【12月30日 米国株式市場】
ダウ 33,220 +1.05%
S&P500 3,849 +1.75%
ナスダック 10,478 +2.59%
S&P500は3日ぶりに上昇。月初来の大幅高となりました。
新規失業保険申請件数を受けて、労働市場の過熱を巡る懸念が後退しました。
ラッセル2000は+2.57%と小型株も上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+1.63%と上昇しました。
米10年債利回りは3.826%。‐0.06と小幅に低下。
VIX指数は21.44。‐0.70と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 133.02 ‐1.03%
NY原油 78.66 ‐0.38%
NY金 1,817 +0.48%
ドル円は133円台前半。原油は3日続落しました。
ビットコインは16,600ドル。+0.37と小幅に上昇しました。
【S&P500マップ】
【セクター】
通信 +2.69%
情報技術 +2.64%
一般消費財 +2.57%
不動産 +2.16%
金融 +1.43%
資本財 +1.22%
ヘルスケア +1.05%
素材 +1.04%
エネルギー +0.96%
公益 +0.68%
生活必需品 +0.40%
全11セクターが上昇。
特にここ数日大きく下げていたグロース系のセクターが大きく反発しました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが上昇。
特にグロース株が上昇しました。
【新規失業保険申請件数】
24日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は9000件増の22.5万件で予想と一致。
17日までの1週間の継続受給件数は前週比4.1万件増の171万件でした。
継続受給件数は10月上旬から増加傾向にあり、パンデミック前の水準である170~180万件に達したのは2月以降で初めてとなります。
労働市場は緩みつつあるものの、この水準はまだ労働市場の堅調さを示しており、新規失業保険の方もエコノミストが警戒水準としている27万件を大きく下回って推移しています。
米労働市場は堅調ながらも緩みつつあることが示され、FRBの政策やインフレを懸念する投資家に一定の安心感を与えました。
【年初来のS&P500マップ】
昨年までもてはやされていたGAFAMTなどが大きく下げる一方で、
エネルギーが大きく上昇。ヘルスケア、保険、生活必需品や資本財の一部が上昇して終えました。
【年初来】
エネルギー +57.85%
公益 ‐0.43%
生活必需品 ‐2.12%
ヘルスケア ‐3.11%
資本財 ‐6.85%
金融 ‐12.10%
素材 ‐13.44%
S&P500 ‐18.37%
不動産 ‐27.88%
情報技術 ‐28.82%
一般消費財 ‐38.50%
通信 ‐40.41%
年初来でみると、エネルギーのみがプラス。
他10セクターがマイナスとなりました。ディフェンシブセクターは健闘しているものの、
情報技術、一般消費財、通信といったグロース系のセクター及び不動産はS&P500を約10%以上下回る結果となりました。
【まとめ】
今年は、インフレ、利上げ・金利上昇局面で、ほぼ教科書通り、基本通りに動いた米国株式市場。
インフレや緩和政策が続く中、利上げを控えていることはほぼわかっていたにも関わらず、
一定数のインフルエンサー及び投資初心者の方は、Nasdaq(QQQ/レバナスなど)やグロース株(FANGT)、ARKKなどに投資をすれば、
簡単にS&P500をアウトパフォーマンスできる。早くお金持ちになれる。などと周囲に発信してる場面が多々見られました。
でも、結果、簡単にアンダーパフォーマンスすることになりました。
もちろん、もっと早く、上昇前~中(2016~2019年頃なら)に発言等していたとか、昨年後半からポディションを下げていた、とかなら全然わかりますが、
特に昨年中盤以降、バリュエーションが伸びきっているかつ、利上げを控える中こういう発言をしていた方は、基本すら知らないのではないかと疑いすらします。
これは、グロース株が悪いと言っているのではありません。またアウトパフォーマンスする期間もあると思います。
未来はどうなるかわかりませんし、どの情報を信じるかは皆様次第ですが、他人の意見に頼る前に、当たり前の基本をしっかりと学ぶことが大切だと思います。
そして、変な発言や主張に、少なくとも違和感や疑問を感じれるようになることが、自身の資産を変な人や情報から守るうえで重要だと思います。
(そもそも投資で他人の言うことを信用してはいけません)
昨年までの上昇相場と今の相場の両方を経験してきた皆様であれば、市場サイクルは巡り、市場環境は変わるということ。
そして自身のリスク許容度などについて学ぶ良い機会だったと思います。
特に最近投資を始めた方は、上昇相場の中でリスクを取りすぎて、資産が増えた後で大きく躓くよりも、投資開始初期にこのことを学べたのは本当に幸運だったと思います。
この一年間の出来事をあっさりと過去のものにするのは少し勿体ありません。
この株と債券が同時に下落したり、歴史的なインフレや為替の動きなど、珍しいことも多々あった、貴重1年から、正しく学んで、今後の長い投資人生の役に立てることが重要だと思います。
来年も皆さまにとって良い一年でありますように。
いつもありがとうございます。
もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。
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ダウ 33,220 +1.05%
S&P500 3,849 +1.75%
ナスダック 10,478 +2.59%
S&P500は3日ぶりに上昇。月初来の大幅高となりました。
新規失業保険申請件数を受けて、労働市場の過熱を巡る懸念が後退しました。
ラッセル2000は+2.57%と小型株も上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+1.63%と上昇しました。
米10年債利回りは3.826%。‐0.06と小幅に低下。
VIX指数は21.44。‐0.70と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 133.02 ‐1.03%
NY原油 78.66 ‐0.38%
NY金 1,817 +0.48%
ドル円は133円台前半。原油は3日続落しました。
ビットコインは16,600ドル。+0.37と小幅に上昇しました。
【S&P500マップ】
【セクター】
通信 +2.69%
情報技術 +2.64%
一般消費財 +2.57%
不動産 +2.16%
金融 +1.43%
資本財 +1.22%
ヘルスケア +1.05%
素材 +1.04%
エネルギー +0.96%
公益 +0.68%
生活必需品 +0.40%
全11セクターが上昇。
特にここ数日大きく下げていたグロース系のセクターが大きく反発しました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが上昇。
特にグロース株が上昇しました。
【新規失業保険申請件数】
24日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は9000件増の22.5万件で予想と一致。
17日までの1週間の継続受給件数は前週比4.1万件増の171万件でした。
継続受給件数は10月上旬から増加傾向にあり、パンデミック前の水準である170~180万件に達したのは2月以降で初めてとなります。
労働市場は緩みつつあるものの、この水準はまだ労働市場の堅調さを示しており、新規失業保険の方もエコノミストが警戒水準としている27万件を大きく下回って推移しています。
米労働市場は堅調ながらも緩みつつあることが示され、FRBの政策やインフレを懸念する投資家に一定の安心感を与えました。
【年初来のS&P500マップ】
昨年までもてはやされていたGAFAMTなどが大きく下げる一方で、
エネルギーが大きく上昇。ヘルスケア、保険、生活必需品や資本財の一部が上昇して終えました。
【年初来】
エネルギー +57.85%
公益 ‐0.43%
生活必需品 ‐2.12%
ヘルスケア ‐3.11%
資本財 ‐6.85%
金融 ‐12.10%
素材 ‐13.44%
S&P500 ‐18.37%
不動産 ‐27.88%
情報技術 ‐28.82%
一般消費財 ‐38.50%
通信 ‐40.41%
年初来でみると、エネルギーのみがプラス。
他10セクターがマイナスとなりました。ディフェンシブセクターは健闘しているものの、
情報技術、一般消費財、通信といったグロース系のセクター及び不動産はS&P500を約10%以上下回る結果となりました。
【まとめ】
今年は、インフレ、利上げ・金利上昇局面で、ほぼ教科書通り、基本通りに動いた米国株式市場。
インフレや緩和政策が続く中、利上げを控えていることはほぼわかっていたにも関わらず、
一定数のインフルエンサー及び投資初心者の方は、Nasdaq(QQQ/レバナスなど)やグロース株(FANGT)、ARKKなどに投資をすれば、
簡単にS&P500をアウトパフォーマンスできる。早くお金持ちになれる。などと周囲に発信してる場面が多々見られました。
でも、結果、簡単にアンダーパフォーマンスすることになりました。
もちろん、もっと早く、上昇前~中(2016~2019年頃なら)に発言等していたとか、昨年後半からポディションを下げていた、とかなら全然わかりますが、
特に昨年中盤以降、バリュエーションが伸びきっているかつ、利上げを控える中こういう発言をしていた方は、基本すら知らないのではないかと疑いすらします。
これは、グロース株が悪いと言っているのではありません。またアウトパフォーマンスする期間もあると思います。
未来はどうなるかわかりませんし、どの情報を信じるかは皆様次第ですが、他人の意見に頼る前に、当たり前の基本をしっかりと学ぶことが大切だと思います。
そして、変な発言や主張に、少なくとも違和感や疑問を感じれるようになることが、自身の資産を変な人や情報から守るうえで重要だと思います。
(そもそも投資で他人の言うことを信用してはいけません)
昨年までの上昇相場と今の相場の両方を経験してきた皆様であれば、市場サイクルは巡り、市場環境は変わるということ。
そして自身のリスク許容度などについて学ぶ良い機会だったと思います。
特に最近投資を始めた方は、上昇相場の中でリスクを取りすぎて、資産が増えた後で大きく躓くよりも、投資開始初期にこのことを学べたのは本当に幸運だったと思います。
この一年間の出来事をあっさりと過去のものにするのは少し勿体ありません。
この株と債券が同時に下落したり、歴史的なインフレや為替の動きなど、珍しいことも多々あった、貴重1年から、正しく学んで、今後の長い投資人生の役に立てることが重要だと思います。
来年も皆さまにとって良い一年でありますように。
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