【株式と債券の分散について】
投資の専門家は、定期的に「株式の死」や「60/40ポートフォリオの死」を宣言します。
2022年も、株式と債券が同時に急落する中、いろいろな批判の声がありました。
ISABELNET@ISABELNET_S
投資の専門家は、定期的に「株式の死」や「60/40ポートフォリオの死」を宣言します。
2022年も、株式と債券が同時に急落する中、いろいろな批判の声がありました。
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しかし、歴史を振り返ってみると、
バランスよく分散されたポートフォリオは、
長期的には否定論者が間違っていたことを示しつづけてきました。
【株式と債券の分散投資 暴落の歴史】
株式と債券が短期間に同時に下落することは、実は珍しいことではありません。
1976年2月から2022年4月までの月次データを振り返ってみると、
米国株式(S&P500)と米国の投資適格債(Bloomberg US Aggregate Bond Index)の、
名目トータルリターンは、14.8%の期間で同時にマイナスとなっています。
これは、平均すると約7ヶ月に1ヶ月の割合で同時に下落が発生していることになります。
この確率や頻度をどうとらえるかは人によると思いますが、
米国の株式と債券に分散投資をした場合、
同時に下落することは「全く」とか「ほとんど」ないと考えていた方は、
印象と現実にギャップに戸惑う方もいるかもしれません。
1ヶ月や1日単位で見た場合、同時に下落することは結構あります。
1976年2月から2022年4月までの間の月次トータルリターン(株式S&P500 債券 Bloomberg US Aggregate Bond Index )株式と債券が同時に下落した期間の割合(全期間に対して)
1カ月 14.8%
3カ月 8.5%
6ヶ月 3.6%
1年 0.4%
3年 0.0%
5年 0.0%
しかし、時間軸を長くすると、同時下落の発生頻度はとても低くなります。
例えば、過去46年間、米国株と米国債券の両資産クラスが、
同時に3年連続で下落したことはありませんでした。
【まとめ】
もちろん、過去の実績は将来を保証するものではありません。
ただ、米国株式と米国債の同時下落は、
短い期間で区切って見た場合は思っているよりも起きる、
ただ、米国株式と米国債の同時下落は、
短い期間で区切って見た場合は思っているよりも起きる、
長い時間単位で区切って見た場合はめったに起こらなかった。
ということを覚えておくといいでしょう。
3カ月連続の同時下落は8.5%、半年連続の下落は3.6%
どちらもそう高くはない数字ですが、
長期投資をしていれば何回か出くわしても全然おかしくない数字です。
珍しいことかもしれませんが、騒ぐことでも、あり得ないことでもありません。
長期的な視点で株式と債券に分散投資をしている場合、
その戦略が、ほんの数カ月~1年機能しなかっただけで
昨年複数のメディアや情報発信者が騒いだ、
「死んだ」とか「捨て去るべき戦略」「違う戦略に乗り換えるべき」という言葉に、
すぐ乗っかるのは早計でしょう。
1926年1月1日から2021年12月31日までの米国株式60%と米国債券40%のポートフォリオの年率リターンは8.8%でした(ドルベース)
同期間には第二次世界大戦、冷戦、9.11、70年代のインフレと景気後退、コロナショック、リーマンショック他、様々な危機や暴落、景気後退がありました。
しかし、株式と債券にバランスよく分散された伝統的なPFは、
過去、同時下落から何度も、何度も復活を遂げてきました。
もちろん、未来はどうなるかわかりませんが、
だからこそ、銀行預金より高いリターンが期待できるわけですし(リスクプレミアム)、
人類や資本市場の底力は捨てたもんじゃありません。
過去、同時下落から何度も、何度も復活を遂げてきました。
もちろん、未来はどうなるかわかりませんが、
だからこそ、銀行預金より高いリターンが期待できるわけですし(リスクプレミアム)、
人類や資本市場の底力は捨てたもんじゃありません。
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