【 2月27日 米国株式市場】

ダウ    32,889 +0.22%
S&P500     3,982 +0.31%
ナスダック 11,466 +0.63%

米国株式市場は小幅に反発。

S&P500が週間ベースで3週連続の下落となったことや、米国債利回りが落ち着いたことから、買い戻しが入りましたが、引き続き、FRBの利上げやその期間などへの懸念から上値は重い展開となりました。

ラッセル2000は+0.31%と小型株も上昇。

VXUS(全世界株式除く米)は+0.97%と大きく上昇しました。

米10年債利回りは3.930%。‐0.017と小幅に低下。

VIX指数は20.94。‐0.73と低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  136.22 ₋0.18%
NY原油     75.77 ₋0.72%
NY金   1,815 +0.35%

ドル円は136円台前半。

原油先物は下落。堅調な米の経済指標を受け、FRBの利上げ観測が高まり、経済成長と石油需要が減速するとの見方が広がりました。

ビットコインは23,346ドル。‐0.89%と下落しました。


【S&P500マップ】
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【セクター】

一般消費財 +1.18%
資本財   +0.83%
情報技術  +0.52%
通信    +0.42%
エネルギー +0.31%
素材    +0.23%
不動産   +0.15%
金融    ‐0.06%
生活必需品 ‐0.19%
ヘルスケア ‐0.31%
公益    ‐0.77%

全11セクター中7セクターが上昇。

テスラに牽引されて一般消費財が大きく上昇しました。


【スタイルボックス】


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大・中型バリュー株以外が下落。

その他のサイズとスタイルは上昇。特に大型グロース株が上昇しました。

【個別株】

〇ユニオン・パシフィック<UNP> +9.36%

ヘッジファンドからの圧力によりフリッツCEOの後任候補を探していると発表がありました。

〇フィスカー<FSR>+30.28%

電気自動車のフィスカーは決算を受け大幅高。ガイダンスが良く、昨年発売されたSUVが今年通年では黒字になる可能性を示唆しました。

〇ルシラ・ヘルス<LHDX>+264.29%

FDAが同社のコロナおよびインフルエンザの検査キッドに緊急使用許可を与えたことを受け、260%以上上昇。なお、同社は先週水曜日に連邦破産法第11条の適用を申請しています。


【S&P500は24%下落?】

モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏らは、

バリュエーションは総じて高いこと。そして、新たな企業業績悪化が重荷となり、S&P500は今年前半に24%下落し、3000ポイントに達する可能性があると指摘しました。

「利益不況の終わりには程遠いとの見方に基づき、3月は株価が次に下落局面に入るリスクが高い月だと思われる」

「アナリストによる向こう12カ月の利益予想下方修正が一段落したことで、一部投資家は安心したようだ。しかし、弱気相場では四半期決算シーズンの合間に利益見通しが横ばいとなった後、悪化トレンドが再開することが多い」と説明

「株式市場は1カ月前にこれを認識し下落する傾向があるが、今回のサイクルはこのパターンに完全に当てはまる」と指摘しています。

【JPモルガン 直近はグロース株を選好】
 
昨年は割安なバリュー株がグロース株をアウトパフォームしましたが、景気回復の減速に伴い近く逆転する公算が大きいと、JPモルガン・チェースのストラテジストが予想を公開。

ミスラブ・マテイカ氏率いるチームはリポートで、「経済活動の勢いはピークに達しつつある可能性が高く近く反転する可能性がある。インフレ期待が停滞すれば、今後はバリューファクターが成長に比べそう有利ではなくなるだろう」と指摘しています。

ただ、JPモルガンのストラテジストらは、「向こう1、2カ月における投資家の次の動きはグロース株に対するバリュー株の徹底的なアンダーウエートかもしれない」との見方を示す一方で、

バリュー株と成長株について中立のスタンスを取っており、今後2~3年間の期間についてはバリュー株がグロース株より妙味があるとしつつ、今年は弱含むと予想しています。


【まとめ】

S&P500は週間ベースで3週連続の下落となりましたが、今週は上昇して始まりました。

S&P500はインフレの鈍化とFRBの利下げの期待から、昨年10月に付けた安値から一時は17%回復していましたが、2月に発表された経済指標の予想外の結果を受け、インフレ長期化で米利上げが継続するとの懸念が再び高まり、重い展開が続いています。

株式市場は、高金利をいつまで維持するのか、3月の会合でどのくらいの利上げを行うのか見極めようとしています。(0.25%なのか、0.50%なのか)

また、今週はターゲット、コストコ、ロウズなどの小売大手の決算発表があります。先週のウォルマート、ホーム・デポの決算を受けて、ネガティブな内容の発表になるのでは?と警戒されています。

今後は、インフレとそれに対するFRBの政策が、どの程度、経済や企業利益を圧迫するのかという、逆金融相場が続きます。

ここ数カ月のウォール街の反応を振り返ってみると、最もらしいことを言う機関投資家ですら、ほんの数カ月先の、インフレやFRBの政策、米国経済や企業利益を読み違えてきたのが現状です。

そのくらい難しい相場ですから、アクティブに投資をする方であれば、変に今後のことを自分自身の中で勝手に決めつけて投資判断をするよりも、

どう予想が外れても、どう市場が動いても大丈夫なように、余裕や柔軟性をもってあたるのがよいと個人的には思います。

私自身は、パッシブに投資をしているため、市場や機関投資家の予想がどうであれ、いつもどおり、自身の許容できるリスクの範囲を守り、適切な資産配分を維持しつつ、市場にエクスポージャーを取り続けていきたいと思います。

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