「長期的にコスト控除後でもαを得られるのか」
2010年、Laurent Barras,Olivier Scaillet and Russ Wermersは、
2010年、Laurent Barras,Olivier Scaillet and Russ Wermersは、
1975年~2006年までの32年間の米国の株式投信を調査し、
ファンドマネージャーを以下の三つに分類しました。
〇ゼロアルファ スキルはあるものの、手数料をカバーするだけの能力はない。
〇スキルがある コスト控除後でも正のアルファを提供し続けられる。
〇スキルがない もうダメダメ。
すると、全マネージャーの約4分の3がゼロアルファだったということがわかりました。
注)この調査は不確実性を含むものです。ゼロアルファのマネージャーのリターンが±0というわけではありません。

https://www.spglobal.com/spdji/en/research-insights/spiva/#
一部を除く多くのアクティブファンドが、
長期的には市場を丸抱えするようなインデックスファンドの成績を下回り、
多くのプロのファンドマネージャーが長期的にはコスト控除後のリターンで
ただ黙ってインデックスファンドを持ち続けてた場合の
コスト控除後のリターンを下回っています。
【航路を守るのは難しい】
インデックスファンドを保有してただじっととしている。
このシンプルな戦略を始める方はここ数年増えてきたように思います。
ただ、途中でやめる人もたくさん見てきました。
上昇相場の中で、より価格が上昇し、その時々のリターンを出している投資対象に乗り換えたり、
逆に下落を避けようと、現金化したり、金や配当戦略など、いろいろな戦略に乗り換えたり、
実に、いろいろなパターンがあります。
私は以前から述べている通り、特にアクティブ投資を悪いとは思いませんし、
他の戦略に乗り換えたとしても、良い結果を出したり、
投資を続けていてくれればうれしいと思いますが、
初心者の方が短期的に市場を予想して上手くやろうとすることで、
あるいはインフルエンサーや証券会社、予想屋にそそのかされて
9割以上のプロのマネージャー等が苦戦する茨の道を
「安易かつ無意識に」進もうとしているのをみると、なんだかなあとも思います。
標高の低い山でも、初心者がなめてかかると遭難したり大けがします。
プロでも山頂に到達するのが厳しい山を登ぼろうとするわけですから、
それなりの心構えと準備の下、自身の負えるリスクの範囲内で挑むことが大切だと思います。
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