【JPモルガンの見解】
ミスラフ・マテイカ率いるJPモルガンのアナリストは、2月20日のメモで、今四半期が今年の株式市場のピークになる可能性を示す多くの警告サインが灯ったと指摘しました。
FRBの利上げが市場全体にいきわたるには、数年がかかると予想され、経済と株式は今後数カ月で打撃を受ける可能性があるとのこと。
【警告サイン】
それでは、JPモルガンが指摘する警告のサインとはなんなのでしょう。
一つは『イールドカーブの逆転』です。
「過去50年間のすべての米国の不況に先行したイールドカーブの逆転が、1980年代以降で最も強まっている。このような状況下で不況を回避できた例はない」とJPモルガンは述べています。
もう一つは「米国のマネーサプライ」です。
「米国のマネーサプライは3月から急激に減少し、2006年以降で初めて年間ベースでマイナスとなった。銀行が融資基準を厳しくし始めたことで、過去の不況に先行して見られた借入れ需要の急減が起きている」としています。
参考) 米国のマネーサプライ M2(過去1年)

過去10年

【更に懸念も】
JPモルガンのマテイカ氏は
「所得に占める住宅ローンの割合は13%から26%へと倍増し、貯蓄率はほぼゼロになった
しかし、FRBが今年中に少なくともあと2回の利上げを行うとの予想だ。
FRBが利上げをやめる前に株価がサイクルの底を打ったことはない」
として、「もう手遅れだ」と指摘しています。
【6%まで利上げも】
また、同社のジェイミー・ダイモンCEOは23日、CMBCにて、
「FRBの利上げはインフレ加速に素早く追いついた。おそらく5%をやや上回る水準で停止する見通しだが、さらなる引き上げが必要な可能性もある。6%に達するかもしれない」と語りました。
https://jp.reuters.com/article/jpmorgan-dimon-interest-rates-idJPKBN2UY03H【まとめ】
さて、比較的慎重派として知られる、JPモルガンの見解はいかがだったでしょうか?
いろいろな意見や戦略があると思いますが、
個人的には、手遅れとか6%とか、一部過激な表現もありますが(笑)
指摘そのものは割と普通で、まああり得る可能性の一つだなあと思いました。
そして、もし、米国株式市場が年末まで、3四半期下落するのであれば、
資産形成中のインデックス投資家からみれば、仕込み時ともなり得ます。
(為替のせいでそこまで魅力は感じないのですが)
私は米国株式市場が今後下落しようが、上昇しようが特に気にせず、
いつも通りの投資を続けていきたいと思います。
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