【3月13日 米国株式市場】
ダウ 31,819 ₋0.28%
S&P500 3,855 ₋0.15%
ナスダック 11,188 +0.45%
ダウとS&P500は小幅に続落。Nasdaqは上昇。
SVBの破綻を受けて、債券利回りが低下。大型グロース株に買い戻しが入りました。
一方、KBW銀行指数は‐11.6%とコロナショック来の大幅下落となりました。
ラッセル2000は‐1.60%と小型株は大きく下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐0.47%と下げました。
米10年債利回りは3.547%。‐0.148と低下。
VIX指数は26.54。+1.74と大きく上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 133.44 ₋1.14%
NY原油 74.44 ₋2.92%
NY金 1,913 +2.74%
利上げ停止観測から日米の金利差が縮小するとの見通しが強まり、ドル円は133円台に。
米金融システムへの不安感が強まる中、金が大きく上昇。
バリック・ゴールド(GOLD)+6.98%となど関連株も大きく上昇しました。
ビットコインは24,232ドル。+9.09%と大きく上昇しました。
【S&P500マップ】
【セクター】
不動産 +1.60%
公益 +1.54%
ヘルスケア +0.92%
情報技術 +0.55%
生活必需品 +0.47%
通信 +0.26%
一般消費財 +0.23%
資本財 ‐0.61%
素材 ‐1.09%
エネルギー ₋1.95%
金融 ‐3.78%
全11セクター中7セクターが上昇。
SVBファイナンスの混乱を受け銀行株が続落。原油の下落を受けエネルギーセクターも下げました。
一方、不動産やGAFAMなどのビックテックは上昇しました。
【スタイルボックス】
サイズとスタイル別にみると、バリュー株や中小型が下落。
特に中小型のバリューとコアが大きく下げました。
【個別株】
〇ファースト・リパブリック・バンク<FRC>‐61.83%
米地銀のFRCは大きく続落。急落後取引停止となりました。SVBの破綻を受けて同行への懸念も高まっています。
〇プロベンション・バイオ<PRVB>+259.7%
仏サノフィが1株25ドルで買収することで合意。
【シグネチャー・バンクも事業停止】
金曜日SVBが破綻しましたが、その余波でNY州のシグネチャー・バンク<SBNY>も事業停止となりました。
昨年末時点でシグネチャー・バンクの資産は約1103.6億ドル、預金は885.9億ドルでした
【まとめと感想】
①煽り文句、パワーワードに先導されるな
米国史上2番目(SVB)と3番目に大きな銀行の破綻(SBNY)を受け、次に何が起こるかわからないという懸念から、銀行株は暴落しました。
ただ、米国経済が発展、拡大しているのであれば、時代が進むにつれて「史上最大の○○」みたいな感じになるのは当然なので、こういうフレーズに過度に反応しないようにしましょう。
実際、今よりプレッシャーがかかっているのは、2007年と2008年に経済を崩壊させた「大きすぎて潰せない」巨大銀行より、規模が小さい地方銀行の方です。
②予想に振り回されるのはよそう
したり顔で、金利が6%になるとか、タカ派のFRBについて解説していた人が、今ではSVBの破綻を受けて利上げ停止を語る。
まあ、市場や予想なんてこんなもので、完全に予想できませんし、新しい情報が出てくれば当然コロコロ予想は変わります。イチイチ振り回されて無駄にコストをかけリターンを押し下げないようにしましょう。
③インフレを忘れるな
SVB騒動によって、FRBがこれまで脅してきたような利上げの加速を行わないという期待が高まり、一部銘柄は上昇に転じました。
このような動きは、経済と銀行システムに息抜きを与える可能性がありますが、インフレに拍車をかける可能性もあります。
〇明日はCPI
さて、明日は米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されていますが、市場がこれにどのような反応を示すか注目されています。
今日に引き続き、利下げや銀行や金融市場の流動性の方の注目が高いのか、それともインフレの懸念を思い出すのか。
結果次第なところもありますが、市場参加者全体がどう判断し、どう動くか予想は難しくなっています。
特に予想が難しく、先行きの見えない米国株式市場ですが、
S&P500やVTI、あるいは米国株式市場を多く含むオルカンや先進国株式インデックスに長期投資をしている方はどうすればよいかというと、特に何もする必要はありません。
どうなるかわからないからこそ、今まで通り、無リスク資産とリスク資産の配分をしっかりと守りながら、自身の許容できる範囲で、投資を続ける事が大切だと思います。
言葉にすると単純ですが、この当たり前の基本的な戦略が、不確実性やリスクから身を守りつつ、株式市場からリターン(リスクプレミアム)を得る最も合理的な戦略の一つだと思います。
今後、更にいろいろな予測が飛び交い、ボラティリティーが高い相場が続くかもしれません。
しかし、それらに振り回されたり、一喜一憂せず、長期的な視点と合理的な戦略と計画を維持しつつ投資を続けていきましょう。
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ダウ 31,819 ₋0.28%
S&P500 3,855 ₋0.15%
ナスダック 11,188 +0.45%
ダウとS&P500は小幅に続落。Nasdaqは上昇。
SVBの破綻を受けて、債券利回りが低下。大型グロース株に買い戻しが入りました。
一方、KBW銀行指数は‐11.6%とコロナショック来の大幅下落となりました。
ラッセル2000は‐1.60%と小型株は大きく下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐0.47%と下げました。
米10年債利回りは3.547%。‐0.148と低下。
FRBへの期待でより動く2年債の利回りは金曜日の4.59%から3.98%に大きく低下。今月初めには5%を超えていました。
VIX指数は26.54。+1.74と大きく上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 133.44 ₋1.14%
NY原油 74.44 ₋2.92%
NY金 1,913 +2.74%
利上げ停止観測から日米の金利差が縮小するとの見通しが強まり、ドル円は133円台に。
米金融システムへの不安感が強まる中、金が大きく上昇。
バリック・ゴールド(GOLD)+6.98%となど関連株も大きく上昇しました。
ビットコインは24,232ドル。+9.09%と大きく上昇しました。
【S&P500マップ】
【セクター】
不動産 +1.60%
公益 +1.54%
ヘルスケア +0.92%
情報技術 +0.55%
生活必需品 +0.47%
通信 +0.26%
一般消費財 +0.23%
資本財 ‐0.61%
素材 ‐1.09%
エネルギー ₋1.95%
金融 ‐3.78%
全11セクター中7セクターが上昇。
SVBファイナンスの混乱を受け銀行株が続落。原油の下落を受けエネルギーセクターも下げました。
一方、不動産やGAFAMなどのビックテックは上昇しました。
【スタイルボックス】
サイズとスタイル別にみると、バリュー株や中小型が下落。
特に中小型のバリューとコアが大きく下げました。
【個別株】
〇ファースト・リパブリック・バンク<FRC>‐61.83%
米地銀のFRCは大きく続落。急落後取引停止となりました。SVBの破綻を受けて同行への懸念も高まっています。
〇プロベンション・バイオ<PRVB>+259.7%
仏サノフィが1株25ドルで買収することで合意。
【シグネチャー・バンクも事業停止】
金曜日SVBが破綻しましたが、その余波でNY州のシグネチャー・バンク<SBNY>も事業停止となりました。
昨年末時点でシグネチャー・バンクの資産は約1103.6億ドル、預金は885.9億ドルでした
米財務省とFDICは12日に共同声明を発表「シグネチャー・バンクの全ての預金者が保護され、いかなる損失も納税者が負担することはない」としています。
また顧客が13日に資金にアクセスできるようブリッジバンク(継承銀行)を設置したと発表しています。
また顧客が13日に資金にアクセスできるようブリッジバンク(継承銀行)を設置したと発表しています。
これらの銀行の預金者の多くは中小企業であり、仮想通貨関連企業やイノベーション経済をけん引する企業も含まれます。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-12/RRFICYT0G1KW01
【利上げ停止も?】
SVBの破綻等を受け、CMEのFEDウォッチは、3月のFOMCで0.25%の利上げを59.0%。利上げ停止(4.50~4.75に据え置き)の確率を41.0%と織り込んでいます(記事執筆時点)。
今後のFF金利見通しも引き下げられ、早ければ、7月に利下げに転じるという見通しになっています。
SVBの破綻を受け、金融市場は1週間前のタカ派の利上げ予想から大きく転換することになりました。
ただ、根強いインフレを抑えるため、FRBがその後少なくともあと2、3回は利上げを続けるだろうという予想の方がやや強いのが現状です。
【有識者の予想・意見】
SVB破綻とFRBの政策、金融市場について様々な今日も意見が飛び交っています。
〇ゴールドマン、3月の米利上げもはや想定せず-今後の不確実性に言及
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-13/RRFV8AT0AFBC01
〇FRBが早ければ今月にも利上げサイクルを休止する可能性があると、米パシフィック・インベストメント・マネジメントのダニエル・アイバシン最高投資責任者はみている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-13/RRGQRYDWRGG001
〇米当局の銀行救済策、アックマン氏とガンドラック氏はトラブル警告
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-13/RRG9XKT0G1KW01
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-12/RRFICYT0G1KW01
【利上げ停止も?】
SVBの破綻等を受け、CMEのFEDウォッチは、3月のFOMCで0.25%の利上げを59.0%。利上げ停止(4.50~4.75に据え置き)の確率を41.0%と織り込んでいます(記事執筆時点)。
今後のFF金利見通しも引き下げられ、早ければ、7月に利下げに転じるという見通しになっています。
SVBの破綻を受け、金融市場は1週間前のタカ派の利上げ予想から大きく転換することになりました。
ただ、根強いインフレを抑えるため、FRBがその後少なくともあと2、3回は利上げを続けるだろうという予想の方がやや強いのが現状です。
【有識者の予想・意見】
SVB破綻とFRBの政策、金融市場について様々な今日も意見が飛び交っています。
〇ゴールドマン、3月の米利上げもはや想定せず-今後の不確実性に言及
ゴールドマン・サックスは最近の米銀行システムへのストレスを受け、FRBが来週、引き締めサイクルを一時停止すると予想。今後数カ月の金利の道筋を巡る不確実性に言及。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-13/RRFV8AT0AFBC01
〇FRBが早ければ今月にも利上げサイクルを休止する可能性があると、米パシフィック・インベストメント・マネジメントのダニエル・アイバシン最高投資責任者はみている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-13/RRGQRYDWRGG001
〇米当局の銀行救済策、アックマン氏とガンドラック氏はトラブル警告
他の銀行も破綻する可能性が高い アックマン氏
米国債市場が差し迫ったリセッション示唆 ガンドラック氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-13/RRG9XKT0G1KW01
【今週の予定】
14日(火)消費者物価指数(CPI)
15日(水)小売売上高 生産者物価指数(PPI) NY連銀製造業景況感指数
17日(金)ミシガン大学消費者信頼感指数
【まとめと感想】
①煽り文句、パワーワードに先導されるな
米国史上2番目(SVB)と3番目に大きな銀行の破綻(SBNY)を受け、次に何が起こるかわからないという懸念から、銀行株は暴落しました。
ただ、米国経済が発展、拡大しているのであれば、時代が進むにつれて「史上最大の○○」みたいな感じになるのは当然なので、こういうフレーズに過度に反応しないようにしましょう。
実際、今よりプレッシャーがかかっているのは、2007年と2008年に経済を崩壊させた「大きすぎて潰せない」巨大銀行より、規模が小さい地方銀行の方です。
②予想に振り回されるのはよそう
さて、つい先週、パウエル議長のタカ派の議会証言を受けて0.50%の利上げを織り込んでいたのが、もはや過去の出来事となっていますね。
したり顔で、金利が6%になるとか、タカ派のFRBについて解説していた人が、今ではSVBの破綻を受けて利上げ停止を語る。
まあ、市場や予想なんてこんなもので、完全に予想できませんし、新しい情報が出てくれば当然コロコロ予想は変わります。イチイチ振り回されて無駄にコストをかけリターンを押し下げないようにしましょう。
③インフレを忘れるな
SVB騒動によって、FRBがこれまで脅してきたような利上げの加速を行わないという期待が高まり、一部銘柄は上昇に転じました。
このような動きは、経済と銀行システムに息抜きを与える可能性がありますが、インフレに拍車をかける可能性もあります。
一部の投資家は、出血を止めるためにFRBがすぐに金利の引き下げを行うよう求めています。
利下げはしばしば株式市場にとってステロイドのように作用します。良くも悪くも。
利下げはしばしば株式市場にとってステロイドのように作用します。良くも悪くも。
〇明日はCPI
さて、明日は米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されていますが、市場がこれにどのような反応を示すか注目されています。
今日に引き続き、利下げや銀行や金融市場の流動性の方の注目が高いのか、それともインフレの懸念を思い出すのか。
結果次第なところもありますが、市場参加者全体がどう判断し、どう動くか予想は難しくなっています。
特に予想が難しく、先行きの見えない米国株式市場ですが、
S&P500やVTI、あるいは米国株式市場を多く含むオルカンや先進国株式インデックスに長期投資をしている方はどうすればよいかというと、特に何もする必要はありません。
どうなるかわからないからこそ、今まで通り、無リスク資産とリスク資産の配分をしっかりと守りながら、自身の許容できる範囲で、投資を続ける事が大切だと思います。
言葉にすると単純ですが、この当たり前の基本的な戦略が、不確実性やリスクから身を守りつつ、株式市場からリターン(リスクプレミアム)を得る最も合理的な戦略の一つだと思います。
今後、更にいろいろな予測が飛び交い、ボラティリティーが高い相場が続くかもしれません。
しかし、それらに振り回されたり、一喜一憂せず、長期的な視点と合理的な戦略と計画を維持しつつ投資を続けていきましょう。
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