【10月07日 米国株式市場】

ダウ    29,926 ‐1.15%
S&P500     3,744 ‐1.02%
ナスダック 11,073 ‐0.68%

米国株式市場は続落。

今夜雇用統計の発表を控えていることや、FRB関係者のタカ派の発言を受けて、米国債利回りが上昇したことが、株価を押し下げました。

ラッセル2000も‐0.58%と下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐0.66%と下げました。

米10年債利回りは3.819%。+0.06と小幅に上昇。

VIX指数は30.52。+1.97と上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  145.08 +0.35%
NY原油  88.94 +1.34%
NY金   1,713 +0.13%

ドル円は145円台。

原油は昨日のOPECプラスの減産の発表を受け、買いが続きました。

ビットコインは20,033ドル。‐0.63%と下げました。


【S&P500マップ】
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【セクター】

エネルギー +1.82%
通信    ‐0.64%
一般消費財 ‐0.71%
情報技術  ‐0.85%
素材    ‐1.02%
資本財   ‐1.09%
ヘルスケア ‐1.30%
金融    ‐1.46%
生活必需品 ‐1.47%
不動産   ‐3.20%
公益    ‐3.30%

エネルギを除く10セクターが下落。

特に公益と不動産が大きく下げました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが下落。

特にバリューや小型株が下げました。


【個別株】

〇AMD 時間外で‐3.7%

決算を発表。売上高が予想を下回った他、粗利益率も予想54%に対して50%と予想を下回る見通しを示し、株価は時間外で低下しています。

〇リチャードソン・エレクトロニクス(RELL)+24.10%

電子部品のRELLは決算を発表。売上高、EPSともに予想を上回りました。

〇コンパス(COMP)+15.88%

投資会社のビスタエクイティが同社の非公開化を模索していると報じられました。コンパスはこの報道を否定


【経済指標】

〇新規失業保険申請件数(前週比)


前回19万件 予想20.2万件 結果21.9万件

米新規失業保険申請件数は市場予想を上回る増加となりました。前週比での増加は7月末以降で3回目。継続受給者数(24日終了週)も136万人に小幅増加。

とはいえ、未だ低水準で、米労働市場は引き続き堅調であることが示唆されました。

【FRB関係者の発言】

〇クック理事

●求人や家賃など良い兆候がある。
●コアインフレが向こう数カ月で減速すると予想する根拠はある。
●しかし、インフレとの戦いが角を曲がったと結論付けるには十分ではない
●3回連続での0.75%ポイントの利上げを完全に支持。
●政策の前倒しに合意。FRBの先制的アプローチは適切

〇米シカゴ地区連銀のエバンス総裁

●FRBには一段の利上げ余地がある。
●2023年春までに4.5-4.75%に向かうだろう。
●米利上げによって堅調な労働市場が減速し始め、失業率を押し上げると予想。
●サプライチェーンが回復しつつあることを示す兆候はある。

〇ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁

●利上げサイクルを休止するのはかなり遠い先(ブルームバーグ



【米シティグループの予想】

シティは、MSCI世界株指数の23年末の目標水準を780ポイントとし、世界の株式が2023年末までに約18%上昇すると予想しました。

景気減速リスクは存在するものの、株式は一連の利上げや景気後退懸念によって売り込まれているため、値ごろ感が増す可能性があるという見方を示しています。

シティのストラテジストは、グロース株などが売りを浴び、MSCI世界グロース指数の株価収益率(PE)が31倍から19倍に低下したと指摘。

「PEはほぼ底打ちした可能性がある」「バリュエーションの魅力が増しているように見える」としています。
シティは米国株と英国株の投資判断を「オーバーウエート」で維持。米国株が最も割高で、英国株と新興国株が最も割安とのこと。

【まとめと感想】

今週前半は、米経済指標が弱い内容となったことで、FRBのタカ派姿勢が緩むのではとの期待もあり、買い戻しが膨らんでいましたが、

FRBのタカ派の発言や、明日の米雇用統計を前にリスク回避的な雰囲気が再び広がりつつあります。


初心者の方も、ここ数週間~数カ月を振り返ってみるとわかると思うのですが、

市場と言うのは、経済指標の発表や、誰かの発言、株価の上下一つで、コロコロと雰囲気が変わりますし、過度に楽観的にも、悲観的にもなったりしますから、あまり振り回されないことが大切です。

結局のところ、インフレや金融政策引き締め、サプライチェーンの問題、経済や企業の成長、地政学的な問題など懸念が解決に向かうと市場参加者の大半が認めるまでは、この状態が続くと思われます。

また、過去記事で書いたように、統計的に、米国株式市場のボラティリティーは継続する傾向があります。

普通に考えれば、今後も米国株はしばらくの間、ボラティリティーの高い状態が続くと思われます。

今後、数カ月から(深刻な景気後退が起きれば)数年くらいは忍耐が必要な時期がくるかもしれません。

しかし、それは資産形成期の投資家にとっては、株を買い進める良い機会ともなりえます。

少なくとも、S&P500やVTI、先進国や全世界株式インデックスに長期投資をしている方は、目先の上下に一喜一憂せず、長期的な目標や計画、資産配分を維持し、投資を続ける事が大切だと思います。

私は今後もいつもどおり、基本に忠実に、「バイ&ホールド」で株を買い進めていきたいと思います。

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