【11月16日 米国株式市場】

ダウ    33,592 +0.17%
S&P500     3,991 +0.87% 
ナスダック 11,358 +1.45%

米国株式市場は上昇。

先週のCPIに続き、今日の米生産者物価指数(PPI)でもインフレがピークをつけた可能性が示され、株式市場では買い戻しが進みました。

10年債利回りの低下がグロース株にとって追い風となりました。

ラッセル2000は+1.50%と小型株は大きく上昇。

VXUS(全世界株式除く米)も+1.01%と上昇しました。

米10年債利回りは3.766%。‐0.101と低下。

VIX指数は24.54。+0.81とやや上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  139.17 ‐0.51%
NY原油  86.85 +1.14%
NY金   1,771 -0.15%

ドル円は139円台前半。原油は反発しました。

ビットコインは16,837ドル。+1.49%と上昇しました。

【仮想通貨市場】

〇FRBのバー副議長(金融監督担当)が、暗号資産のリスクを懸念する趣旨の発言とともに、今後の規制について匂わせる発言をしています。


「強力なガードレールがない場合、新たな資産クラスや活動に伴う投資家や消費者へのリスクが浮き彫りになる」「われわれはイノベーションを阻害したくないが、規制が緩かったり、遅れていたりすると、リスクテイクや底辺への競争を促進し、消費者や企業、経済を危険にさらし、新たな製品やサービスに対する消費者や投資家の信用を失墜させることになる」(ロイター

〇チャーリー・マンガー氏が、FTXの経営破綻を受けあらためて仮想通貨を批判。

「ある部分は詐欺で、ある部分は妄想だ」「悪い組み合わせだ。どちらも好きではない。そして詐欺よりも妄想の方がより極端と言えよう」とCNBCで述べています。


【S&P500マップ】
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【セクター】

通信    +1.78%
一般消費財 +1.24%
情報技術  +1.24%
不動産   +1.23%
エネルギー +1.11%
生活必需品 +1.09%
公益    +1.08%
資本財   +0.77%
金融    +0.28%
ヘルスケア ‐0.07%
素材    ‐0.11%

9セクターが上昇。

通信、一般消費財、情報技術といったグロース系のセクターが市場を牽引。

ヘルスケアと素材は小幅に下げました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが上昇。

今日はグロース株や小型株が特に大きく上昇しました。

【個別株】

〇ウォルマート +6.54%

ウォルマートは、通期の売上高および利益見通しを上方修正。200億ドルの自社株買い計画も合わせて発表し株価は上昇。半年ぶりの高値を更新しました。

通期売上 4.5%増→5.5%増
通期EPS 9~11%減→6~7%減

商品価格の値上げにも拘わらず食料品への需要は引き続き堅調。一般商品の価格の伸びはかなり緩和したとレイニーCFOは指摘しています。


【生産者物価指数(PPI)はインフレ鈍化を示唆】

生産者物価指数(PPI)
前年比 8.0% 予想 8.3% 前月8.5%
前月比 0.2% 予想 0.4% 前月0.4%

コアPPI(食品・エネルギー除く)
前年比 6.7% 予想 7.1% 前月7.2%
前月比 0.2% 予想 0.4% 前月0.4%  

米生産者物価指数(PPI)は伸びが市場の予想以上に鈍化。

10月のCPIに続き、インフレが鈍化している兆候が新たに示されました。

【バーFRB副議長の証言】

バーFRB副議長が上院公聴会で以下のように証言しました。

「米経済の顕著な軟化を目にすることになるだろう」「インフレはあまりに高過ぎる」

「経済が大幅に軟化することは間違いない。現在はリセッション(景気後退)ではないが、経済成長は鈍化している」

「FRBの引き締めによって経済が弱まれば、家計や企業、ひいては銀行システム全体にストレスがかかる可能性がある」


【まとめ】

CPIに続き、PPIで米国のインフレの鈍化の兆しが見られたこと。

また、それによってFRBの利上げペースが鈍化するのではとの期待がやや高まり、株式市場も上昇して終えました。

今後FRBはペースを落としつつも利上げを続け、来年の5~7月あたり、ターミナルレートは約5%ほどでピークをつけると市場は予想しています。

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また、中国のコロナ規制の緩和や米中首脳会談で両首脳が両国間の緊張緩和を呼び掛けだことなど、中国に対する懸念が改善されつつあることも追い風となっています。

後半、ロシアのロケット弾がNATO加盟国のポーランドに着弾し2人が死亡したと伝わると、下げに転じる場面もありましたが、米株式市場への影響は限定的なものにとどまりました。

地政学的リスクは「通常」株式市場に与える影響は限定的なので、センシティブなニュースに感情を揺さぶられないようにしましょう。

もちろん、何かしらの感情や意見、意思を持つのは悪いことではないのですが、投資判断と切り離して考えることが大切だと思います。

今後どうなるかわかりませんが、あれだけ世界を騒がせた世界大戦や、リーマンショック、コロナウイルスを人類が克服してきたように、

インフレや景気後退、その他今ある懸念の多くは、多少時間がかかるかもしれませんが、合理的に考えれば、いずれは克服できると私は思います。

もちろんどうなるかはわかりませんが、わからないからこそ、自身の許容できる範囲内でリスクをとり、適切な資産配分を維持しつつ、冷静に投資を続けていくことが大切だと思います。

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