【11月29日 米国株式市場】
ダウ 33,849 ‐1.45%
S&P500 3,963 ‐1.54%
ナスダック 11,049 ‐1.58%
米国株式市場は下落。
S&P500が1%以上下落したのは今年57日となりました。これは2008年の75日以来の日数で、2000年以降では2002年の72回につくワースト3番目の記録となりました。
ラッセル2000は‐2.05%と小型株は大きく下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.12%と下げました。
米10年債利回りは3.679%。‐0.023と低下。
VIX指数は22.21。+1.71と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 138.93 ‐0.12%
NY原油 76.60 +0.42%
NY金 1,741 ‐0.68%
ドル円は138円台後半。原油は小幅に上昇。金は下げました。
ビットコインは16,202ドル。‐1.33%と下落しました。
【S&P500マップ】
【セクター】
生活必需品 ‐0.31%
一般消費財 ‐0.60%
ヘルスケア ‐0.75%
公益 ‐1.07%
通信 ‐1.56%
金融 ‐1.77%
資本財 ‐1.81%
情報技術 ‐2.13%
素材 ‐2.20%
エネルギー ‐2.73%
不動産 ‐2.79%
全11セクターがマイナス。
ディフェンシブなセクターは比較的小幅な下落で止まる一方、
情報技術、素材、エネルギー、不動産は2%以上下落しました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
特に中・小型株が下落しました。
【個別株】
〇アップル(AAPL)₋2.63%
アイフォーンを受託生産している台湾フォックスコン精密工業傘下の中国工場での騒動により、出荷台数がさらに減少する可能性が浮上。2%以上下落しました。
在庫不足により、書き入れ時であるブラックフライデーの売り上げが落ち込むとみられています。
ウェドブッシュは10~12月期の出荷台数に5~10%の影響が及ぶと予想。KGI証券のアナリストは、この問題が12月まで続くと仮定し、約1000万台(12%)減少すると推測しています。
〇トークスペース(TALK)+31.67%
遠隔メンタル・ヘルスケアのプラットフォームを手掛けるトークスペースですが、買収交渉中との報道によって30%以上上昇しました。
【米セントルイス地区連銀のブラード総裁】
タカ派で知られる米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、
マーケット・ウオッチとのインタビューで、金利がインフレ抑制に向け制約的となるための道のりはまだ長いとし、FF金利を5.00-5.25%のレンジに引き上げる必要があるとの考えを改めて示しました。
この点は市場の織り込むところですが、「23年から2024年にかけ、その水準にとどまる必要がある」との認識を示し、高い水準の金利を長期間維持する必要があるとの認識を示しました。
【米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁】
FOMCの副委員長を務めているウィリアムズ総裁は講演原稿で、
インフレ率の高さを指摘。インフレ低下に進展の兆しが見られるとしながらも、FRBにはまだ行うべきことが残っているとし、引き締めを継続する姿勢を示しました。
ウィリアムズ総裁は米経済は景気後退入りを免れる可能性が高いものの、失業率は上昇すると予想。来年末には4.5罫線5.0%に上昇する可能性が高いとの見方を示した。一方、インフレは来年は3.0~3.5に緩和すると予想しています。
【中国の不確実性高まる】
中国で実施されているゼロコロナ政策に対して、北京や上海などの大都市で大規模な抗議活動が続いており、中国経済への懸念が株式市場を圧迫しています。
中国政府による警察の大量配備で抗議活動は鎮静化に向かっているとの報道もありますが、不確実性が高くなっています。
【今週の予定】
今週は経済指標の発表が続きます。米国の経済や消費者の情報をする多数のヒントとともに、雇用統計やパウエル議長の講演なども予定されています。
このような中で、今日は、先週までの上昇を調整する動きが広がったとの指摘もあります。
また、発表される経済指標によって、再びFRBがタカ派になる可能性が懸念されています。
【まとめ】
感謝祭もあけ、年末に向けて本格的に動き出した米国株式市場ですが、
今日は特に代わり映えのしない一日となりました。
米国株式市場は引き続き、インフレとFRBの政策、それが齎す景気や企業利益、消費者などへの影響、そして中国やウクライナなど地政学的な要因などに注目しています。
今後も経済指標の発表やFRB関係者の発言、ニュースなどがあるたびに、その情報を折り込んで、上下に調整が入るものと思われます。
これらの問題が解決するのは、まだ数カ月から数年先となりますから、特に長期投資家の方は、あまり目先のことに一喜一憂することなく気長に投資を続けていくことが大切だと思います。
今週はイベントも多く、来月にはFOMC、そしてそうこうしていると、また決算シーズンがやってきます。
【今後の方針】
いろいろな投資戦略があると思いますが、
私自身は、これらの結果と予想のギャップをつき、他の市場参加者(多くの機関投資家やプロ)を出し抜いて、長期的に市場をアウトパフォーマンスし続けるだけの自信も熱意もありませんし、
時間も労力もあまり裂きたくないため、経済指標の発表やFRBの動向に左右されることなく、いつも通りの投資を続けていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。
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ダウ 33,849 ‐1.45%
S&P500 3,963 ‐1.54%
ナスダック 11,049 ‐1.58%
米国株式市場は下落。
S&P500が1%以上下落したのは今年57日となりました。これは2008年の75日以来の日数で、2000年以降では2002年の72回につくワースト3番目の記録となりました。
ラッセル2000は‐2.05%と小型株は大きく下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.12%と下げました。
米10年債利回りは3.679%。‐0.023と低下。
VIX指数は22.21。+1.71と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 138.93 ‐0.12%
NY原油 76.60 +0.42%
NY金 1,741 ‐0.68%
ドル円は138円台後半。原油は小幅に上昇。金は下げました。
ビットコインは16,202ドル。‐1.33%と下落しました。
【S&P500マップ】
【セクター】
生活必需品 ‐0.31%
一般消費財 ‐0.60%
ヘルスケア ‐0.75%
公益 ‐1.07%
通信 ‐1.56%
金融 ‐1.77%
資本財 ‐1.81%
情報技術 ‐2.13%
素材 ‐2.20%
エネルギー ‐2.73%
不動産 ‐2.79%
全11セクターがマイナス。
ディフェンシブなセクターは比較的小幅な下落で止まる一方、
情報技術、素材、エネルギー、不動産は2%以上下落しました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
特に中・小型株が下落しました。
【個別株】
〇アップル(AAPL)₋2.63%
アイフォーンを受託生産している台湾フォックスコン精密工業傘下の中国工場での騒動により、出荷台数がさらに減少する可能性が浮上。2%以上下落しました。
在庫不足により、書き入れ時であるブラックフライデーの売り上げが落ち込むとみられています。
ウェドブッシュは10~12月期の出荷台数に5~10%の影響が及ぶと予想。KGI証券のアナリストは、この問題が12月まで続くと仮定し、約1000万台(12%)減少すると推測しています。
〇トークスペース(TALK)+31.67%
遠隔メンタル・ヘルスケアのプラットフォームを手掛けるトークスペースですが、買収交渉中との報道によって30%以上上昇しました。
【米セントルイス地区連銀のブラード総裁】
タカ派で知られる米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、
マーケット・ウオッチとのインタビューで、金利がインフレ抑制に向け制約的となるための道のりはまだ長いとし、FF金利を5.00-5.25%のレンジに引き上げる必要があるとの考えを改めて示しました。
この点は市場の織り込むところですが、「23年から2024年にかけ、その水準にとどまる必要がある」との認識を示し、高い水準の金利を長期間維持する必要があるとの認識を示しました。
【米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁】
FOMCの副委員長を務めているウィリアムズ総裁は講演原稿で、
インフレ率の高さを指摘。インフレ低下に進展の兆しが見られるとしながらも、FRBにはまだ行うべきことが残っているとし、引き締めを継続する姿勢を示しました。
ウィリアムズ総裁は米経済は景気後退入りを免れる可能性が高いものの、失業率は上昇すると予想。来年末には4.5罫線5.0%に上昇する可能性が高いとの見方を示した。一方、インフレは来年は3.0~3.5に緩和すると予想しています。
【中国の不確実性高まる】
中国で実施されているゼロコロナ政策に対して、北京や上海などの大都市で大規模な抗議活動が続いており、中国経済への懸念が株式市場を圧迫しています。
中国政府による警察の大量配備で抗議活動は鎮静化に向かっているとの報道もありますが、不確実性が高くなっています。
【今週の予定】
今週は経済指標の発表が続きます。米国の経済や消費者の情報をする多数のヒントとともに、雇用統計やパウエル議長の講演なども予定されています。
後藤達也@goto_finance◆ 今週の予定
2022/11/28 06:24:06
金曜の米雇用統計をはじめ、経済指標の発表が相次ぎます。年末商戦も本格化するなか、米景気・インフレの現在地を探る展開となりそうです。パウエル講演やベージュブックなどFRBからの情報発信も重要です。年末モードになってき… https://t.co/1njQSMu7em
このような中で、今日は、先週までの上昇を調整する動きが広がったとの指摘もあります。
また、発表される経済指標によって、再びFRBがタカ派になる可能性が懸念されています。
【まとめ】
感謝祭もあけ、年末に向けて本格的に動き出した米国株式市場ですが、
今日は特に代わり映えのしない一日となりました。
米国株式市場は引き続き、インフレとFRBの政策、それが齎す景気や企業利益、消費者などへの影響、そして中国やウクライナなど地政学的な要因などに注目しています。
今後も経済指標の発表やFRB関係者の発言、ニュースなどがあるたびに、その情報を折り込んで、上下に調整が入るものと思われます。
これらの問題が解決するのは、まだ数カ月から数年先となりますから、特に長期投資家の方は、あまり目先のことに一喜一憂することなく気長に投資を続けていくことが大切だと思います。
今週はイベントも多く、来月にはFOMC、そしてそうこうしていると、また決算シーズンがやってきます。
【今後の方針】
いろいろな投資戦略があると思いますが、
私自身は、これらの結果と予想のギャップをつき、他の市場参加者(多くの機関投資家やプロ)を出し抜いて、長期的に市場をアウトパフォーマンスし続けるだけの自信も熱意もありませんし、
時間も労力もあまり裂きたくないため、経済指標の発表やFRBの動向に左右されることなく、いつも通りの投資を続けていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
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