【つみたてNISAのレポート】
11月19日のニッセイ基礎研究所のHPに
「つみたてNISAの上限引き上げは必要か~現行の年間40万円で十分?それとも足りない?~」
というおもしろいコラムが掲載されていました。
本来は金融所得課税強化についてのコラムなのですが、
その中に一つ興味深いグラフがあったので紹介したいと思います。
【つみたてNISAの平均買付額】

先程のレポートにあるように、資産形成の進んでいる(お金に余裕のある投資家)は一般NISAを活用していることも理由として考えなくてはいけませんが、
それでも積みたてNISA口座で投資をしている方の多くが、上限の40万を使いきれていない事がわかります。
【イボットソンのレポート】
もう一つおもしろいグラフを紹介しましょう。
こちらはイボットソンのレポートによるものです。
年齢別の積立NISAの買い付け額が載っています。

【投資を始めただけでもすごいと思います】
投資家界隈にいるとついつい忘れてしまいがちですが、
貯蓄をするのもなかなか難しいこのご時世で、毎月2万円、3万円とリスク資産にお金を投じるというのはとてもすごいことだと私は思います。
以前記事にしましたが、少額でも始める事に意味がありますし、
その毎月の小さな積み重ねが将来、おそらく何百~何千万というお金になり、未来の自分の大きな力になるとも思います。
少なくとも何もしないよりは遥かにマシでしょう。
【投資の基本】
投資の基本は資産配分です。
自分の目標、リスク許容度、投資環境、投資期間などに合わせて、資産を現金や株式にどう配分するのが適切かを考える事から始めましょう。
いざという時のために、生活防衛費を貯めた後、余裕のある方は、自身のとれるリスクの範囲内で資産を株式に配分していくと良いと私は思います。
この時、低コストで全世界の株式に時価総額加重で投資が出来るインデックスファンドを個人的にはお勧めします(理由は過去記事等をみて下さい)
ただ、株で得た利益には税金がかかります。そこで、NISA等の制度を利用して、非課税で運用すると通常の口座で運用するよりも少しお得に運用できます。
つまり「NISAをやろう」→「何に投資をしようかな?」という感じで、「NISA」が目的になるのでなく。
「資産をこのくらい株式に配分しよう」→「全世界株式のインデックスファンドにしよう」→「有利な非課税口座から埋めていこう」
という感じで、手段の一つ、一つの制度、置き場所として考えるのが良いと思います。
【まずは40万を埋めることを目指すのもあり】
そして、その基本を踏まえた上で、
少額で資産形成を始める方は、まずはこの年40万の上限を埋めることを最初の目標にしてみるのがよいんじゃないかな。とも思います。
変に、ロボアドとか、優待とか高配当株とか、いろいろ手を出すよりも、まずはせっかくの非課税枠ですから、1000円でも多く埋めた方が良いと思います。
将来のリターンはわかりませんが、税金やコストを減らすことは投資家自身の手である程度可能です。
まずはやれること、基本的なことをしっかりとやることが大切だと思います
(個人的には枠を埋めた後はidecoや特定口座でも同じことをするのが良いと思いますが、もし、どうしてもそれらをやりたいのがあれば、まずは非課税枠を埋めた上でやるのがいいと思います。)
もちろん、拠出できる額や投資環境は人それぞれですし、収入や支出によって限界があることもわかります。
また、投資の目標や投資との距離感は人それぞれですから、頑張りたくない、無理したくないのであれば、それはそれで全然良いと思います。
【コツコツ頑張っていきましょう】
ただ、真剣に資産形成をしたい方や投資に取り組みたい方は、毎月、毎年少しずつでも構いません。
ちょっとづつでも拠出額を増やすよう努力し、まずは年40万を埋めることを目指してみてはどうかなと私は思います。
来月から投資に回すお金をいきなり1万円増やすのは厳しいかもしれませんが、
例えば、来年からメルカリを始めて月1000円分いらないものをお金に換えて投資に回したり。
2~3年スパンで考えて、昇給や転職、資格取得を狙ったり、ローンや支払いを終わらせてそれ分を投資に回したり、ちょっと安い家賃のところを探したりと、
自分にできる範囲でいろいろ考えてみるといいかと思います。
すぐにできることはすぐにやればいいのですが、それにも限界があります。
でも、数年スパンで考えて本気になれば、意外と人生変えることができるものです。
今年よりも来年、来年よりも再来年と、お金だけに限らず皆さんの人生が良い方向へ向かうことを願っています。
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11月19日のニッセイ基礎研究所のHPに
「つみたてNISAの上限引き上げは必要か~現行の年間40万円で十分?それとも足りない?~」
というおもしろいコラムが掲載されていました。
本来は金融所得課税強化についてのコラムなのですが、
その中に一つ興味深いグラフがあったので紹介したいと思います。
【つみたてNISAの平均買付額】

つみたてNISAの一口座あたりの平均買付額は2018年から年々増加しているが、
それでも2020年の買付があった口座のみの平均でも22.5万円と上限の40万円から大きく下回っている
2021年も順調に買付が行われているが、半年の全口座平均で7.3万円と2020年から買付が急増している様子は今のところみられない。
先程のレポートにあるように、資産形成の進んでいる(お金に余裕のある投資家)は一般NISAを活用していることも理由として考えなくてはいけませんが、
それでも積みたてNISA口座で投資をしている方の多くが、上限の40万を使いきれていない事がわかります。
【イボットソンのレポート】
もう一つおもしろいグラフを紹介しましょう。
こちらはイボットソンのレポートによるものです。
年齢別の積立NISAの買い付け額が載っています。

まず、全年齢層で不稼働口座が圧倒的に多いこと。
そして、20万以上買付けが出来ている人はわずかしかいないということがわかります。
そして、20万以上買付けが出来ている人はわずかしかいないということがわかります。
【投資を始めただけでもすごいと思います】
投資家界隈にいるとついつい忘れてしまいがちですが、
貯蓄をするのもなかなか難しいこのご時世で、毎月2万円、3万円とリスク資産にお金を投じるというのはとてもすごいことだと私は思います。
以前記事にしましたが、少額でも始める事に意味がありますし、
その毎月の小さな積み重ねが将来、おそらく何百~何千万というお金になり、未来の自分の大きな力になるとも思います。
少なくとも何もしないよりは遥かにマシでしょう。
【投資の基本】
投資の基本は資産配分です。
自分の目標、リスク許容度、投資環境、投資期間などに合わせて、資産を現金や株式にどう配分するのが適切かを考える事から始めましょう。
いざという時のために、生活防衛費を貯めた後、余裕のある方は、自身のとれるリスクの範囲内で資産を株式に配分していくと良いと私は思います。
この時、低コストで全世界の株式に時価総額加重で投資が出来るインデックスファンドを個人的にはお勧めします(理由は過去記事等をみて下さい)
ただ、株で得た利益には税金がかかります。そこで、NISA等の制度を利用して、非課税で運用すると通常の口座で運用するよりも少しお得に運用できます。
つまり「NISAをやろう」→「何に投資をしようかな?」という感じで、「NISA」が目的になるのでなく。
「資産をこのくらい株式に配分しよう」→「全世界株式のインデックスファンドにしよう」→「有利な非課税口座から埋めていこう」
という感じで、手段の一つ、一つの制度、置き場所として考えるのが良いと思います。
【まずは40万を埋めることを目指すのもあり】
そして、その基本を踏まえた上で、
少額で資産形成を始める方は、まずはこの年40万の上限を埋めることを最初の目標にしてみるのがよいんじゃないかな。とも思います。
変に、ロボアドとか、優待とか高配当株とか、いろいろ手を出すよりも、まずはせっかくの非課税枠ですから、1000円でも多く埋めた方が良いと思います。
将来のリターンはわかりませんが、税金やコストを減らすことは投資家自身の手である程度可能です。
まずはやれること、基本的なことをしっかりとやることが大切だと思います
(個人的には枠を埋めた後はidecoや特定口座でも同じことをするのが良いと思いますが、もし、どうしてもそれらをやりたいのがあれば、まずは非課税枠を埋めた上でやるのがいいと思います。)
もちろん、拠出できる額や投資環境は人それぞれですし、収入や支出によって限界があることもわかります。
また、投資の目標や投資との距離感は人それぞれですから、頑張りたくない、無理したくないのであれば、それはそれで全然良いと思います。
【コツコツ頑張っていきましょう】
ただ、真剣に資産形成をしたい方や投資に取り組みたい方は、毎月、毎年少しずつでも構いません。
ちょっとづつでも拠出額を増やすよう努力し、まずは年40万を埋めることを目指してみてはどうかなと私は思います。
来月から投資に回すお金をいきなり1万円増やすのは厳しいかもしれませんが、
例えば、来年からメルカリを始めて月1000円分いらないものをお金に換えて投資に回したり。
2~3年スパンで考えて、昇給や転職、資格取得を狙ったり、ローンや支払いを終わらせてそれ分を投資に回したり、ちょっと安い家賃のところを探したりと、
自分にできる範囲でいろいろ考えてみるといいかと思います。
すぐにできることはすぐにやればいいのですが、それにも限界があります。
でも、数年スパンで考えて本気になれば、意外と人生変えることができるものです。
幸い、人生もつみたてNISAの期間もまだまだ何年もあります。
今年よりも来年、来年よりも再来年と、お金だけに限らず皆さんの人生が良い方向へ向かうことを願っています。
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