【2月24日 米国株式市場】
ダウ 32,817 ₋1.02%
S&P500 3,970 ‐1.05%
ナスダック 11,394 ₋1.69%
米国株式市場は下落。
インフレが期待されたほど冷え込んでいないことを示す証拠が次々と積み重なり、
ウォール街の投資家を気落ちさせました。
ラッセル2000は‐0.92%と小型株も下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.65%と大きく下げました。
米10年債利回りは3.949%。+0.068と上昇。
VIX指数は21.68。+0.54と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 136.40 +1.26%
NY原油 76.61 +1.62%
NY金 1,818 ‐0.47%
PCEを受けて、ドル円は136円台中盤に。
原油は続騰。金は週間ベースで2週連続の下落となりました。
ビットコインは23,186ドル。‐3.23%と下げました。
【S&P500マップ】

アップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラなど、S&P500やNasdaqに影響力の大きい株が軒並み下落しました。
【セクター】
素材 +0.65%
金融 +0.10%
エネルギー ‐0.01%
公益 ‐0.02%
資本財 ‐0.58%
生活必需品 ‐0.59%
ヘルスケア ‐1.27%
通信 ‐1.43%
一般消費財 ‐1.56%
情報技術 ‐1.77%
不動産 ₋1.82%
全11セクター中9セクターが下落。
PCEとインフレ懸念を受けて、特に、通信、一般消費財、情報技術、不動産といった、
2022年S&P500をアンダーパフォーマンスした4セクターが下落しました。
【スタイルボックス】

サイズとスタイル別にみると、
バリュー株が踏みとどまる一方、グロース株が大きく下落しました。
【個別株】
〇ボーイング(BA) ‐4.80%
ボーイングは787ドリームライナーの納入を一時停止した。米連邦航空局(FAA)に提出した認証書類で機体部品の問題に気付き、追加分析を行っているとのこと。
〇アドビ(ADBE) ‐7.63%
米司法省が同社による200億ドル規模のフィグマ社買収を阻止するための反トラスト法訴訟を準備していると伝わりました。
【PCEデフレーター】
1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比5.4%上昇と、前月の5.3%から伸びが加速。
所得の堅調な増加を背景に消費支出は回復しました。
FRBがより重要視している、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数も前月から伸びが加速し、2022年8月以来最大の上昇幅となりました。
【米新築住宅販売】
1月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)
結果67万戸 予想62万戸 前回62.5万戸
年率換算で前月比7.2%増の67万戸と昨年3月以来、10カ月ぶりの高水準となりました。
ただ、住宅ローン金利は最近上昇しており、住宅市場の回復を減速させる可能性があります。
【ポイント】
一方で、それはまた、インフレの上昇圧力に繋がる可能性があります。金融市場では、FRBが金利を更に引き上げ、サラに長く金利を維持する可能性があると懸念しています。
ここ2週間で、金融市場では、FRB少なくともあと3回の利上げを実施し、より長い期間にわたり金利を高水準に維持するとの見方が強まりました。

昨年バンガード他、一部の運用会社が指摘していたように、ウォール街の甘い見通しがFRBの予想に引きずられる形となりました。
【まとめ】
S&P500は週間で‐2.63%と週間ベースで今年最大の下げ幅を記録
雇用市場や消費など、多くの指標が予想以上に好調であることを示しており、FRBのタカ派の姿勢に警戒感が強まっている中、今日のPCEデフレータはそれに拍車をかけました。
金利上昇はインフレを抑制しますが、景気を減速させるため景気後退のリスクも高めます。
また、株や他のリスク資産の価格にも影響を与えます。
米株式市場は矛盾する経済指標に直面しています。
インフレが高止まりしている一方で、個人消費や労働市場は力強さを示し続けており、来期以降の企業収益がどうなるかを投資家は把握しきれずにいます。
また、中国やウクライナ情勢など地政学的なリスクも状況を複雑にしています。
つまりは、複雑で、難しく、投資家の腕の見せ所とも言えるような、楽しく最高の相場が始まるかもしれないということです。
もっと荒れて暴落すればまだ面白みもあるのですが、現状は為替の影響もあり、S&P500が下げてもあまりおいしくないなあと感じています(笑)
市場にはサイクルがあります。緩和政策と上昇相場の中、リスクをとって儲けることは簡単ですが、そういう時期は永遠に続きません。
難しい状況や、つらい時期。より困難な状況下で、どう投資判断をし、どう行動するかが、投資家としてとても重要だと思います。
私は昨日今月の給料でVTを全力で買い増しました。まあ平常運転ですね。
月初に入るお金も、月中に入る家賃も、全ていつも通り、株の買い増しに費やしていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
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ダウ 32,817 ₋1.02%
S&P500 3,970 ‐1.05%
ナスダック 11,394 ₋1.69%
米国株式市場は下落。
インフレが期待されたほど冷え込んでいないことを示す証拠が次々と積み重なり、
ウォール街の投資家を気落ちさせました。
ラッセル2000は‐0.92%と小型株も下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.65%と大きく下げました。
米10年債利回りは3.949%。+0.068と上昇。
VIX指数は21.68。+0.54と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 136.40 +1.26%
NY原油 76.61 +1.62%
NY金 1,818 ‐0.47%
PCEを受けて、ドル円は136円台中盤に。
原油は続騰。金は週間ベースで2週連続の下落となりました。
ビットコインは23,186ドル。‐3.23%と下げました。
【S&P500マップ】

アップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラなど、S&P500やNasdaqに影響力の大きい株が軒並み下落しました。
【セクター】
素材 +0.65%
金融 +0.10%
エネルギー ‐0.01%
公益 ‐0.02%
資本財 ‐0.58%
生活必需品 ‐0.59%
ヘルスケア ‐1.27%
通信 ‐1.43%
一般消費財 ‐1.56%
情報技術 ‐1.77%
不動産 ₋1.82%
全11セクター中9セクターが下落。
PCEとインフレ懸念を受けて、特に、通信、一般消費財、情報技術、不動産といった、
2022年S&P500をアンダーパフォーマンスした4セクターが下落しました。
【スタイルボックス】

サイズとスタイル別にみると、
バリュー株が踏みとどまる一方、グロース株が大きく下落しました。
【個別株】
〇ボーイング(BA) ‐4.80%
ボーイングは787ドリームライナーの納入を一時停止した。米連邦航空局(FAA)に提出した認証書類で機体部品の問題に気付き、追加分析を行っているとのこと。
〇アドビ(ADBE) ‐7.63%
米司法省が同社による200億ドル規模のフィグマ社買収を阻止するための反トラスト法訴訟を準備していると伝わりました。
【PCEデフレーター】
〇1月PCEデフレーター(前年比)
結果5.4% 予想5.0% 前回5.3%
〇1月PCEコア(前年比)
結果4.7% 予想4.3% 前回4.6%
〇1月米個人所得(前月比)
結果0.6% 予想1.0% 前回0.2%
〇1月米個人支出(前月比)
結果1.8% 予想1.4% 前回 -0.2%
1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比5.4%上昇と、前月の5.3%から伸びが加速。
所得の堅調な増加を背景に消費支出は回復しました。
FRBがより重要視している、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数も前月から伸びが加速し、2022年8月以来最大の上昇幅となりました。
1月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)
結果67万戸 予想62万戸 前回62.5万戸
年率換算で前月比7.2%増の67万戸と昨年3月以来、10カ月ぶりの高水準となりました。
ただ、住宅ローン金利は最近上昇しており、住宅市場の回復を減速させる可能性があります。
【ポイント】
消費者による個人支出は米国経済の最も大きな部分を占めているため、極めて重要とされています。
好調な消費と、雇用市場の堅調さが相まって、景気後退を短期的に回避できるのではないかという期待が高まっています。
一方で、それはまた、インフレの上昇圧力に繋がる可能性があります。金融市場では、FRBが金利を更に引き上げ、サラに長く金利を維持する可能性があると懸念しています。
昨年後半以降、インフレに対してやや楽観的になった株式市場でしたが、今月発表された経済指標はその道のりが、長く難しいものであることを投資家に思い出させました。
ここ2週間で、金融市場では、FRB少なくともあと3回の利上げを実施し、より長い期間にわたり金利を高水準に維持するとの見方が強まりました。

Big Daddy@BigggDadyy CME
昨年バンガード他、一部の運用会社が指摘していたように、ウォール街の甘い見通しがFRBの予想に引きずられる形となりました。
【まとめ】
S&P500は週間で‐2.63%と週間ベースで今年最大の下げ幅を記録
雇用市場や消費など、多くの指標が予想以上に好調であることを示しており、FRBのタカ派の姿勢に警戒感が強まっている中、今日のPCEデフレータはそれに拍車をかけました。
金利上昇はインフレを抑制しますが、景気を減速させるため景気後退のリスクも高めます。
また、株や他のリスク資産の価格にも影響を与えます。
ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は今日のPCEについて
「FRBがしばらく言い続けてきたこと、つまり金利は5%を超え、さらに長く続くということに、市場がここ数週間で歩み寄ってきた変化に、最後の釘を刺すようなものだ」と指摘
ブランダイス大学のスティーブン・チェケッティ教授やJPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏ら5人のエコノミストが、米政策金利は6.5%に引き上げる必要があるかもしれないと論文で指摘しています(ブルームバーグ)。
「FRBがしばらく言い続けてきたこと、つまり金利は5%を超え、さらに長く続くということに、市場がここ数週間で歩み寄ってきた変化に、最後の釘を刺すようなものだ」と指摘
ブランダイス大学のスティーブン・チェケッティ教授やJPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏ら5人のエコノミストが、米政策金利は6.5%に引き上げる必要があるかもしれないと論文で指摘しています(ブルームバーグ)。
米株式市場は矛盾する経済指標に直面しています。
インフレが高止まりしている一方で、個人消費や労働市場は力強さを示し続けており、来期以降の企業収益がどうなるかを投資家は把握しきれずにいます。
また、中国やウクライナ情勢など地政学的なリスクも状況を複雑にしています。
つまりは、複雑で、難しく、投資家の腕の見せ所とも言えるような、楽しく最高の相場が始まるかもしれないということです。
もっと荒れて暴落すればまだ面白みもあるのですが、現状は為替の影響もあり、S&P500が下げてもあまりおいしくないなあと感じています(笑)
市場にはサイクルがあります。緩和政策と上昇相場の中、リスクをとって儲けることは簡単ですが、そういう時期は永遠に続きません。
難しい状況や、つらい時期。より困難な状況下で、どう投資判断をし、どう行動するかが、投資家としてとても重要だと思います。
私は昨日今月の給料でVTを全力で買い増しました。まあ平常運転ですね。
月初に入るお金も、月中に入る家賃も、全ていつも通り、株の買い増しに費やしていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
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