【12月9日 米国株式市場】

ダウ    33,781 +0.55%
S&P500     3,963 +0.75%
ナスダック 11,082 +1.13%

米国株式市場は反発。

週間の新規失業保険申請件数が増加し、労働市場が軟化しつつある兆しが見えたものの、特段大きな材料はなく、明日のPPIや来週のFOMCやCPIの結果待ちといった状態が続いています。

ラッセル2000は+0.63%と小型株も上昇。

VXUS(全世界株式除く米)も+0.72%と上昇しました。

米10年債利回りは3.491%。+0.083と上昇。

VIX指数は‐0.39と低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  136.65 +0.04%
NY原油  71.64 ‐0.51%
NY金   1,790 +0.27%

ドル円は136円台中盤。原油は引き続き下落しました。

ビットコインは17,199ドル。+2.15%と上昇しました。


【S&P500マップ】
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【セクター】

情報技術  +1.59%
一般消費財 +1.05%
ヘルスケア +0.89%
素材    +0.67%
不動産   +0.61%
公益    +0.57%
資本財   +0.57%
生活必需品 +0.43%
金融    +0.15%
エネルギー ‐0.47%
通信    ‐0.49%

エネルギーと通信を除く9セクターが上昇。

ここ数日下げていた、IT・ハイテク株や一般消費財に買い戻しが入りました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが上昇。

特にグロース株が大きく上昇しました。

【個別株】

〇米連邦取引委員会はマイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザード買収を認めない意向であることを公表しました。

〇テスラ(TSLA)‐0.34%。

4日続落。中国の需要減速への懸念から、上海工場の生産シフトを短縮し、新規雇用を遅らせる計画があると報じられています。


【米新規失業保険申請件数】

〇米新規失業保険申請件数(12/3までの週)
結果23.0万件 予想23.0万件 前回22.6万件

〇米失業保険継続受給者数(11/26までの週)
結果167.1万人 予想161.8万人 前回160.9万人

労働市場は未だ堅調なものの、週間の新規失業保険申請件数や継続受給者数が増加し、軟化しつつあることを示したことで、FRBの積極的な利上げペースが減速することへの期待が高まりました。

【イエレン米財務長官・景気後退は回避可能】

イエレン財務長官は、賃金スパイラルが見られず、供給網のボトルネックも緩和されつつあることを踏まえると、米国は景気後退(リセッション)を回避できるとの見方を示しました。

「インフレ引き下げに向け正しい軌道に乗っている」「景気後退は避けられないものではない」とし、
このところのドル相場の動きはファンダメンタルズをほぼ反映していると指摘しています。

【ウェルズ・ファーゴの予想】

ウェルズ・ファーゴは顧客向けのノートで23年の見通しを公開。

要点をまとめるとこんな感じです。

〇世界の経済成長率 22年の2.4%から1.7%に鈍化
〇米経済   23年は0.2% 緩やかな景気後退入り
〇米インフレ 直近の7.7%から前年比3.8%に鈍化
〇FF金利   23年3月までに5.00~5.25%でピークをつける
〇経済成長率  欧州‐0.7% 中国+4.9%



【まとめ】

特段買い材料はありませんでしたが、米国株式市場は反発。

経済が堅調であればあるほど、FRBの利下げが遠のくとの意見も根強くあり、引き続き良いニュースが株価に悪影響を及ぼすという展開も続く可能性があります。

来週12月13日、14日のFOMCでは0.5%の利上げが確実視されています。

市場では12月の利上げそのものよりも、その先の展開を意識し、パウエル議長の会見や、メンバーが適切と考える「政策金利水準の分布図(ドットチャート)」など、FRBの最新の見解に注目しています。

また、明日の米生産者物価指数(PPI)や来週の米消費者物価指数(CPI)も、インフレ指標として注目されています。もし、上振れすれば市場がまた荒れる可能性もあります。

結果次第ですが、明日以降、良くも悪くも市場が上下する可能性があります。

今日一旦反発したからと言って油断することなく、いつもどおり一喜一憂せず冷静に投資を続ける事が大切だと思います。

また、来週多少市場が荒れようとも、予想通りであまり動かなかったり、安心感から反発したとしても、長期投資家にとっては一通過点にすぎません。

これから何十年と投資を続けていく中のほんの数日、ほんのわずかな期間の出来事です。

喉元過ぎれば熱さを忘れるではありませんが、2018年の利上げやコロナショックが怖いと未だ騒いでいる人がいないように、

この利上げサイクルや景気後退も、終わってしまえばまたいつものように「過去の出来事」となり、またその時点の未来の話題に「あーだこーだ」議論が活発になっていることでしょう。

その程度のことにイチイチ振り回されてはもったいありません。

私は、人生の貴重な時間や限りある体力や脳のリソースを株式市場にあまり裂くことなく、自身が楽しいと思うことや、自分のコントロールできること(確実に結果に繋がる可能性が高いこと)に費やしつつ、

市場とは気楽に良い距離間で投資を続けていきたいと思います。


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