【1月6日 米国株式市場】
ダウ 33,630 +2.13%
S&P500 3,895 +2.28%
ナスダック 10,569 +2.56%
米国主要株価3指数は2%以上上昇。
米雇用統計で賃金の伸びが鈍化したことや、ISM非製造業景気指数がサービス業の縮小を示したことで、FRBの利上げに対する懸念が緩和されました。
ラッセル2000は+2.26%と小型株も上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+2.34%と上昇しました。
米10年債利回りは3.567%。‐0.155と下落。
VIX指数は21.13。‐1.33と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 132.07 ‐1.00%
NY原油 73.72 +0.07%
NY金 1,868 +1.82%
ドル円は132円台前半。
原油は横ばい。金は上昇しました。
ビットコインは16,947ドル。+0.72%と上昇しました。
【S&P500マップ】

【セクター】
素材 +3.44%
情報技術 +2.99%
不動産 +2.87%
生活必需品 +2.71%
資本財 +2.69%
一般消費財 +2.40%
金融 +2.27%
公益 +2.03%
通信 +1.72%
エネルギー +1.67%
ヘルスケア +0.88%
全11セクターが上昇。8セクターが2%以上上昇。
特に、素材、情報技術、不動産、生活必需品などが大きく上昇しました。
【スタイルボックス】

全てのサイズとスタイルが上昇しました。
【個別株】
〇ワールド・レスリング<WWE> +16.92%
創業者のマクマホン前CEOが復帰すると報じられました。
〇ベッド・バス&ビヨンド<BBBY> ‐23.08%
大幅続落。経営危機に直面しており、今四半期にも破産法申請の準備を始めたとの報道がありました。
〇コストコ<COST> +7.26%
12月の既存店売上高を発表。前年比+5.5%と予想+5.0%を上回りました。
【米雇用統計】
〇失業率3.5%(予想3.7% 前回3.6%)
堅調な雇用の伸びを維持し、失業率も3.5%に改善しました。
〇平均時給(前月比)0.3%(予想0.4% 前回0.4%)
賃金の伸びは予想を下回り緩やかなものとなりました。
〇週平均労働時間 34.3(予想 34.4・前回 34.4)
〇労働参加率 62.3%(予想 62.2%・前回 62.1%)
平均週間労働時間は34.3時間と、11月の34.4時間から減少し、2020年4月以降で最低となり、こちらも米労働市場が緩みつつあることを示唆しました。
2022年通年としては、雇用は450万人か。月間では平均37.5万人増となりました。
【ISM非製造業景況指数】
結果 49.6 予想 55.0 前回 56.5
米ISM非製造業景況指数、2020年5月以来の50割れとなり、リーマンショックのあった2009年後半来の水準となりました。
米経済の2/3を占めるサービス業の縮小を示唆する内容で、長期的な景気後退期の水準とされる50.1も下回りました。
ISM非製造業は広範囲にわたって弱く、仕入価格も低下。
サービスインフレの低下への期待と、FRBの利上げの終了を期待させる内容となりました。
【11月米国 製造業受注指数(前月比)】
11月米国 製造業受注指数(前月比)
結果 -1.8% 予想 ‐0.6% 前回 1.0%
【市場の反応】

これらの発表を受けて市場では2月1日のFOMCでの0.25%ポイントの利上げを織り込む動きが加速。
前日の確率は60%程度でしたが、指標を受けて一時70%以上にまで上昇。
【FRBメンバーの発言】
今日はFRBメンバーの発言が相次ぎました。
〇FRBのクック理事
「インフレが鈍化し始めた兆候を示し、家賃に関するデータは住居費の上昇率が減速する見通しを示唆しているほか、サプライチェーンを巡る状況は改善している」と述べる一方で、
インフレは依然高すぎて非常に懸念しているとの認識を示しました。
〇リッチモンド地区連銀のバーキン総裁
「利上げ幅縮小の動きは経済へのダメージを抑えるのに役立つ」「より慎重な舵取りをすることは意味がある」と述べ、需要を過度に抑制しないようより慎重な行動(ゆるかな利上げ)を示唆しました。
また、需要鈍化がインフレ抑制につながるまで6~12カ月かかるとし、政策が実体経済に効いてくるまでの時差を指摘しています。
〇カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁
「労働市場が軟化し始めているにもかかわらず、依然として高いインフレ率に対応するために、FRBは複雑な選択と難しいコミュニケーションに直面することになる」
「インフレ率が目標の2%を超える状態が長く続けば続くほど、インフレ率の上昇が労働者、生産者、消費者の期待に組み込まれる可能性が高くなる」とし、「定着したインフレへの対応には非常にコストがかかる」と言及しました。
【まとめ】
S&P500とNasdaqはそれぞれ+1.45%と+0.98%上昇し、週間ベースでは5週ぶりに上昇して終えました。
米取引所の合算出来高は111.5億株。直近20営業日の平均は108.4億株と年末年始より出来高も増えてきました。
ただ、この上昇に胸をなでおろしてはいけません。
米株式市場は来週から決算発表シーズンに入り、来週金曜日に米大手銀の決算が予定されています。(米大手銀行の決算は重い内容が予想されています)
この決算シーズンの結果、企業利益の鈍化や今後の見通しが悪化するようなことがあれば、また株式市場は荒れる可能性もあります。
逆に予想より良ければ更に上昇するかもしれません。
良い市場がいつまでも続かないように、悪い市場も永遠には続きません。
そして、それを完全に予想したり、コントロールすることはFRBですらできません。
自分の力でどうにもできないことで悩むより、まずは自分が確実にコントロールできることに注力しながら、人生や投資、資産形成を楽しんでいきましょう。
余談ですが、資産形成や投資は人と争うためにやるものではありません。他人と喧嘩や争いながらやる必要は全くありません。
他人と争っても資産は増えません。自分自身との闘いに集中し、楽しみましょう!
いつもありがとうございます。
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ダウ 33,630 +2.13%
S&P500 3,895 +2.28%
ナスダック 10,569 +2.56%
米国主要株価3指数は2%以上上昇。
米雇用統計で賃金の伸びが鈍化したことや、ISM非製造業景気指数がサービス業の縮小を示したことで、FRBの利上げに対する懸念が緩和されました。
ラッセル2000は+2.26%と小型株も上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+2.34%と上昇しました。
米10年債利回りは3.567%。‐0.155と下落。
VIX指数は21.13。‐1.33と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 132.07 ‐1.00%
NY原油 73.72 +0.07%
NY金 1,868 +1.82%
ドル円は132円台前半。
原油は横ばい。金は上昇しました。
ビットコインは16,947ドル。+0.72%と上昇しました。
【S&P500マップ】

【セクター】
素材 +3.44%
情報技術 +2.99%
不動産 +2.87%
生活必需品 +2.71%
資本財 +2.69%
一般消費財 +2.40%
金融 +2.27%
公益 +2.03%
通信 +1.72%
エネルギー +1.67%
ヘルスケア +0.88%
全11セクターが上昇。8セクターが2%以上上昇。
特に、素材、情報技術、不動産、生活必需品などが大きく上昇しました。
【スタイルボックス】

全てのサイズとスタイルが上昇しました。
【個別株】
〇ワールド・レスリング<WWE> +16.92%
創業者のマクマホン前CEOが復帰すると報じられました。
〇ベッド・バス&ビヨンド<BBBY> ‐23.08%
大幅続落。経営危機に直面しており、今四半期にも破産法申請の準備を始めたとの報道がありました。
〇コストコ<COST> +7.26%
12月の既存店売上高を発表。前年比+5.5%と予想+5.0%を上回りました。
【米雇用統計】
〇失業率3.5%(予想3.7% 前回3.6%)
〇非農業部門雇用者数 +22.3万人(予想+20.3万人 前回+25.6万人)
堅調な雇用の伸びを維持し、失業率も3.5%に改善しました。
〇平均時給(前月比)0.3%(予想0.4% 前回0.4%)
〇平均時給(前年比)4.6%(予想5.0% 前回4.8%)
賃金の伸びは予想を下回り緩やかなものとなりました。
失業率や非農業部門雇用者数は堅調な米労働市場を示唆し、FRBのタカ派姿勢を正当化する内容であった一方で、平均時給はインフレの鈍化を示唆する内容となり、市場はこちらを評価しました。
〇週平均労働時間 34.3(予想 34.4・前回 34.4)
〇労働参加率 62.3%(予想 62.2%・前回 62.1%)
2022年通年としては、雇用は450万人か。月間では平均37.5万人増となりました。
【ISM非製造業景況指数】
結果 49.6 予想 55.0 前回 56.5
米ISM非製造業景況指数、2020年5月以来の50割れとなり、リーマンショックのあった2009年後半来の水準となりました。
米経済の2/3を占めるサービス業の縮小を示唆する内容で、長期的な景気後退期の水準とされる50.1も下回りました。
ISM非製造業は広範囲にわたって弱く、仕入価格も低下。
サービスインフレの低下への期待と、FRBの利上げの終了を期待させる内容となりました。
【11月米国 製造業受注指数(前月比)】
11月米国 製造業受注指数(前月比)
結果 -1.8% 予想 ‐0.6% 前回 1.0%
【市場の反応】
今日発表された経済指標は、FRBにとっては歓迎される内容で、これまでの利上げの効果が表れていることを示唆する内容となりました。
これらを受け、米国株は上昇、米国債利回りも低下しました。

これらの発表を受けて市場では2月1日のFOMCでの0.25%ポイントの利上げを織り込む動きが加速。
前日の確率は60%程度でしたが、指標を受けて一時70%以上にまで上昇。
市場は今年から来年にかけてインフレは鈍化して行き、FRBの利上げサイクルも年前半には終了するとみています。
FRBは否定していますが、市場では年内の利下げ観測も出ている模様です。
FRBは否定していますが、市場では年内の利下げ観測も出ている模様です。
【FRBメンバーの発言】
今日はFRBメンバーの発言が相次ぎました。
「インフレが鈍化し始めた兆候を示し、家賃に関するデータは住居費の上昇率が減速する見通しを示唆しているほか、サプライチェーンを巡る状況は改善している」と述べる一方で、
インフレは依然高すぎて非常に懸念しているとの認識を示しました。
〇リッチモンド地区連銀のバーキン総裁
「利上げ幅縮小の動きは経済へのダメージを抑えるのに役立つ」「より慎重な舵取りをすることは意味がある」と述べ、需要を過度に抑制しないようより慎重な行動(ゆるかな利上げ)を示唆しました。
また、需要鈍化がインフレ抑制につながるまで6~12カ月かかるとし、政策が実体経済に効いてくるまでの時差を指摘しています。
〇カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁
「労働市場が軟化し始めているにもかかわらず、依然として高いインフレ率に対応するために、FRBは複雑な選択と難しいコミュニケーションに直面することになる」
「インフレ率が目標の2%を超える状態が長く続けば続くほど、インフレ率の上昇が労働者、生産者、消費者の期待に組み込まれる可能性が高くなる」とし、「定着したインフレへの対応には非常にコストがかかる」と言及しました。
【まとめ】
S&P500とNasdaqはそれぞれ+1.45%と+0.98%上昇し、週間ベースでは5週ぶりに上昇して終えました。
米取引所の合算出来高は111.5億株。直近20営業日の平均は108.4億株と年末年始より出来高も増えてきました。
ただ、この上昇に胸をなでおろしてはいけません。
米株式市場は来週から決算発表シーズンに入り、来週金曜日に米大手銀の決算が予定されています。(米大手銀行の決算は重い内容が予想されています)
この決算シーズンの結果、企業利益の鈍化や今後の見通しが悪化するようなことがあれば、また株式市場は荒れる可能性もあります。
逆に予想より良ければ更に上昇するかもしれません。
12月の経済指標を通過しても、決算シーズン、FOMC、FRBの政策見通し、また経済指標と、今後も次々とイベントが続きます。
イチイチ市場やイベントに振り回されすぎると疲れてしまいますから、
1つのイベントや経済指標にあまり一喜一憂したり、振り回されることなく、ミスターマーケットとは良い距離を置いて、気長に付き合っていくことが大切だと思います。
イチイチ市場やイベントに振り回されすぎると疲れてしまいますから、
1つのイベントや経済指標にあまり一喜一憂したり、振り回されることなく、ミスターマーケットとは良い距離を置いて、気長に付き合っていくことが大切だと思います。
良い市場がいつまでも続かないように、悪い市場も永遠には続きません。
そして、それを完全に予想したり、コントロールすることはFRBですらできません。
自分の力でどうにもできないことで悩むより、まずは自分が確実にコントロールできることに注力しながら、人生や投資、資産形成を楽しんでいきましょう。
余談ですが、資産形成や投資は人と争うためにやるものではありません。他人と喧嘩や争いながらやる必要は全くありません。
他人と争っても資産は増えません。自分自身との闘いに集中し、楽しみましょう!
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