【メディアは市場動向を誇張する】

バンガードの創始者ボーグル氏は

「ウォールストリートジャーナル紙を読むな!CNBCを見るな!」

「CNBCのインタビューには何度も応じているが、呼ばれる理由がわからない。」

「大声で「バイ株」「セル株」と叫びまくることで有名な「マッドマネー」の司会者ジムクレーマーは投資から注意をそらすだけだ。」

とインタビューで答えています。

ボーグル氏曰く、メディアは市場動向を誇張したりセンセーショナルに表現したりして、衝撃を拡大して伝えるとのこと。




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そのわかりやすい例として、上の画像をご覧ください。

(参照 ジャックボーグル著 「インデックスファンドの時代」)

最も信頼できる経済雑誌のビジネスウィークは、

1979年8月13日号で「株式の死」と題した有名な特集記事を発表しました。

(米国投資家の方なら「株式の死」という言葉はバフェッ〇太郎さんの煽り文句等どこかで聞いたことがあるかもしれません。その言葉の元ネタとなった記事です。)


記事が掲載された時点でのダウ平均は840でしたが、

翌年1980年末までに960ドルに上昇しました。

その後ダウは一度下落をするものの、1982年7月にダウは1200に達しました。


【多くのメディアがやらかしてきた】

このような例はビジネスウィーク誌だけに限らず多くの雑誌、メディア等で見られます。

タイム誌も1988年9月には「決して株式を買ってはいけない」という記事を掲載しました。

記事では「危険なゲーム」「市場はだんだん悪化」「市場は賭場」「個人投資家は絶滅に瀕している」「株式市場は世界で最も汚い商売の一つだ」など・・・

おもしろいパワーワードや煽り文句がこれでもかと書かれていました。

その後、ダウは4倍以上上昇し、9000ドルに達しました。


【まとめ】

勘違いしないで欲しいのは、私は雑誌やメディアを批判しているのではありません。

私が知らない、得する情報や知識をわかりやすく紹介してくれたり、ありがたい一面も持っています。

私が言いたいのはメディアとの「付き合い方」の問題です。

先程紹介した例は予想が外れたパターンでしたが、特集記事の予想が当たった例もまたあります。

(故に逆張り指標としてすら使えないとも言えます笑)

要するに、短期の予測は特に困難で未来は誰にもわからないということを忘れていけません。

雑誌やメディアで情報収集するとき、特に今後の予測記事を見る時は、二次的思考を巡らすことが大切です。

またその時々の一般的な通念を吹き込まれて、衝動的に投資判断をしないように心がけていきましょう。

最も良くないのは、一般論やメディアの予想(期待や不安を煽る記事)に従って、長期的なビジョンや自身の合理的な計画を台無しにしてしまう事です。

歴史的な戦いでは、「情報不足が故に負けた戦」も多々ありますが、

「誤情報に踊らされて負けた戦」もまた多いという事を忘れてはいけません。

これはマスコミやメディアだけではなく、最近特に増えてきた注目を集めることが商売の素人情報発信者の情報にも同じことが言えます。

やみくもに情報を集め、信じるのではなく、自分の頭でしっかりと情報の取捨選択や反証し、有益な情報かを見極め投資判断するようにしましょう。

もしかしたら、そこら辺を見抜く力が初心者の方と熟練した投資家の方との大きな違いの一つかもしれません。

私自身は、全ての情報を知ることはもちろん、特に米国企業の情報を日本の普通の個人投資家が、現地のプロ以上に収集するのは不可能だと思っていますので、

普通に、S&P500ETF(VOO)に投資を続けたいと思ています。

いろいろな投資戦略があると思いますが、

皆さまも自分のスタイルに合った投資方法とメディアとの付き合い方を意識し

情報を上手くコントロールして、今後も各々の投資を継続していきましょう。

情報に投資行動を支配されるのではなく、情報を上手く利用することが大切です。

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