
【証券分析】
りんり@バンガードS&P500ETF(VOO)@SandP500ETF
グレアム
2022/11/22 17:15:21
①普通株の価値を決めるときに配当率はそれほど重要ではない。
②その企業の資産と収益力に明確な相関関係がないとすれば、資産価値はまったく意味がない。
③ 過去の収益は、それが将来の収益にどのような変化をもたらすのかと… https://t.co/BFYt4gNClm
ふと、ウォーレン・バフェットの師匠、
ベンジャミン・グレアムが著した「証券分析」を読んでいると、
とある章で上記のような結論が書かれていました。
【90年も前の投資本から学ぶ】
〇配当利回りだけに目を囚われてはいけない。
〇過去の収益が将来も続くとは限らない。
〇保有資産をどれだけ効率的に使って収益を上げているかが重要。
今でも、投資初心者の方がよく躓くような項目について、
およそ90年も前の偉大な大先輩が教えてくれているということ。
そして、それでも未だに一定数引っかかる人がいるということが面白い所だと思います。
ちなみにこの証券分析、kindle版半額セール中です。
私は紙の本を持っていますが、紙の方だと枕やダンベル、鈍器代わりになって便利です。マニアックな人は是非読んでみてください。今でも通じるところがあっておもしろいです。
ただ、初心者の方には胸を張ってお勧めすることが憚られる値段と分量と難しさ(時代背景的な)です。
【バフェットの名言の元ネタ】
ウォーレン・バフェットの名言に、
『マーケットは、短期的には投票機にすぎないが、長期的には計量器だ』という言葉があります。
私の記憶が確かならば(パプリカをかじってにやり)
これは、1987年の株主の手紙に書かれたものだったと記憶しています。
実は、これは師匠グレアムの言葉をパ・オマージュしてアレンジしたものです。
グレアムは1934年の証券分析で、市場についてこのように述べています。
【グレアム氏の名言】
「分析的要因」と呼ばれるものが市場価格に及ぼす影響は、「部分的」かつ「間接的」である。
部分的なのは、価格に反対方向に影響を及ぼす投機的要因と頻繁に競合するからであり、
間接的なのは、人々の感情や意思決定を媒介として作用するからである。
つまり、市場は、各銘柄の価値が、その銘柄の特質に応じて、正確かつ非人間的なメカニズムによって記録される計量器ではない。
むしろ、市場は、無数の個人が、理性と情動の産物である選択を登録する投票機であると言うべきであろう。
したがって、普通株式の価格は、慎重に考え抜かれた計算ではなく、人間のさまざまな反応の結果なのである。
これまた山崎元先生あたりが、喜びそうなことを言っていますね(笑)。
私個人も、株価に投資家個人や集団の感情がのっかって『必要以上に』上昇したり、下落したりしていると思われるような場面を何度も見てきました。
その渦中で、もし、グレアムやバフェット氏の言葉にもう少しだけ耳を傾けていれば、もしかしたらより儲けたり、失敗を防げていたのかもしれませんね。
【まとめ】
さて、最近投資に本は必要ないという意見もたまに耳にします。
そういうことを言う人の言い分も、まあわからなくもありません。
過去記事で取り上げましたが、
最近の投資家はYOUTUBEで勉強しているというアンケート結果を見たこともあります。
ただ、個人的にはやはり『良い』投資本を読むことはとても勉強になると思います。
良書であれば、証券分析のように、たとえ約90年も前の本からでも学ぶ事は多々あります。
また、本に限らず、レポートや論文などを読んだ方が、同じ時間YOUTUBEを見るより勉強になったと感じることが多くあります。
やはり批判や反論、検証、長い時の試練に晒されても、なお現在まで残っている本には何かしら学ぶべきものがあるのだなと思います。
YOUTUBEは内容によって勉強になることもあるのですが、見るのにも、当たり外れを判断するのにも時間がかかるので投資の勉強には向かない気がします(笑)。あくまで個人の感想なので気にしないでください。よいYOUTUBE動画もありますし、楽しむために見るのは大賛成です。また、調理や格闘技を学ぶ際には本よりも動画の方がわかりやすいと思います。
最新のものにも価値があるのと同様に、古くからずっと残り続けてきた言葉や教えにも価値があったりするわけです。
投資信託や投資戦略、投資銘柄等もそうですが、新しそうだから良い、古いからダメと決めつけずに、どちらも貪欲に学び、自身の糧にしていくことが大切だと思います。
いつもありがとうございます。
もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村