸びは+27%。予想の26.6%を上回る
〇アジュールを含むクラウド部門の売上高は221億ドル。予想218.5億ドルを上回る。
〇業務用ソフトオフィス事業のほか、ビジネス向けSNS(リンクトイン)などの広告収入などを含むプロダクティビティ部門の売上高は175億ドル。予想の169.9億ドルを上回る。
【アルファベット決算速報】
アルファベットも決算を発表。
クラウドサービスの需要が高まったほか、広告収入が予想以上に持ちこたえたことで、売上高が予想を上回りました。株価は時間外で一時+5.9%上昇しましたが、現在は少し戻しています。
〇最大700億ドルの自社株買いも発表した
スンダー・ピチャイCEOは「検索事業が好調でクラウドには勢いが見られるなど、第1四半期の実績にわれわれは満足している」とコメント。
広告主の予算が縮小する中、アルファベットの経営幹部は利益率維持のためコスト削減を進めています。
【SVB銀行の後始末】
【4月の米消費者信頼感指数】
4月の米消費者信頼感指数は101.3に低下。予想は104。前月は104。
横ばいとの予想を下回り2022年7月以来9カ月ぶりの低水準を付けました。景気後退に陥るとの見通しが影響したものと思われます。
期待指数は3月の74.0から68.1に低下。期待指数は80を下回ると景気後退リスクが高まっていると示唆されます。
【まとめ】
ファーストリパブリックの決算を受けて銀行問題に関するリスクが再燃したこと、
UPSの決算や経済指標を受けて景気後退の懸念が強まったことなどで、米国株式市場は下落しました。
銀行問題については、上記したFRBやFDICの発表を待つ形となります。大手銀行の決算や現時点で知りうる情報を判断する限り、そこまで騒ぐことはないと思います
が、今後新たな情報が出る可能性もあるので、ここで変に騒いだり、断言や予想することは避け、推移を見守りたいと思います。
UPSの決算や消費者信頼感指数他、これまで発表された経済指標からは、FRBの1年に及ぶ積極的な金融引き締めが、インフレにも米経済にも効いてきているという兆候が多く見られるようになりました。
景気後退が起こるのか、起こるとしてもどの程度の期間と深さになるのか。そして実際に株価にどのように影響を与えるのか。投資家の注目が集まっています。
S&P500やNasdaqに大きな影響を与える、マイクロソフトとアルファベットが予想を上回る決算を発表しました。マイクロソフトは普通によく、アルファベットは元々低めの予想を上回ったという形ですね。
これを受けて、明日Nasdaq辺りは序盤上昇するかもしれませんが、その後どうなるかわかりません。半導体やSNS企業の決算も控えています。
特に決算シーズンや5月2~3日のFOMC前で市場の雰囲気がコロコロしやすい時期ですが、振り回されず冷静に投資を続けていきましょう。
いろいろな投資戦術がありますが、私はパッシブ運用のインデックス投資家なので①銀行問題がどうであれ、②景気後退がどうであれ、③ハイテク企業の決算がどうであれ、
特に気にすることく、特別なことをするわけでもなく、いつもどおり、インデックスファンドを買い進めていきたいと思います。
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ダウ 33,530 ₋1.02%
S&P500 4,071 ‐1.58%
ナスダック 11,799 ‐1.98%
米国株式市場は下落。
米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクの決算が悪かったことや、資産売却の可能性を受けて、銀行リスクは収まっていないとの懸念が再燃しました。
物流大手UPSが見通しを引き下げたことも、景気後退への懸念を高めました。
ラッセル2000は‐2.40%と小型株も下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.58%と下落しました。
米10年債利回りは3.400%。‐0.115と低下。
VIX指数は18.76。+1.87と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 133.70 ‐0.39%
NY原油 77.13 ‐2.07%
NY金 1,996 +0.36%
ドル円は133円台後半。原油は2%ほど下落。
ビットコインは28,165ドル。+2.37と上昇しました。
【S&P500マップ】
米物流大手のUPSが業績見通し引き下げたことで景気後退の懸念が深まりました。
また、昨日お伝えした通り、中堅銀ファーストリパブリックから1000億ドルの預金が流出したと発表したことで、銀行セクターの健全性を巡る不安も強まりました。
ファーストリパブリックは1000億ドル資産売却やバッドバンクを設立してバランスシート再構築を模索しているとの報道もあります(ロイター)
一方、ゼネラル・モーターズやペプシコの決算は予想を上回りました。
【セクター】
公益 ‐0.10%
生活必需品 ‐0.12%
不動産 ‐0.92%
ヘルスヘア ‐1.05%
通信 ‐1.58%
金融 ‐1.76%
資本財 ‐1.83%
エネルギー ‐1.83%
一般消費財 ‐2.05%
情報技術 ‐2.09%
素材 ‐2.15%
全11セクターが下落。
特に素材、一般消費財、情報技術は2%以上下落しました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
特にグロース株や小型株が下落しました。
【マイクロソフト決算発表】
マイクロソフトが第3四半期(1~3月)の決算を発表。
クラウドサービス事業や業務用ソフト「オフィス」業務が堅調だったことで、売上高やEPSが市場予想を上回りました。株価は時間外で上昇中。
〇売上高 529億ドル。予想510.2億ドルを上回る。前年同期比7.1%増
〇EPS 2.45ドル。予想2.23ドルを上回る。前年同期比9.4%増
〇クラウドサービス「アジュール」の伸びは+27%。予想の26.6%を上回る
〇アジュールを含むクラウド部門の売上高は221億ドル。予想218.5億ドルを上回る。
〇業務用ソフトオフィス事業のほか、ビジネス向けSNS(リンクトイン)などの広告収入などを含むプロダクティビティ部門の売上高は175億ドル。予想の169.9億ドルを上回る。
【アルファベット決算速報】
アルファベットも決算を発表。
クラウドサービスの需要が高まったほか、広告収入が予想以上に持ちこたえたことで、売上高が予想を上回りました。株価は時間外で一時+5.9%上昇しましたが、現在は少し戻しています。
〇売上高 697.9億ドル。予想689.5億ドルを上回る。前年同期2.6%増
〇純利益 150.5億ドル。予想139億ドルを上回る。前年同期は164.4億で8.4%減
〇EPS 1.17ドル。予想1.09ドルを上回る。前年同期よりは0.06減少。
〇EPS 1.17ドル。予想1.09ドルを上回る。前年同期よりは0.06減少。
〇懸念されていた広告収入は545.5億ドル。前年同期の546.6億から若干の減少で留めました。
〇最大700億ドルの自社株買いも発表した
広告主の予算が縮小する中、アルファベットの経営幹部は利益率維持のためコスト削減を進めています。
【SVB銀行の後始末】
FRBはシリコンバレー銀行(SVB)の監督に関する見直しを日本時間29日午前0時に公表すると発表。
FDICも5月1日までに、SVBに対する監督の詳細と預金保険制度の概要を記した報告書を発表する予定。
【4月の米消費者信頼感指数】
4月の米消費者信頼感指数は101.3に低下。予想は104。前月は104。
横ばいとの予想を下回り2022年7月以来9カ月ぶりの低水準を付けました。景気後退に陥るとの見通しが影響したものと思われます。
期待指数は3月の74.0から68.1に低下。期待指数は80を下回ると景気後退リスクが高まっていると示唆されます。
【まとめ】
ファーストリパブリックの決算を受けて銀行問題に関するリスクが再燃したこと、
UPSの決算や経済指標を受けて景気後退の懸念が強まったことなどで、米国株式市場は下落しました。
銀行問題については、上記したFRBやFDICの発表を待つ形となります。大手銀行の決算や現時点で知りうる情報を判断する限り、そこまで騒ぐことはないと思います
が、今後新たな情報が出る可能性もあるので、ここで変に騒いだり、断言や予想することは避け、推移を見守りたいと思います。
UPSの決算や消費者信頼感指数他、これまで発表された経済指標からは、FRBの1年に及ぶ積極的な金融引き締めが、インフレにも米経済にも効いてきているという兆候が多く見られるようになりました。
景気後退が起こるのか、起こるとしてもどの程度の期間と深さになるのか。そして実際に株価にどのように影響を与えるのか。投資家の注目が集まっています。
S&P500やNasdaqに大きな影響を与える、マイクロソフトとアルファベットが予想を上回る決算を発表しました。マイクロソフトは普通によく、アルファベットは元々低めの予想を上回ったという形ですね。
これを受けて、明日Nasdaq辺りは序盤上昇するかもしれませんが、その後どうなるかわかりません。半導体やSNS企業の決算も控えています。
特に決算シーズンや5月2~3日のFOMC前で市場の雰囲気がコロコロしやすい時期ですが、振り回されず冷静に投資を続けていきましょう。
いろいろな投資戦術がありますが、私はパッシブ運用のインデックス投資家なので①銀行問題がどうであれ、②景気後退がどうであれ、③ハイテク企業の決算がどうであれ、
特に気にすることく、特別なことをするわけでもなく、いつもどおり、インデックスファンドを買い進めていきたいと思います。
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