【2月3日 米国株式市場】
ダウ 33,926 ‐0.38%
S&P500 4,136 ‐1.04%
ナスダック 12,006 ₋1.59%
米国主要株価3指数は揃って下落。
1月の雇用統計が予想以上に堅調だったことを受けて、
FRBの積極的な利上げへの懸念が高まりました。
ラッセル2000は‐0.78%と下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.18%と下げました。
米10年債利回りは3.519%。+0.121と上昇。
VIX指数は18.33。‐0.40と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 131.14 +1.95%
NY原油 73.27 ‐3.44%
NY金 1,864 ₋2.73%
ドル円は131円台前半。
原油は‐3%と下落。3週間ぶりの安値を付けました。
堅調な米雇用統計受け金利上昇懸念が高まりました。
ビットコインは23,351ドル。‐0.61%と下げました。
【S&P500マップ】
【セクター】
金融 ‐0.10%
エネルギー ‐0.23%
ヘルスケア ‐0.26%
生活必需品 ‐0.42%
資本財 ‐0.52%
情報技術 ‐0.80%
素材 ‐1.82%
不動産 ‐2.03%
公益 ‐2.07%
通信 ‐2.22%
一般消費財 ‐3.11%
全11セクターが下落。
昨日大きく上昇した、アマゾンやグーグルが決算発表後に下落したことがそれぞれのセクターを押し下げました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
特にグロース株が大きく下げました。
【個別株】
〇スターバックス(SBUX) ‐4.44%
決算を受け下落。中国の業績が弱かったことが重しとなりました。
〇C3.AI(AI)+18.07%
4日続伸。オープンAI社の「チャットGPT」が話題を集める中、米株式市場ではAI関連銘柄が人気化。
同業種のビッグベアーAIやサウンドハウンドAIも40%以上上昇しています。
【新規失業保険申請件数】
結果18.3万件 予想19.4万件 前回 18.6万件
申請件数は予想より低く、労働市場の強さを示唆する内容となりました。
【1月雇用統計】
〇非農業部門雇用者数
結果 51.7万人 予想 19.0万人 前回 26.0万人
〇失業率
結果 3.4% 予想 3.6%
〇平均時給
前年比 結果 4.4% 予想4.3%
前月比 結果 0.3% 予想0.3%
雇用統計では、非農業部門雇用者数が51.7万人増加し、市場予想を大きく上回る伸びとなりました。失業率も3.4%と53年半超ぶりの低水準。
景気後退が景気後退が懸念される中、他の指標同様に、米労働市場は引き続き堅調であることが示唆されました。
賃金の上昇率は緩やかになったものの、労働市場は引き続き引き締まっており、FRBのインフレ対応を複雑にする可能性があります。
強い労働市場はFRBのタカ派姿勢や昨日のパウエル議長の発言(今後0.25%×2回の利上げ)を裏付ける要因の一つとなり、金融市場でも年内利下げ期待などのハト派な雰囲気が後退しました。
サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、非農業部門雇用者数は51.7万人増加したことについて、驚きの数字としつつも、経済減速にもかかわらず労働市場が堅調を維持していることを示す最近のデータと整合した内容とコメントしています。
【ISM非製造業景気指数】
結果 55.2 予想 50.4 前回 49.2
不調だった前月から改善。米景気後退の懸念が漂う中で明るい結果となりました。
特に、新規受注は60.4と、12月の45.2から上昇。
消費者の需要が再び活発化し、景気が早期に減速するとの懸念が後退しました。
【モルガンスタンレー】
【株式・債券ファンドに資金流入】
【まとめ】
米国株式市場は下落して終えましたが、
週間ではS&P500が1.6%、Nasdaqは3.3%上昇。Nasdaqは5週連続の上昇となりました。
引き続き、米労働市場の堅調さが示され、パウエル議長やFRBの金融市場よりもタカ派の姿勢が裏付けられる形となりました。
また、ISM非製造業景気指数で早期に景気後退するとの観測が薄れました。ただ、金利が実体経済に効いてくるまでには時間がかかるので、油断は禁物です。
ここ数年、中央銀行に比較的否定的な意見を述べている印象の強いレイ・ダリオ氏ですが、「市場はパウエル議長を信じるべきだ」とCMBCで発言。
「金融緩和はないだろうと考える。これは恐らく最も容易で、安全な賭けの一つだろう」
「近くリセッション(景気後退)が起きても、考えていたほど悪いものにはならない」「信用の供与と縮小が同時に進んでいるからだ」と指摘しています。
上昇相場で株価が上昇している時には、市場も過度に楽観的になり、投資家も楽観的な予想や意見を信じ、
また逆に下落が続いている時には、市場は過度に悲観的になり、投資家も大暴落や長期停滞に関する意見を賢明と思うようになりがちですが、
長期投資家の方やパッシブ運用でインデックス投資をしている方であれば、
市場やその時々で都合の良く意見を変えつつ、耳障り良い「それ」っぽいことをいう情報発信者の意見にいちいち感情や意見を振り回されることなく、平常心で投資を続ける事が大切だと思います。
そもそも上昇相場の中でも、暴落やそこから長期停滞のリスクはあるわけですし、下落相場の中でも急反発やコロナショック後のように急に上昇相場に転じるの可能性もあるわけです。
昨年後半くらいからは、米国株はオワコン、今米国株に投資をするな。新興国へ投資せよ。と言う意見も出てきましたが、その意見に従って米国株を売っていれば、1月のS&P500で6%、Nasdaqで10%の上昇を逃してしまったことになります。
少し前にもてはやされたインドもアダニ関連で揺れています。もちろん、長期的にはどうなるかわかりませんが。
投資は思っているよりも簡単ですが、思っているよりも非常に難しいものです。
市場の後追いで動き回ることを促し、高値掴みの安値買いや、追加コストを誘発して投資リターンを押し下げてしまうような情報とは一定の距離を置きつつ、株価の上下に一喜一憂することなく、いつも通りの投資を続けていくことが大切だと思います。
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ダウ 33,926 ‐0.38%
S&P500 4,136 ‐1.04%
ナスダック 12,006 ₋1.59%
米国主要株価3指数は揃って下落。
1月の雇用統計が予想以上に堅調だったことを受けて、
FRBの積極的な利上げへの懸念が高まりました。
ラッセル2000は‐0.78%と下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.18%と下げました。
米10年債利回りは3.519%。+0.121と上昇。
VIX指数は18.33。‐0.40と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 131.14 +1.95%
NY原油 73.27 ‐3.44%
NY金 1,864 ₋2.73%
ドル円は131円台前半。
原油は‐3%と下落。3週間ぶりの安値を付けました。
堅調な米雇用統計受け金利上昇懸念が高まりました。
ビットコインは23,351ドル。‐0.61%と下げました。
【S&P500マップ】
【セクター】
金融 ‐0.10%
エネルギー ‐0.23%
ヘルスケア ‐0.26%
生活必需品 ‐0.42%
資本財 ‐0.52%
情報技術 ‐0.80%
素材 ‐1.82%
不動産 ‐2.03%
公益 ‐2.07%
通信 ‐2.22%
一般消費財 ‐3.11%
全11セクターが下落。
昨日大きく上昇した、アマゾンやグーグルが決算発表後に下落したことがそれぞれのセクターを押し下げました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
特にグロース株が大きく下げました。
【個別株】
〇スターバックス(SBUX) ‐4.44%
決算を受け下落。中国の業績が弱かったことが重しとなりました。
〇C3.AI(AI)+18.07%
4日続伸。オープンAI社の「チャットGPT」が話題を集める中、米株式市場ではAI関連銘柄が人気化。
同業種のビッグベアーAIやサウンドハウンドAIも40%以上上昇しています。
【新規失業保険申請件数】
結果18.3万件 予想19.4万件 前回 18.6万件
申請件数は予想より低く、労働市場の強さを示唆する内容となりました。
【1月雇用統計】
〇非農業部門雇用者数
結果 51.7万人 予想 19.0万人 前回 26.0万人
〇失業率
結果 3.4% 予想 3.6%
〇平均時給
前年比 結果 4.4% 予想4.3%
前月比 結果 0.3% 予想0.3%
雇用統計では、非農業部門雇用者数が51.7万人増加し、市場予想を大きく上回る伸びとなりました。失業率も3.4%と53年半超ぶりの低水準。
景気後退が景気後退が懸念される中、他の指標同様に、米労働市場は引き続き堅調であることが示唆されました。
賃金の上昇率は緩やかになったものの、労働市場は引き続き引き締まっており、FRBのインフレ対応を複雑にする可能性があります。
強い労働市場はFRBのタカ派姿勢や昨日のパウエル議長の発言(今後0.25%×2回の利上げ)を裏付ける要因の一つとなり、金融市場でも年内利下げ期待などのハト派な雰囲気が後退しました。
サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、非農業部門雇用者数は51.7万人増加したことについて、驚きの数字としつつも、経済減速にもかかわらず労働市場が堅調を維持していることを示す最近のデータと整合した内容とコメントしています。
【ISM非製造業景気指数】
結果 55.2 予想 50.4 前回 49.2
不調だった前月から改善。米景気後退の懸念が漂う中で明るい結果となりました。
特に、新規受注は60.4と、12月の45.2から上昇。
消費者の需要が再び活発化し、景気が早期に減速するとの懸念が後退しました。
【モルガンスタンレー】
モルガン・スタンレーは堅調だった1月の米雇用統計を受け、FRBが3月のFOMCで0.25%ポイントの利上げを決定する可能性が高いとの見方を示しました。
これまでMSは3月での利上げ打ち止めを予想していましたが、堅調な雇用統計を受け見通しを変更。
また「3月のFOMCに向けてさらに多くのデータが出たとしても、金利が十分制約的な領域に入ったことをFRBが認識するには時間が足りないだろう」と指摘しています。
また「3月のFOMCに向けてさらに多くのデータが出たとしても、金利が十分制約的な領域に入ったことをFRBが認識するには時間が足りないだろう」と指摘しています。
金利先物市場は6月に5.02%でピークを付けるとの見方を織り込んでいます。
FRB自身は政策金利を5~5.25%に引き上げ、年末までは同水準を維持すると見込んでいます・
【株式・債券ファンドに資金流入】
バンク・オブ・アメリカグローバルリサーチのリポートによると、2月1日までの1週間に債券と株式のファンドに資金が流入。一方、現金と金からは流出したことがわかりました。
株式ファンドに160億ドル、債券に78億ドルの資金がそれぞれ流入。金ファンドからは13億ドル、現金からは3億ドルがそれぞれ流出しました。
また、新興市場の債券と株式には計83億ドルが流入し、7週連続の資金流入となりました。
【まとめ】
米国株式市場は下落して終えましたが、
週間ではS&P500が1.6%、Nasdaqは3.3%上昇。Nasdaqは5週連続の上昇となりました。
引き続き、米労働市場の堅調さが示され、パウエル議長やFRBの金融市場よりもタカ派の姿勢が裏付けられる形となりました。
また、ISM非製造業景気指数で早期に景気後退するとの観測が薄れました。ただ、金利が実体経済に効いてくるまでには時間がかかるので、油断は禁物です。
ここ数年、中央銀行に比較的否定的な意見を述べている印象の強いレイ・ダリオ氏ですが、「市場はパウエル議長を信じるべきだ」とCMBCで発言。
「金融緩和はないだろうと考える。これは恐らく最も容易で、安全な賭けの一つだろう」
「近くリセッション(景気後退)が起きても、考えていたほど悪いものにはならない」「信用の供与と縮小が同時に進んでいるからだ」と指摘しています。
上昇相場で株価が上昇している時には、市場も過度に楽観的になり、投資家も楽観的な予想や意見を信じ、
また逆に下落が続いている時には、市場は過度に悲観的になり、投資家も大暴落や長期停滞に関する意見を賢明と思うようになりがちですが、
長期投資家の方やパッシブ運用でインデックス投資をしている方であれば、
市場やその時々で都合の良く意見を変えつつ、耳障り良い「それ」っぽいことをいう情報発信者の意見にいちいち感情や意見を振り回されることなく、平常心で投資を続ける事が大切だと思います。
そもそも上昇相場の中でも、暴落やそこから長期停滞のリスクはあるわけですし、下落相場の中でも急反発やコロナショック後のように急に上昇相場に転じるの可能性もあるわけです。
昨年後半くらいからは、米国株はオワコン、今米国株に投資をするな。新興国へ投資せよ。と言う意見も出てきましたが、その意見に従って米国株を売っていれば、1月のS&P500で6%、Nasdaqで10%の上昇を逃してしまったことになります。
少し前にもてはやされたインドもアダニ関連で揺れています。もちろん、長期的にはどうなるかわかりませんが。
投資は思っているよりも簡単ですが、思っているよりも非常に難しいものです。
市場の後追いで動き回ることを促し、高値掴みの安値買いや、追加コストを誘発して投資リターンを押し下げてしまうような情報とは一定の距離を置きつつ、株価の上下に一喜一憂することなく、いつも通りの投資を続けていくことが大切だと思います。
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