
【トウシル】
楽天証券のトウシルに、山崎元氏の著した
『個人投資家が選択すべきは「トップダウン」か「ボトムアップ」か?』
という、おもしろい記事があったので紹介します。
トウシルの記事『https://media.rakuten-sec.net/articles/-/38386』
今回の記事は元個別株投資家として、
「わかる!」と感じるところや、「なるほど」と思ったことが多い記事でした。
また、山崎元氏が、クオンツの運用者であっただことに驚きました。
個人的にはバリュー投資が好まれているイメージがありあしたが、
是非、クオンツ運用の頃のことも聞いてみたいなあと思いました。
【過去10年調子の良かった戦略】
さて、今回の記事で個人的に好きだったのはこの一説です。
一つ強調しておきたいのは、「過去10年のバックテストが一番いい戦略をそのまま使うような愚かなことはしなかった」ということだ。
これはクオンツ運用の初心者がはまりやすい罠だが、儲かったというバックテストの結果(「シミュレーション」は正確な呼称ではない)や儲けたという人の方法をそのまま真似ようとしても、たいていは上手く行かない。
ある期間にアクティブ運用が上手く行ったということは、その運用が注目する価格の歪みの修整が実現したということだと考えていいが、直近の期間(例えば10年)に上手く行ったということは、その価格の歪みが引き続き有効であることよりも、「価格の歪みの多くが刈り取られてしまった」ということを示唆する場合が多いからだ。
年金運用では、「トラックレコードのいいヘッジファンド」を次々選んでは失敗する年金基金などが陥りやすい失敗だ。個人投資家の場合も、「成功した投資家の方法を模倣しよう」として失敗する人が後を絶たない。
【まとめと感想】
投資家の中には、流行りの投資対象を事前に見つけたり、モメンタムに乗っかって利益を取るのが上手い方もいます。
しかし、彼らを真似ようとして、
あるいは、それまでのチャートや過去のバックテストを信じ、
だいぶ価格の歪みの修整が実現した後の高値で投資をして、
その後、対して儲からなかったり、下落をくらったりをする投資家の方も多く見られます。
そして、その後また別の魅力的な投資対象に飛び乗り、
追加コストを掛けながら、高値買いの安値売りを繰り返す、
というのがあまり投資が上手ではない方の典型的なパターンの一つだと思います。
特に上昇の最終局面近くになると、後追いで飛び乗った投資家でさえ、投資をしなかった他人を煽ったり、強気で断言したり、投資するよう促したりするようになります。
しかし、自身の投資戦略や方針と違うのであれば、
その誘いや勧めや煽りに一切のる必要はないと思います。
個別株投資家やアクティブ投資家の方はもちろん。パッシブ運用をしているインデックス投資家の方であればなおさらです。
過去の成績やバックテストで投資の結果が決まるのであればこれほど楽なことはありません。
しかし、こんな当たり前のことさえ見失ってしまう投資家の方も中にはいます。
多くの投資戦略において、投資で重要なものの一つはメンタル(平常心、冷静さ)と言います。
絶好調の時も、大暴落の最中でも、当たり前のことを忘れずに、平常心で投資を続ける事が大切です。
甘い罠を避け、普通に長期的に株式投資を続けていれば、ある程度の期待リターンが得られますし、
自分の出来ることに注力していけば、ある程度の資産が築ける可能性は十分にあるのですから。
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