【S&P500クオリティ高配当インデックスの実力】
楽天証券のトウシルにて、楽天証券香川×三菱UFJ国際投信 スペシャル対談
『過去30年でS&P500の2倍上昇!?配当貴族指数より高いパフォーマンス!S&P500クオリティ高配当インデックスの実力』という記事があったので紹介したいと思います。
記事に「PR」とついているとおり、「eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス」のPR記事となります。
参考『eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックスの交付目論見書』

S&P500クオリティ高配当インデックスは過去30年間でS&P500指数を2倍以上上回っており、
同じ米国株の配当指数として人気の、
配当貴族やVIGの連続増配指数よりもよい成績を残してきました。
【S&P500クオリティ高配当インデックス】
S&P500クオリティ高配当インデックスは、
「クオリティ」と「配当」というファクターに注目した、所謂スマートベータ型の指数となります。
インデックスという名前ですが、アクティブな考え方の元で生み出された指数であります。
過去記事に何度か書いてきた通り、クオリティーファクターは私が個人的に好きなファクターの一つで、
もしアクティブ投資をするのであれば、クオリティーが高くて、割高でない(できれば割安・バリュー)な企業を長期保有しようと思っているくらいであります。
さて、このクオリティーファクター、定義の仕方やスクリーニングの仕方はいろいろありますが、
S&P500クオリティ高配当インデックスの場合は、このようになっているとのことです。
収益の創出、収益の質、財務の健全性という3つの観点からクオリティをスコアリングしています。
具体的には、株主が投資した資本を有効活用して、どれだけの利益を上げているかを示した「自己資本利益率(ROE)」で収益力を見ています。
収益の質を測るうえでは、利益と比べてキャッシュがどれだけ多いかを示す「アクルーアル比率」という指標を採用しています。
また、総資産に占める負債総額の比率を示す「総負債比率」を使って、財務の健全性を見ています。
高配当株の場合、次の年に業績が悪化して配当金を減らす減配リスクに注意すべきです。
その点、財務や収益の安定性という面でクオリティの高い株をスクリーニングにかけることで、減配リスクを極力排除し、配当の持続性や増配の可能性を反映した高パフォーマンスが期待できる設計になっているわけですね。
このインデックスでは、クオリティの高い200銘柄、高配当の200銘柄の中から、両方の性格を兼ね備えた重複銘柄に投資することになりますが、結果的に何銘柄に分散投資しているのでしょう?
2022年12月時点の最新の指数採用銘柄は77銘柄です。同指数は6月と12月の年2回、銘柄入れ替えやリバランスを行っています。
【長期投資とリスクについて】
余談ですが、同記事の中でちょっとおもしろいグラフがありました。
たとえば、ある金融商品が30%の上昇と20%の下落を交互に繰り返した場合(下の図の赤線)、長期的に見れば価格は上昇します。
しかし、より価格変動率の大きな50%上昇・40%下落を交互に繰り返した場合(青線)、逆に価格が下落してしまいます。
どちらも年平均成長率は+5%となりますが、短期的なリターンに期待しすぎてボラティリティ(価格変動率)が高い投資対象を選んでしまうと、長期的には価格が減価してしまうリスクも高くなります。
これは当ブログでも、過去何度も紹介してきた通り、高いリスク(ボラティリティ)は、リターンを蝕みます。
投資判断をする時は、期待リターンだけではなく、リスク(ボラティリティ・振れ幅)もよく考慮して判断するようにしましょう。
【まとめ】
さて、『eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス』にぶっちゃけ投資すべきなのか?
私自身はどうするのか。これは過去記事に書きましたので、
そちらを参考にしていただければ幸いです。
『https://etfsp500.com/archives/32617782.html』
繰り返しになりますが、私自身、クオリティーが高くて、かつ割安な企業が好きなので、
S&P500クオリティ高配当インデックスや、結果的にそういう企業が多くなる傾向にある、配当貴族、連続増配銘柄は好きです。
そういう優良企業に長期投資をしているアクティブ投資家さんも好きです
ただ、私自身は、ここ何年もパッシブオンリーのインデックス投資をしてきており、それに充分満足しているため、今後もアクティブな投資をすることなく、今まで通りの投資を続けていきたいと思います。
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