【 3月14日 米国株式市場】
ダウ 32,155 +1.06%
S&P500 3,920 +1.68%
ナスダック 11,428 +2.14%
米国株式市場は反発。
CPIの伸びが予想通り減速したことや、
米銀行破綻の影響が波及することへの懸念が後退したことで反発しました。
ラッセル2000は+1.87%と上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+0.89%と上昇しました。
米10年債利回りは3.685%。+0.174と上昇。
VIX指数は23.73。‐2.79と10%以上低下。
【為替・コモディティー】
ドル円 134.17 +0.74%
NY原油 71.43 ₋4.51%
NY金 1,908 ₋0.18%
ドル円は134円台前半。
原油は4%以上下落し、3カ月ぶりの安値となりました。
昨日上昇した金は反落。
ビットコインは24,639ドル。+1.76%と上昇。
【S&P500マップ】

【セクター】
通信 +2.06%
情報技術 +1.50%
金融 +1.49%
一般消費財 +0.98%
公益 +0.88%
素材 +0.77%
不動産 +0.51%
資本財 +0.49%
エネルギー +0.39%
ヘルスケア +0.36%
生活必需品 +0.35%
全11セクターが上昇。
通信、情報技術などのグロース系のセクターや大きく上昇しました。
金融セクターも反発。ファースト・リパブリックなど地銀株が急反発。大手銀も買い戻されました。
預金保護の措置など米当局の対応も早かったためか、金融システム全体へ破壊的な影響は回避されるのではとの楽観論も出ています。
【スタイルボックス】

全てのサイズとスタイルが上昇。
特に大型株やグロース株が大きく上昇しました。
【個別株】
〇メタ<META> +7.25%
約1万人の人員削減を計画していることを明らかにしました。経費節減と効率化を図るのが目的で、過去6カ月で2回目の大規模な人員削減となります。
〇ウーバー<UBER> +5.00%
〇ドアダッシュ<DASH> +5.93%
配車サービズ銘柄が上昇。カリフォルニア州の控訴裁判所がギグワーカーを従業員ではなく独立した契約者に分類するという現行法を支持したことが材料。
〇ユナイテッド航空<UAL> ‐5.37%
第1Qのガイダンスを公表。EPSを0.6~1ドルの赤字と従来予想の0.5~1.0ドルの赤字から若干の下方修正しました。パイロット組合との新たな労働協約締結からの費用増の可能性を反映たもので株価は下げました。
ほぼ予想通りの結果となりました。
CPI(前年比)は前月の6.4%から減速し、2021年9月位来の穏やかな伸びとなりました。
ただ、CPIは減速を示しているものの、未だ高い水準にあり、
FRBがより重要視する、エネルギーと食品を除くコアCPIの方をみると未だインフレが根強いことが示唆される内容となりました。
パウエル議長の証言やFRBのタカ派姿勢、来週のFOMCでの利上げを正当化する結果となりました。
【金融市場の反応】
昨日は3月のFOMCでの「利上げ停止」の確率を40%以上織り込んでいましたが、
CPIや銀行破綻の影響拡大による金融危機の懸念の後退により、0.25%の利上げを織り込む動きが加速。
現在、利上げ停止の確率は22.5%に低下。0.25%の利上げ確率を77.5%程度で織り込んでいます。

SVB銀行等の破綻を受けFRBが慎重になる。短期的にFRBは追加利上げを手加減する。
来週のFOMCは利上げを実施するが、早期の利上げ一時停止のシグナルを出すのでは。といった意見がウォール街では飛び交っています。
【地政学リスク】
黒海上空で哨戒活動中の米空軍無人機(MQー9)に対し、ロシアの戦闘機が迎撃を行い、衝突されて墜落したと米欧州軍が明らかにしていました(ブルームバーグ)
この報道後、米国株式市場は上げ幅を縮小しました。
【まとめ】
米国株式市場は反発。結果的に銀行の破綻が利上げの期待を後退させ、株式市場には追い風となる皮肉のような展開となりました。
SVB、シグネチャー・バンク、シルバーゲートと中小金融3行が破綻しましたが、市場も落ち着きを取り戻しつつあります。
金曜日以降、破綻の影響が波及するのではといった懸念から、株式市場、債券市場、金、為替、FF金利の今後の予想などが大きく動きましたが、今日は多くのものが巻き戻されました。
CPIは1月の6.4%から減速し、市場はそれを好感しましたが、それでもFRBの長期的な目標を遥かに上回っています。
急速な利上げの影響から、米銀行や金融市場へのストレスが懸念される一方で、高すぎるインフレ率は米国経済にダメージを与えます。
FRBは利上げ以外にもQTなどいくつかの手段を有していますが、いずれにしても、銀行の破綻、CPIや堅調な労働市場、景気後退のリスクなどを受け、FRBはより難しく、慎重なかじ取りが要求されています。
【悩んでいる方や不安な方へ】
元々経済は複雑系であり、水物で、予測は困難ですが、このような状態であれば、尚更、パウエル議長じゃなくても、誰がやっても失敗することはあります。
株価は反発しましたが、現状はそのくらい難しい状態だということを忘れずに、自身のリスク許容度の範囲内で投資をすることが大切だと思います。
油断していて、突然の予想外の出来事で慌てふためくよりは、
予想外のことがあると警戒しつつ、常に落ち着いて進んだ方がいざという時、良い判断ができるでしょう。
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ダウ 32,155 +1.06%
S&P500 3,920 +1.68%
ナスダック 11,428 +2.14%
米国株式市場は反発。
CPIの伸びが予想通り減速したことや、
米銀行破綻の影響が波及することへの懸念が後退したことで反発しました。
ラッセル2000は+1.87%と上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+0.89%と上昇しました。
米10年債利回りは3.685%。+0.174と上昇。
VIX指数は23.73。‐2.79と10%以上低下。
【為替・コモディティー】
ドル円 134.17 +0.74%
NY原油 71.43 ₋4.51%
NY金 1,908 ₋0.18%
ドル円は134円台前半。
原油は4%以上下落し、3カ月ぶりの安値となりました。
昨日上昇した金は反落。
ビットコインは24,639ドル。+1.76%と上昇。
【S&P500マップ】

農産物卸のブンゲ<BG>が+14.48%。事業停止したシグネチャー・バンクに変わり、新たにS&P500株価指数の算出銘柄に採用されました。
【セクター】
通信 +2.06%
情報技術 +1.50%
金融 +1.49%
一般消費財 +0.98%
公益 +0.88%
素材 +0.77%
不動産 +0.51%
資本財 +0.49%
エネルギー +0.39%
ヘルスケア +0.36%
生活必需品 +0.35%
全11セクターが上昇。
通信、情報技術などのグロース系のセクターや大きく上昇しました。
金融セクターも反発。ファースト・リパブリックなど地銀株が急反発。大手銀も買い戻されました。
預金保護の措置など米当局の対応も早かったためか、金融システム全体へ破壊的な影響は回避されるのではとの楽観論も出ています。
【スタイルボックス】

全てのサイズとスタイルが上昇。
特に大型株やグロース株が大きく上昇しました。
【個別株】
〇メタ<META> +7.25%
約1万人の人員削減を計画していることを明らかにしました。経費節減と効率化を図るのが目的で、過去6カ月で2回目の大規模な人員削減となります。
〇ウーバー<UBER> +5.00%
〇ドアダッシュ<DASH> +5.93%
配車サービズ銘柄が上昇。カリフォルニア州の控訴裁判所がギグワーカーを従業員ではなく独立した契約者に分類するという現行法を支持したことが材料。
〇ユナイテッド航空<UAL> ‐5.37%
第1Qのガイダンスを公表。EPSを0.6~1ドルの赤字と従来予想の0.5~1.0ドルの赤字から若干の下方修正しました。パイロット組合との新たな労働協約締結からの費用増の可能性を反映たもので株価は下げました。
【経済指標】
〇消費者物価指数(CPI)
前月比 結果0.4% 予想0.4% 前回0.5%
前年比 結果6.0% 予想6.0% 前回6.4%
〇消費者物価指数(CPIコア)
前月比 結果0.5% 予想0.4% 前回0.4%
前年比 結果5.5% 予想5.5% 前回5.6%
ほぼ予想通りの結果となりました。
ただ、CPIは減速を示しているものの、未だ高い水準にあり、
FRBがより重要視する、エネルギーと食品を除くコアCPIの方をみると未だインフレが根強いことが示唆される内容となりました。
パウエル議長の証言やFRBのタカ派姿勢、来週のFOMCでの利上げを正当化する結果となりました。
【金融市場の反応】
昨日は3月のFOMCでの「利上げ停止」の確率を40%以上織り込んでいましたが、
CPIや銀行破綻の影響拡大による金融危機の懸念の後退により、0.25%の利上げを織り込む動きが加速。
現在、利上げ停止の確率は22.5%に低下。0.25%の利上げ確率を77.5%程度で織り込んでいます。

SVB銀行等の破綻を受けFRBが慎重になる。短期的にFRBは追加利上げを手加減する。
来週のFOMCは利上げを実施するが、早期の利上げ一時停止のシグナルを出すのでは。といった意見がウォール街では飛び交っています。
【地政学リスク】
黒海上空で哨戒活動中の米空軍無人機(MQー9)に対し、ロシアの戦闘機が迎撃を行い、衝突されて墜落したと米欧州軍が明らかにしていました(ブルームバーグ)
この報道後、米国株式市場は上げ幅を縮小しました。
【まとめ】
米国株式市場は反発。結果的に銀行の破綻が利上げの期待を後退させ、株式市場には追い風となる皮肉のような展開となりました。
SVB、シグネチャー・バンク、シルバーゲートと中小金融3行が破綻しましたが、市場も落ち着きを取り戻しつつあります。
金曜日以降、破綻の影響が波及するのではといった懸念から、株式市場、債券市場、金、為替、FF金利の今後の予想などが大きく動きましたが、今日は多くのものが巻き戻されました。
CPIは1月の6.4%から減速し、市場はそれを好感しましたが、それでもFRBの長期的な目標を遥かに上回っています。
急速な利上げの影響から、米銀行や金融市場へのストレスが懸念される一方で、高すぎるインフレ率は米国経済にダメージを与えます。
FRBは利上げ以外にもQTなどいくつかの手段を有していますが、いずれにしても、銀行の破綻、CPIや堅調な労働市場、景気後退のリスクなどを受け、FRBはより難しく、慎重なかじ取りが要求されています。
【悩んでいる方や不安な方へ】
元々経済は複雑系であり、水物で、予測は困難ですが、このような状態であれば、尚更、パウエル議長じゃなくても、誰がやっても失敗することはあります。
株価は反発しましたが、現状はそのくらい難しい状態だということを忘れずに、自身のリスク許容度の範囲内で投資をすることが大切だと思います。
油断していて、突然の予想外の出来事で慌てふためくよりは、
予想外のことがあると警戒しつつ、常に落ち着いて進んだ方がいざという時、良い判断ができるでしょう。
金融先物市場は、先々週のパウエル議長のタカ派発言⇒「0.50%」、SVB破綻⇒「0.00%」ときて、なんだかんだで0.25%と割と普通のところに落ち着いています。
ただ、金融先物市場や株式市場は昨年6月以来、FRBが軸足を移すかどうかを見極めようとしてきたが、そのたびに間違い、現在まで予想を修正し続けてきました。
予想やニュースにあまり振り回されすぎないように注意しつつ、それぞれの投資戦略においてやるべきことをしっかりと行うことが大切です。
私は今日も自分にコントロールできることに注力しながら、人生で今日しかない、今日という一日を楽しく一日を過ごしていきたいと思います。
私は今日も自分にコントロールできることに注力しながら、人生で今日しかない、今日という一日を楽しく一日を過ごしていきたいと思います。
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