【質問を頂きました】

「米国を除く全世界ETF、VXUSの分配金利回りが6.08%で心配です。大丈夫でしょうか?」という質問を頂きました。

一瞬、何のことかわからなくて調べてみましたら、ブルームバーグにこんな表示がありました。

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おそらくですが、「これ」のことだと思うので簡単に解説していきたいと思います。

結論としては、特に心配ありません。


【ブルームバーグの表示】

VXUSの株価は記事執筆時点で61.88ドル

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直近の配当額 0.9412×年4回で=3.7648

3.7648 ÷ 61.88=0.06084・・・・

というような計算で、直近の配当利回りが6.08%と表示されているんだと思います(多分)




【現実のVXUSの分配金】


でも、残念ながら、これは現実のVXUSの分配金利回りとちょっと異なります。

まずは、バンガードの公式HPの数字。

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https://investor.vanguard.com/etf/profile/distributions/vxus


より分かりやすく図と表でみるとこんな感じ。

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ETFreplayから


VXUSに限らず、バンガードの多くのETFは第4Qに分配金が多く支払われる傾向にあります。

年に均すと割と普通の利回りに落ち着きます。

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2020年以降コロナショックの影響で大きく上下しましたが、

現在ではおよそ年率2~3%くらい利回りで落ち着いています。

おそらくブルームバーグの表示の問題で、株価も分配金も特に異常な値、範囲ではありませんし、個別企業と異なり倒産するというようなリスクもありませんから、ブルームバーグの表示上の6%という分配金利回りに関しては心配しなくていいと思います。

ただ、上のチャートを見るとわかる通り、米国以外の市場が不調に陥ったタイミングで投資をすると結構いい利回りになっていることもわかります。

VXUSは、三重課税問題や日本株の勿体なさ問題などを内包しているETFなのですが、もしインカムを目的として投資をするのであれば、いっそのことNISA口座を使うのも面白いと思います(主要ネット証券では買付手数料も節約できますし)



【余談】

ちなみに、余談ですが、

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上の図のオレンジのラインがVOOの分配金利回りなのですが、

基本的にVXUSの方が、VOOよりも分配金利回りが高いことがわかります。

ちなみに、歴史的に米国株式市場よりも非米国株式市場の方が、高い配当利回りを残してきました。

過去10年でみてもこんな感じです。

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米国株の配当重視の戦略が人気ですが、米国以外の国にもよい高配当銘柄がたくさんあります。

税制的にもより有利な地域もあります。

何らかの理由でインカムを目的として投資をしなくてはいけない方こそ、安易に米国株やSPY〇だと決めつけずに、より広い視野でインカムを得るための手段をよく吟味することが大切だと思います。


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とはいえ、VOOは分配金利回りこそ低いものの、分配金の額を10年で2倍近くまで増やしています。

VOOの分配金利回りが低いからダメかというとそういうわけでもなく、分配金が増えるペースと同じかそれ以上に株価が上昇しているので、分配金利回りがVXUSより低い水準であり続けているわけです。

ちなみに、この2つに関しては、迷ったときは両方買うのが一つのセオリーだと思います。

米オンリーのPFにVXUSのようなETFを加え、国際分散投資をすることにより、PF全体のリスク抑えるメリットも享受することができます。

まあ、米国以外の市場に加重したいとか、そういう特別な意図がある方以外でしたら、全世界株式投資よりをした方がより手っ取り早いのですが・・・・ね(笑)

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