【1月11日 米国株式市場】

ダウ    33,973 +0.80%
S&P500     3,969 +1.28%
ナスダック 10,931 +1.76%

米国株式市場は続伸。

12日の米消費者物価指数(CPI)を控える中、不動産やグロース株を中心に上昇しました。

ラッセル2000は+1.16%と上昇。

VXUS(全世界株式除く米)も+0.61%と上昇しました。

米10年債利回りは3.534%。‐0.085と低下。

VIX指数は21.13。+0.55と上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  132.52 +0.20%
NY原油  77.62 +3.33%
NY金   1,875 +0.20%

ドル円は132円台中盤。原油は3%上昇し、1週間ぶりの高値となりました。

米週間石油統計で原油在庫が予想外の大幅増となったものの、世界景気見通し改善への期待が相場を押し上げました。

ビットコインは+0.88%と上昇しました。


【S&P500マップ】
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【セクター】

不動産   +3.59%
一般消費財 +2.68%
情報技術  +1.75%
素材    +1.61%
通信    +1.36%
資本財   +0.96%
金融    +0.86%
公益    +0.86%
ヘルスケア +0.57%
エネルギー +0.36%
生活必需品 +0.07%

全11セクターが上昇。

不動産、一般消費財、情報技術、通信など、昨年S&P500をアンダーパフォーマンスしたセクターが大きく上昇しました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが上昇。

コアとグロースが特に上昇しました。

【個別株】

〇プール(POOL)+5.46%

アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を350ドルから417ドルに引き上げました。

〇トール・ブラザーズ(TOL)+2.86%

7営業日続伸。アナリストが住宅建設セクターの投資判断を引き上げ、同社も「買い」に引き上げました。

〇ブラックロック(BLK)‐0.19%

ニュースサイトのインサイダーが、最大500人を削減する計画との社内メモを報じました。全従業員数は昨年9月末時点で1万9900人

同社のゲリー・シェドリンCFOは12月、採用をほぼ凍結し経費を節減しているとしていました。


【HSBCの見通し】

英金融大手HSBCは、2月のFOMCでFRBが0.50%の利上げを行い、政策金利の誘導目標を4.75~5.00%にする可能性が高いとの見方を示しました。

更に利上げは2月で打ち止めとなり、来年は0.5%の利下げを行うと見込んでいます。

【ボストン地区連銀のコリンズ総裁】

 ボストン地区連銀のコリンズ総裁は、NYタイムズのインタビューで、

「0.25%もしくは0.5%の利上げが妥当と考えるが、私自身は現時点で0.25%に傾いている。しかしデータ次第だ」と語りました。

また、ターミナルレートに向けて、緩やかに利上げすることにより、各判断前に発表されるデータを評価する時間が増える点や、より柔軟な対応ができると、小幅な利上げを支持。

なお、コリンズ総裁は今年のFOMCで投票権を持っていません。


【まとめ】

米国株式市場は続伸。インフレの緩和によりFRBが利上げペースを減速させる可能性があるとの期待から、買いが続いています。

また、市場では、1月31~2月1日のFOMC前の重要な指標の一つである、明日のCPI発表に対し、様々な意見が飛び交っています。

ロイターのまとめでは、12月のCPIは伸び率が6.5%と、11月の7.1%から鈍化すると見込まれています。

パウエル議長はエネルギーと住宅を除いたサービスインフレを重要なポイントとして挙げていますが、

多くの財の価格が低下する中、サービス価格は上昇している可能性があることから、いつも以上に慎重にデータを掘り下げる必用があるかもしれません。

そして、CPIを消化した後、今週末の米国大手銀行を皮切りに、米国企業の決算シーズンが本格化していきます。

リフィニティブによると、ブラックロックが今週発表する22年第4・四半期決算では1株利益が22.4%減となる見通しとなっているなど、全体的に厳しめの予想となっています。

ただ、米国企業の利益や米国民の消費が思ったより鈍化しておらず、予想より上振れするようなことがあれば株価は上昇する可能性があります。

いずれにしても、CPI、決算シーズン、FOMCの結果によって、株価や市場の雰囲気は大きく変わる可能性があります。

ここ数日の上昇に油断したり、気をよくすることなく、長期的な視点を維持することが大切だと思います。

コロナショック渦中、3月の底からの反発後もしばらくは2番底が懸念されていたように、

株式市場の底がいつだったのか、その反発は一時的なものなのか、それとも上昇相場の始まりなのか。それらは数カ月後、振り返ってみないとわかりません。

また、誰の予想が正しいかなんて事前にはわかりません。

結局のところ、予想が当たっても、上振れしても、下振れしてもいいように、

自身の許容できるリスクの範囲内で、市場に適切に資産を配分し、コストを抑えつつ、合理的な計画や資産配分を維持することが、多くのごく一般的なスキルの普通の投資家にとっては重要かと思います。

私は、目先のイベントや市場の慌ただしさ、積極的に動き「何かするよう」促す予想屋達とは一定の距離を置き、これまでの8年間同様、自身の投資を続けていきたいと思います。

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