【2月16日 米国株式市場】

ダウ    33,696 ‐1.26%
S&P500     4,090 ‐1.38%
ナスダック 11,855 ‐1.78% 

米国株式市場は下落。

米消費者物価指数(CPI)に続き、PPIもFRBのタカ派姿勢を裏付ける内容となったことや、セントルイス連銀のブラード総裁のタカ派の発言が重しとなりました。

ラッセル2000は‐0.96%と下落。

VXUS(全世界株式除く米)は‐0.40%。米市場と比べ小幅に下げました。

米10年債利回りは3.694%。‐0.67%と下落。

VIX指数は20.17%。+1.94と上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  133.96 ₋0.11%
NY原油  78.07 ₋0.66%
NY金   1,836 +0.14%

ドル円は133円台後半。

原油は続落、金は小幅に反発しました。

ビットコインは24,522ドル。+0.79%と上昇しました。


【S&P500マップ】
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【セクター】

一般消費財 ‐2.16%
情報技術  ‐1.75%
通信    ‐1.55%
資本財   ‐1.15%
資本財   ‐1.09%
金融    ‐1.07%
エネルギー ‐1.03%
ヘルスケア ‐1.02%
不動産   ‐0.94%
公益    ‐0.82%
生活必需品 ‐0.80%

全11セクターが下落。

特に一般消費財、情報技術、通信などのグロース系のセクターが大きく下げました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが下落。

特に、昨日、一昨日と上昇したグロース株が今日は大きく下落しました。

ここ最近、グロース株のボラティリティ(株価の上下)が市場よりも大きくなっており、高いレバレッジを用いている方には減価が気になる所かと思います。

【個別株】

〇ドアダッシュ(DASH) 時間外で+5%

決算を発表。売上高やマーケットプレイスでの受注額、、第1Qや通期のマケプレ受注額の見通しなどが予想を上回り好感されました。

〇ロク(ROKU)+13.53%

決算を受け大幅高。広告市場は回復しつつあることが示唆されました。

〇ショッピファイ(SHOP)‐15.66%

決算を受け大幅安。第1四半期の見通しが予想を下回ったことなどが嫌気されました。


【1
月の米生産者物価指数(PPI)

米生産者物価指数(1月)

〇前月比 結果 0.7% 予想 0.4% 前回 -0.2%
〇前年比 結果 6.0% 予想 5.4% 前回 6.5%

コア
〇前月比 結果 0.5% 予想 0.2% 前回 0.3% 
〇前年比 結果 5.4% 予想 4.8% 前回 5.8%

PPIは前年比、前月比、いずれも予想を上回り

ガソリン価格が6.2%上昇し、財の価格上昇分の1/3を占めています。なお、生鮮・乾燥野菜価格は33.5%下落。

最終需要の指数が6月以来の上昇幅となるなど、

米消費者物価指数(CPI)に続き、PPIもFRBのタカ派姿勢を裏付ける内容となったことで、株式市場は下げました。

【セントルイス地区連銀のブラード総裁】

タカ派として知られるセントルイス連銀総裁のブラード総裁の「3月FOMCで0.50%ポイントの利上げ支持する可能性を排除しない」との発言が伝わり、株式市場は下げました。

ブラード総裁は前回も0.50%の利上げを主張していたとのこと。

また、「米経済はこれまでの想定よりも速いペースで成長しており、労働市場は堅調で、失業率は長期的な自然水準を下回っている」と指摘。

「経済成長が続き、労働市場が堅調な中でも、利上げを継続することでインフレ期待が低く抑えられ、年内にディスインフレ傾向を固定できる」と述べました。


【まとめ】

今日はPPIやFRB関係者のタカ派の発言が株式市場を押し下げました。

クリーブランド連銀のメスター総裁も、前回のFOMCで、昨年12月会合に続いて政策金利を0.5ポイント引き上げる説得力ある論拠はあったと指摘。タカ派の姿勢を維持しています(ブルームバーグ

まあ、この二人は昔からタカ派ですし、楽観的過ぎる市場に対してのジャブ的な役割を果たしていると思います。

新規失業保険申請件数は前週比で減少。市場予想を下回ったものの、4週移動平均は18万9500件と、前週比で500件増加。引き続き労働市場は強いことが示唆されました。

ここ最近発表された経済指標は米国の根強いインフレと、FRBのタカ派姿勢を正当化するもので、

これまで話題となっていた、FRDウォッチ等の市場の予想と、FRBのドットプロットとのギャップに関して言えば、FRBの見通し方が正しい可能性が一旦あがりました。

実際、先物市場では見通しに若干の修正が入っています。

いつ、米国のインフレが落ち着くのか、労働市場が緩むのか、景気へのダメージはどの程度になるのか。ここら辺を正確に予想することは、FRBですら不可能です。

経済やインフレを正確に予想し、コントロールできるのであれば、そもそも今のように、インフレに対し後手に回るような展開にはなっていません。

FRBですら正確に予想やコントロールすることはできず、様子を見ながら慎重に行っている作業を、素人考えで「こうなる」と決めつけたり、決めつけている予想屋に惑わさることなく、

不確実性は残っていると素直に受け入れながら投資を続ける事が大切だと思います。

まあ、FRBの政策が実体経済に影響を与えるまでには時間がかかりますから、気長に今後の推移を楽しみつつ、いつも通りの投資を続けていきたいと思います。

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