バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。



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楽天投信投資顧問株式会社から新ファンドのお知らせがありました。

その名も「楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド」

愛称、楽天・VXUS。その名の通り、バンガードの米国を除く全世界株式に投資をするETF「VXUS」に投資をするファンドです。

まだ、詳細が明らかにされていませんが、おそらく他の楽天・バンガードシリーズと同じような仕様になっていると思われます。

【VXUSとは?】

VXUSとは、米国を除く全世界の株式7985銘柄に低コストで投資ができるETFです。

米国を除く世界の株式市場の98%をカバーしています。

米バンガードはポートフォリオのコアにおすすめの4つのETFとしてVXUSを勧めています。

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以前、過去記事にVXUSについての記事を書いたのですが、少し古いので、

最新の情報に関しては親交のある『ゆーたん』さんがブログにまとめてくれていますのでそちらをご覧ください。『https://yutan-investment.com/?p=390


なぜ楽天VXUSが必要か、どんな人に向いているかということに関しては

昨年2021年に書いた、過去記事『今S&P500(米国株)100%のみで運用している投資家にとって最も必要な商品、投資信託とは?

https://etfsp500.com/archives/27390149.htmlをご覧ください。

だいたい多くの方が気になることはここに書いています。

以下、マニアックな話になるので、まとめまで飛ばしてもOKです。

【VXUSは人気のETFの一つ】

ETFの純資産ランキングを見るとVXUSは

VTやSPYD、PFF、TQQQなど、日本で人気のある米国ETFよりも規模が大きく、

米国では人気がある、かなりポピュラーなETFの一つであることがわかります。

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また、設定来でほとんど資金流出がなく安定している点もポイントの一つです。

私の記憶が確かなら、2011年の設定から2021年までに資金流出した日は4日のみだったはずです。

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以下、VXUSについてのだいたいの基礎知識がある前提で話していきます。


【VXSUの弱点】

公式のレポート file:///C:/Users/time8/Downloads/Annual%20Report.pdf

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残念なお知らせとしては、VXUSに日本人投資家が投資をする際には勿体ないことが起きます。

それはVXSUのうちの約15%、最も大きな比率を占める日本国株式に、日本人投資家であれば、ダイレクトに投資をすることができるということです。

その方がより低コストで、かつ再投資の際の無駄なコストや税金も払うことなく効率的に投資をすることができます。

また、その他の地域に関しても、VT同様に「三重課税」問題が付きまといます。

これが、日本からVXUSに投資をするゆえの弱点となります。

私は仕方なく投資をしています。

例え話ですが、全く同じ配分で運用するのであれば『米国株+全世界株式除く米』と『日本株式+全世界株式除く日本』では後者の方がコストの差によって良い成績になるでしょう。

そこまで大きな差は生じないと思いますが、0.1%というような一見小さな差を大切にするのがインデックス投資家と言いう生き物です。

この点については覚えておくとよいでしょう。

これが、日本からVXUSに投資をする上での弱点というかこういった非効率性です。

【余談】

余談ですが、

全世界株式(オルカン)だとドル建て資産の比率が高くなりすぎるとか、為替リスクを指摘する声を最近聞きます。(自身の人的資本や金融PF以外の円資産も考慮した方が良いとも思いますが)

そこが心配な方であれば、『日本株式+全世界株式除く日本』で、日本株(円資産)の比率や為替リスクを調整するといいと思います。

これは、昔、山崎元氏も勧めていましたね。

あるいは普通に現金や日本国債で調整しても良いと思います。変な商品に手を出したり、商材屋の思惑にのることはないでしょう。


【ETFとしてのVXUSの弱点】

また、VXUSはVTやVTIと違ってETFの「買い付けコスト無料」としている証券会社はありませんから、

一般NISA口座を使う等しないと買付手数料もかかってしまいますし、マネックス証券やSBI銀行のキャンペーンを使ってドル転コストを無料としない限りは、ドル転のコストもかかります。

外国税額控除も必須ですね。

個人的にはVXUSも買付手数料無料対象になればと思いつつも、上記のようにいろいろ頭を使いながらコストをなるべく抑えつつ、VXUSにもう2年以上投資を続けています。

【投資信託になることのメリット】


投資信託になることによって、ここら辺の手間がかからなくなるというのは初心者の方などにとってはいいのではないかと思います。

あとは小額から投資ができたり、自動で再投資してくれるなど、投資信託特有のメリットが加わることのは良いと思います。

【つみたてNISA対象になるかも?】


あと、おそらくですがつみたてNISAの対象商品になる可能性が高いと思われます。

つみたてNISAの対象となるためには指定インデックスに連動するインデックスファンドである必要があるのですが、

現状イーマクシススリム(除く日本)のように、指定インデックス(除く一か国)となるインデックスファンドでも認められています。

FTSE グローバル・オールキャップは指定インデックスですから、FTSE グローバル・オールキャップ(除く米)のVXUSも普通に考えればつみたてNISA対象となるでしょう。

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【理想と現実、イーマクシススリムVXUSは厳しいか?】

私のようにバンガードが好きで、国内の運用会社に一定の不信感がある投資家でなければ、

理想は、イーマクシススリム全世界株式(オルカン)や国内ETFのように、国産の投信やETFでVXUSのようなものができれば本当は一番効率がいいのですが、

日本で今『全世界株式除く米』に連動する指数に対するマザーファンドを運用している会社はおそらくないでしょうから、イーマクシススリム全世界株式(除く米国)というような商品を作るのは、現状大変というか難しいと思います。


【楽天投信おみごと?】

実は先日、楽天VTの中身が「VT」一本から、「VT+VTI+VXUS」に変更されることが話題となりました。

詳しくはこちら『https://etfsp500.com/archives/30253913.html




これに関しては賛否両論ありましたが、

おそらく、楽天VTにVXUSを組み込んだから楽天VXUSを発売したのか、あるいは楽天VXUSを見越して、VXUSを組み込んだのか。

どちらかはわかりませんが、いずれにしても策士だなと思いました。

楽天バンガードシリーズはどのファンドも一期目は実質コストが高くなる傾向がありましたが、これによって幾分抑えられるのではないかと少し期待感はあります。

また、SBI・VTは「VT」の単独運用なので(これはこれで楽天VTにはない長所)、SBIアセットが、VXUSの単独運用での低コスト化は厳しい(反撃できない)と読んだのかなとも思います。

昔、SBI側から喧嘩を売られただけに、いい感じで競い合って、よい商品開発に繋がっているので投資家としてはありがたい限りです。

ただ、どうなるかはわかりませんし、SBIがより低コストで追っかける可能性もありますから、余程急ぐ人でなければ、様子見がいいのかなとも思います。

【まとめ】

VXUSに関しては、元々考えていて、かつ自分で投資をしていることもあって、まだまだ書きたいことは山ほどあるのですが、長くなってきたので一旦区切ります。

結論

○米国やS&P500、VTI集中投資してた方の分散の手段として

○VTやオルカンの米国比重の高さが気になる方の調整の手段として

必用な方にとっては、良いファンドになると思いますし、

こういう選択肢を増やしてくれたことを心から感謝します。

楽天投信さん本当にありがとうございました。

ただ、私にとってはこのファンドが誕生するのが少し遅すぎたようです。
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