【11月18日 米国株式市場】
ダウ 33,546 ‐0.02%
S&P500 3,946 ‐0.31%
ナスダック 11,144 ‐0.35%
米国株式市場は続落。
S&P500は途中上昇する場面もありましたが、マイナス圏で推移。
セントルイス連銀総裁のブラード氏が、更に金利を引き上げる必要性を示唆したことで米国債利回りが上昇。株価は幅広く下落しました。
ラッセル2000は‐0.76%と下落。
VXUS(全世界株式除く米)は+0.08と小幅に上昇して終えました。
米10年債利回りは3.769%。+0.075と上昇。
VIX指数は23.93。‐0.18とやや低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 140.18 +0.51%
NY原油 81.93 ‐4.28%
NY金 1,760 ‐0.73%
ドル円は140円台前半。
原油は、中国の新型コロナウイルス感染拡大を背景とする需要圧迫や積極的な米利上げ懸念を受け大きく下げました。
ビットコインは16,726ドル。+0.49%と小幅に反発しました。
【S&P500マップ】

【セクター】
〇情報技術 +0.21%
〇エネルギー +0.12%
〇生活必需品 +0.02%
〇ヘルスケア ‐0.04%
〇資本財 ‐0.25%
〇金融 ‐0.54%
〇通信 ‐0.67%
〇不動産 ‐0.81%
〇素材 ‐0.95%
〇一般消費財 ‐1.27%
〇公益 ‐1.79%
情報技術、エネルギー、生活必需品をのぞく8セクターが下落。
公益や一般消費財、素材などが大きく下げました。
【スタイルボックス】

サイズとスタイル別でみると、大型バリュー株は上昇。
その他は下落。特にグロース株が大きく下げました。
【個別株】
〇エレベート・クレジット(ELVT)+70.48%
投資会社パーク・シティズの関連会社が1株1.87ドルの現金で同社を買収することで最終合意しました。
〇アーデリックス(ARDX)+40.98%
腎臓病治療薬「テナパノール」がFDAの諮問委員会の過半数の支持を得えたことで、バイオ医療薬品のアーデリックスが急騰しました。バイオあるあるですね。
〇シスコシステムズ(CSCO)+4.80%
決算を受け上昇。23年通期の見通しを上方修正しました。
〇メーシーズ(M)+15.02%
決算を発表。EPSが大きく予想を上回った他、通期のEPSも上方修正。株価は大きく上昇しました。
同じく百貨店のコールズも決算を発表。EPSが予想を上回ったものの、CEOの交代を考慮しガイダンスを撤回。株価は5%の上昇となりました。
【ブラード総裁の講演】
タカ派として知られるブラード・セントルイス連銀総裁が講演で
〇政策金利はまだ十分に制限的と見なされるゾーンにはない
〇インフレを鈍化させるため金融当局は政策金利を最低でも5~5.25%に引き上げるべきだ。
〇十分抑制的な政策金利について5~7%程度になる可能性がある。
と発言(ブルームバーグ)
これを受け、米国債利回りが上昇。ドルの買い戻しも見られました。
なお、今後の利上げの「ペース」についてはパウエル議長に任せるともしています(ロイター)。
【米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁】
米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁も、どこまで金利を引き上げ必要があるかは分からないとしながらも、
〇インフレがピークを付けたと明確になるまで利上げを停止するべきではない。
〇利上げ停止を主張するには、少なくともインフレ率の上昇が止まり、これ以上後手に回らないと確信する必要があるが、まだその段階には至っていない
〇単月の経済指標では大きな説得力はない。
との考えを示しました。
〇新規失業保険申請件数
結果 22.2万件 予想22.8万件 前回22.6万件
〇失業保険継続受給者数
結果 150.7万人 予想151.0万人 前回149.4万人
共に予想を下回り、改めて労働市場の逼迫が示された形となりました。
強い労働市場は利上げを後押しする根拠となるため、株式市場は微妙な反応を示しました。
【まとめ】
今日のブラード氏等の発言は、先週から株式市場の買い戻しを支えていた、「FRBの利上げペース縮小」の期待を翻す内容となったことから、株式市場は下落。
ベアード社の投資ストラテジスト、ロス・メイフィールド氏は、CPIとPPIが少し緩和されたという明るい報道を受けて、「株式市場は少し先走りした。しかし、FRBはまだ先が長いことを知っている」と指摘しています。
現在、12月のFOMCでの0.5%の利上げ確率は約80%。先月の66%よりは上昇しているものの、前日の85%という数字よりはやや後退しました。
米国市場は引き続き、インフレやFRBの政策、それが経済や景気、各企業にもたらす影響について注目が集まっています。
【感想】
先週株価が上昇した際にもお伝えした通り、これらの懸念が解消するまでには数カ月から数年かかると思われます。
(個人的にはインフレがピークをつけた可能性はあると思っていますが、いずれにせよまだ高い水準にありますし、今後どうなるかわかりません)
株価が一時的に上昇たからといって、上記のようなリスクが魔法のように全て消えてなくなったわけではありませんから、
上昇時したからと言って油断せず、下落しかたらといって騒ぎすぎず、一喜一憂せず冷静に投資を続ける事が大切だと思います。
リスクや不確実性は常に市場に存在しています。
ですから、自身の許容できる範囲内でそれらと上手に付き合うことが大切ですし、
「リスクプレミアム」があるからこそ銀行預金よりも高いリターンを期待することができるということを忘れないようにしましょう。
さて、いくら力んだところで明日の株価を自分自身にコントロールすることはできません。
しかし、今日一日楽しんだり、頑張って稼ぐことはできます。
目の前の自分自身に確実にコントロールできることに注力しながら、私はこれからも気長に投資を続けていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
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ダウ 33,546 ‐0.02%
S&P500 3,946 ‐0.31%
ナスダック 11,144 ‐0.35%
米国株式市場は続落。
S&P500は途中上昇する場面もありましたが、マイナス圏で推移。
セントルイス連銀総裁のブラード氏が、更に金利を引き上げる必要性を示唆したことで米国債利回りが上昇。株価は幅広く下落しました。
ラッセル2000は‐0.76%と下落。
VXUS(全世界株式除く米)は+0.08と小幅に上昇して終えました。
米10年債利回りは3.769%。+0.075と上昇。
VIX指数は23.93。‐0.18とやや低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 140.18 +0.51%
NY原油 81.93 ‐4.28%
NY金 1,760 ‐0.73%
ドル円は140円台前半。
原油は、中国の新型コロナウイルス感染拡大を背景とする需要圧迫や積極的な米利上げ懸念を受け大きく下げました。
ビットコインは16,726ドル。+0.49%と小幅に反発しました。
【S&P500マップ】

【セクター】
〇情報技術 +0.21%
〇エネルギー +0.12%
〇生活必需品 +0.02%
〇ヘルスケア ‐0.04%
〇資本財 ‐0.25%
〇金融 ‐0.54%
〇通信 ‐0.67%
〇不動産 ‐0.81%
〇素材 ‐0.95%
〇一般消費財 ‐1.27%
〇公益 ‐1.79%
情報技術、エネルギー、生活必需品をのぞく8セクターが下落。
公益や一般消費財、素材などが大きく下げました。
【スタイルボックス】

サイズとスタイル別でみると、大型バリュー株は上昇。
その他は下落。特にグロース株が大きく下げました。
【個別株】
〇エレベート・クレジット(ELVT)+70.48%
投資会社パーク・シティズの関連会社が1株1.87ドルの現金で同社を買収することで最終合意しました。
〇アーデリックス(ARDX)+40.98%
腎臓病治療薬「テナパノール」がFDAの諮問委員会の過半数の支持を得えたことで、バイオ医療薬品のアーデリックスが急騰しました。バイオあるあるですね。
〇シスコシステムズ(CSCO)+4.80%
決算を受け上昇。23年通期の見通しを上方修正しました。
〇メーシーズ(M)+15.02%
決算を発表。EPSが大きく予想を上回った他、通期のEPSも上方修正。株価は大きく上昇しました。
同じく百貨店のコールズも決算を発表。EPSが予想を上回ったものの、CEOの交代を考慮しガイダンスを撤回。株価は5%の上昇となりました。
【ブラード総裁の講演】
タカ派として知られるブラード・セントルイス連銀総裁が講演で
〇政策金利はまだ十分に制限的と見なされるゾーンにはない
〇インフレを鈍化させるため金融当局は政策金利を最低でも5~5.25%に引き上げるべきだ。
〇十分抑制的な政策金利について5~7%程度になる可能性がある。
と発言(ブルームバーグ)
これを受け、米国債利回りが上昇。ドルの買い戻しも見られました。
なお、今後の利上げの「ペース」についてはパウエル議長に任せるともしています(ロイター)。
【米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁】
米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁も、どこまで金利を引き上げ必要があるかは分からないとしながらも、
〇インフレがピークを付けたと明確になるまで利上げを停止するべきではない。
〇利上げ停止を主張するには、少なくともインフレ率の上昇が止まり、これ以上後手に回らないと確信する必要があるが、まだその段階には至っていない
〇単月の経済指標では大きな説得力はない。
との考えを示しました。
【新規失業保険申請件数】
〇新規失業保険申請件数
結果 22.2万件 予想22.8万件 前回22.6万件
〇失業保険継続受給者数
結果 150.7万人 予想151.0万人 前回149.4万人
共に予想を下回り、改めて労働市場の逼迫が示された形となりました。
強い労働市場は利上げを後押しする根拠となるため、株式市場は微妙な反応を示しました。
【まとめ】
今日のブラード氏等の発言は、先週から株式市場の買い戻しを支えていた、「FRBの利上げペース縮小」の期待を翻す内容となったことから、株式市場は下落。
ベアード社の投資ストラテジスト、ロス・メイフィールド氏は、CPIとPPIが少し緩和されたという明るい報道を受けて、「株式市場は少し先走りした。しかし、FRBはまだ先が長いことを知っている」と指摘しています。
現在、12月のFOMCでの0.5%の利上げ確率は約80%。先月の66%よりは上昇しているものの、前日の85%という数字よりはやや後退しました。
米国市場は引き続き、インフレやFRBの政策、それが経済や景気、各企業にもたらす影響について注目が集まっています。
米国以外では、ウクライナや中国が世界経済へ与えるダメージを市場は懸念しています。
ウクライナ紛争はエネルギー部門に重くのしかかっており、悪化すれば石油やガス他、同地域で生産される商品の価格が急騰する可能性があります。
また、中国のゼロコロナ政策が需要の鈍化や供給不足を招き世界経済を阻害する懸念も指摘しています。
また、中国のゼロコロナ政策が需要の鈍化や供給不足を招き世界経済を阻害する懸念も指摘しています。
【感想】
先週株価が上昇した際にもお伝えした通り、これらの懸念が解消するまでには数カ月から数年かかると思われます。
(個人的にはインフレがピークをつけた可能性はあると思っていますが、いずれにせよまだ高い水準にありますし、今後どうなるかわかりません)
株価が一時的に上昇たからといって、上記のようなリスクが魔法のように全て消えてなくなったわけではありませんから、
上昇時したからと言って油断せず、下落しかたらといって騒ぎすぎず、一喜一憂せず冷静に投資を続ける事が大切だと思います。
リスクや不確実性は常に市場に存在しています。
ですから、自身の許容できる範囲内でそれらと上手に付き合うことが大切ですし、
「リスクプレミアム」があるからこそ銀行預金よりも高いリターンを期待することができるということを忘れないようにしましょう。
さて、いくら力んだところで明日の株価を自分自身にコントロールすることはできません。
しかし、今日一日楽しんだり、頑張って稼ぐことはできます。
目の前の自分自身に確実にコントロールできることに注力しながら、私はこれからも気長に投資を続けていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
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