【 1月12日 米国株式市場】

ダウ    34,189  +0.64%
S&P500     3,983  +0.34%
ナスダック 11,001  +0.64%

米国株式市場は上昇。

12月米消費者物価指数(CPI)が前月比で小幅に下落。

FRBが利上げペースを緩めるとの期待が強りました。

ラッセル2000は+1.74%と大きく上昇。

VXUS(全世界株式除く米)も+1.21%と大きく上昇。

米10年債利回りは3.434%。‐0.122と低下。

VIX指数は18.84。‐2.25と10%以上大きく低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  129.27 ‐2.33%
NY原油  78.26 +1.10%
NY金   1,889 +0.77%

ドル円は129円台前半。

原油と金は続伸。

ビットコインは18,794ドル。+4.73%と大きく上昇しました。


【S&P500マップ】
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【セクター】

エネルギー +1.87%
不動産   +1.09%
通信    +0.80%
情報技術  +0.72%
素材    +0.57%
素材    +0.32%
金融    +0.23%
一般消費財 +0.17%
ヘルスケア ‐0.39%
公益    ‐0.64%
生活必需品 ‐0.79%

全11セクター中8セクターが上昇。

原油価格の上昇を受け、エネルギーが上昇。

グロース系のセクターも上昇する一方で、公益や生活必需品などディフェンシブセクターが売られました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが上昇。

特に小型株が上昇しました。

【個別株】

〇ディズニー<DIS> +3.61%

物言う投資家、ペルツ氏を取締役会メンバーに起用するというトライアン・パートナーズの提案を拒否しました。

〇アメリカン航空<AAL> +9.71%

第4四半期の暫定決算を公表。売上高はコロナ前の2019年比で16~17%増と、予想の13%増から上方修正。年末年始の堅調な旅行需要が追い風となりました。

〇KBホーム<KBH> ‐2.387%

決算を発表。EPS、売上高、引き渡し件数などすべて予想を下回りました。


【12月の米消費者物価指数(CPI)】

総合
〇前年比 6.5% 予想 6.5% 前月 7.1%
〇前月比  ‐0.1% 予想 0.0% 前月 0.1%

コア 
〇前年比 5.7% 予想 5.7% 前月 6.0%
〇前月比 0.3% 予想 0.3% 前回 0.2%

12月のCPIは前年比6.5%で上昇し、市場予想と一致しました。

伸びは6カ月連続の鈍化となり、前月比でも‐0.1と2020年5月以来のマイナスとなりました。

原油価格の下落により、ガソリン価格の‐9.4%と下げたことが大きな要因です。

CPI全体の1/3を占める住宅は+0.8%と上昇。

他、パウエル議長が指摘していた通り、サービス項目は先月より上昇しており、

パッと見、全体としては良い内容でしたが、細部を見ると一部懸念が残る内容となりました。

【FRBメンバーの反応】

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は「ここ3カ月のインフレデータは、正しい方向に動いており、FFRBはより慎重にかじを切ることができる」と述べました。

 米セントルイス地区連銀のブラード総裁はCPIを受けて、

「正しい方向に向かう情報が得られたのは心強い。状況はこれまでのところ順調だ。2023年についてはディスインフレの年になると想定する」と述べました。

また、過去3カ月間の景気後退リスクがある程度後退し、失業率の急上昇なしにインフレが低下する「ソフトランディング」の確率が高まったという認識を再表明しました。

ただ、「FF金利を可能な限り早期に5%台に乗せることが好ましい」とし、インフレの鈍化トレンドが継続しても、FRBが早期に利下げに転じる可能性を否定。

インフレが簡単に2%に戻るという楽観論が多すぎるようだとけん制しています。


【まとめ】

昨年末S&P500が下落している最中、リセッションに備えて現金化したり、保守的な戦略に変更するよう促す記事や動画、SNSなどの投資情報が溢れましたが、

年が明けて見れば、株式市場は上昇。悲観的なムードは後退し、景気後退もマイルドなものになるとの見方が強まってきました。

もちろん、今日のCPIだけでは、今後のインフレやFRBの政策、市場の方向性を決定づけることはできません。月末にはPCEの発表、そしてFOMCが控えています。

また、重要なのはインフレやFRBの政策だけではありません。

今日もいくつかの企業が決算を発表していますが、明日以降、決算シーズンが本格化していきます。

ただ、結局のところ、市場はいつ急反発し、いつ上昇相場に転じるか、未来のそのタイミングは誰にもわからないので

わからない未来の可能性に備えるため、自身の許容度の範囲内で適切に株式市場に資産を配分しておくことが大切だと思います

私はいつもどおりパッシブ運用で自身の目標とする資産配分を維持しながら、基本に忠実に投資を続けていきたいと思います。

アクティブ投資をする方にとっては、月末まで投資判断を迫られるイベントが続くため、おもしろくもあり、腕の見せ所でもある、数週間となるかと思います。

どんな投資戦略を採用される方であれ、読者の皆様の投資が上手くいくこと、嬉しい報告が続くことを願っています。

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