【 9月30日 米国株式市場】
ダウ 29,225 ‐1.54%
S&P500 3,640 ‐2.11%
ナスダック 10,737 ‐2.84%
米国株式市場は大幅安。
FRBによる積極的なインフレ対策が景気後退を引き起こすのではとの懸念に加え、
世界の通貨・債券市場の下落が重しとなりました。
S&P500は7営業日ぶりに反発した前日の上昇分を全て帳消しにし、2020年11月来位の水準に沈みました。
ラッセル2000も‐2.35%と下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.54%と下げました。
米10年債利回りは3.782%。+0.075と上昇。
VIX指数は31.84。+1.66と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 144.48 +0.22%
NY原油 81.61 ‐0.66%
NY金 1,658 ‐0.10%
ドル円は144円台中盤。
原油は反落。金も小幅に下げました。
ビットコインは19,495ドル。+0.43%と上昇しました。
【S&P500マップ】

影響力の大きいアップルが‐4.9%と続落。各指数を押し下げました。
バンク・オブ・アメリカはアップルの機器に対する消費者需要の鈍化を警告し、投資判断を引き下げました。
【セクター】
エネルギー ‐0.13%
ヘルスケア ‐0.92%
金融 ‐1.24%
素材 ‐1.53%
生活必需品 ‐1.64%
資本財 ‐1.83%
通信 ‐2.47%
情報技術 ‐2.74%
不動産 ‐2.88%
一般消費財 ‐3.38%
公益 ‐4.08%
全11セクターが下落。
グロース系のセクターに加えて、公益や不動産も大きく下げました。
【スタイルボックス】

全てのサイズとスタイルが下落。
特に小型株やグロース株が下落しました。
【経済指標】
〇失業保険継続受給者数 134.7万人
(予想 138.5万人 前回 137.6万人)
米新規失業保険申請件数は前週比1.6万減の19.3万と予想外に減少。
5カ月ぶりの低水準となり、先行きが不安視される中、米労働需要が未だ堅調に推移していることが示唆されました。
米民間調査機関コンファレンスボードが28日発表したデータでも、仕事が「豊富にある」との回答比率が49.4%に上昇し高水準を維持しています。
【確定値】
〇PCEコアデフレータ(前期比年率)4.7%(予想4.4% 前回4.4%)
〇2Q米国 個人消費(前期比)2.0%(予想 1.5% 前回 1.5%)
【FRB関係者の発言】
セントルイス連銀のブラード総裁は、金融当局は向こう数カ月のさらなる政策引き締めを見込んでいるとし、「その見通しは市場で消化されており、正しい解釈がなされているようだ」と発言。金融市場の修正の動きは正しいと示唆(ブルームバーグ)
クリーブランド連銀のメスター総裁は高インフレを抑制するための利上げを継続する必要があるとの見解を示した。「FF金利はまだ抑制的な領域にさえ達していない」とし、より一層の金利の引き上げを示唆ました。(ブルームバーグ)
【欧州でも利上げの音が】
欧州中央銀行の政策委員会メンバー、リトアニア銀行のシムカス総裁は0.75%の利上げを支持すると表明。ラトビアとオーストリアの中銀総裁も0.75%の利上げを支持しており、欧州でも利上げと景気後退の懸念が高まっています。
【まとめ】
S&P500は昨日の上昇分を全て喪失しました。下落時と同様、昨日のような反発にも一喜一憂しないことが大切だということがよくわかりますね。
S&P500は年初来で22%値下り。7月~9月は‐1.8%(ドルベース)となっており、
もし、このまま第3Qもマイナスで終えることになれば、四半期ベースでは金融危機のあった2008~09年以来の3期連続安となります。
ただ、2008~09年の世界金融危機では、S&P500は6四半期連続で下落し、時価総額の48%を消失したこともあります。
昨年あたりは、よく「米国株は右肩上がり」「簡単に儲かる」という声も多く聞かれましたが、過去S&P500が暴落したり、数か月~数年不調に陥ることはざらにありました。
そういうリスクを引き受けているからこそ、リターンが期待できるということを思い出し、
自身のリスク許容度を守り、日々の生活に支障のない範囲で、資産を株式に配分することが大切だと思います。
また、今年、S&P500は7月~8月半ばまでに14%上昇しました。変に市場から出入りして、こういう急上昇を取り逃すと、結局ただ黙って市場に居続けた時のリターンを下回る可能性があります。
長期投資のリスク・リターンの大部分を決めるのはタイミングではなく、資産配分だという基本を忘れずに、慌てず、規律を守り投資を続けていきましょう。
いつもありがとうございます。
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ダウ 29,225 ‐1.54%
S&P500 3,640 ‐2.11%
ナスダック 10,737 ‐2.84%
米国株式市場は大幅安。
FRBによる積極的なインフレ対策が景気後退を引き起こすのではとの懸念に加え、
世界の通貨・債券市場の下落が重しとなりました。
S&P500は7営業日ぶりに反発した前日の上昇分を全て帳消しにし、2020年11月来位の水準に沈みました。
ラッセル2000も‐2.35%と下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.54%と下げました。
米10年債利回りは3.782%。+0.075と上昇。
VIX指数は31.84。+1.66と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 144.48 +0.22%
NY原油 81.61 ‐0.66%
NY金 1,658 ‐0.10%
ドル円は144円台中盤。
原油は反落。金も小幅に下げました。
ビットコインは19,495ドル。+0.43%と上昇しました。
【S&P500マップ】

影響力の大きいアップルが‐4.9%と続落。各指数を押し下げました。
バンク・オブ・アメリカはアップルの機器に対する消費者需要の鈍化を警告し、投資判断を引き下げました。
【セクター】
エネルギー ‐0.13%
ヘルスケア ‐0.92%
金融 ‐1.24%
素材 ‐1.53%
生活必需品 ‐1.64%
資本財 ‐1.83%
通信 ‐2.47%
情報技術 ‐2.74%
不動産 ‐2.88%
一般消費財 ‐3.38%
公益 ‐4.08%
全11セクターが下落。
グロース系のセクターに加えて、公益や不動産も大きく下げました。
【スタイルボックス】

全てのサイズとスタイルが下落。
特に小型株やグロース株が下落しました。
【経済指標】
〇新規失業保険申請件数 19.3万件
(予想 21.5万件 前回 20.9万件)
(予想 21.5万件 前回 20.9万件)
〇失業保険継続受給者数 134.7万人
(予想 138.5万人 前回 137.6万人)
米新規失業保険申請件数は前週比1.6万減の19.3万と予想外に減少。
5カ月ぶりの低水準となり、先行きが不安視される中、米労働需要が未だ堅調に推移していることが示唆されました。
米民間調査機関コンファレンスボードが28日発表したデータでも、仕事が「豊富にある」との回答比率が49.4%に上昇し高水準を維持しています。
【確定値】
〇2Q米国 GDP(前期比年率)-0.6%(予想-0.6% 前回-0.6%)
〇PCEコアデフレータ(前期比年率)4.7%(予想4.4% 前回4.4%)
〇2Q米国 個人消費(前期比)2.0%(予想 1.5% 前回 1.5%)
【FRB関係者の発言】
セントルイス連銀のブラード総裁は、金融当局は向こう数カ月のさらなる政策引き締めを見込んでいるとし、「その見通しは市場で消化されており、正しい解釈がなされているようだ」と発言。金融市場の修正の動きは正しいと示唆(ブルームバーグ)
クリーブランド連銀のメスター総裁は高インフレを抑制するための利上げを継続する必要があるとの見解を示した。「FF金利はまだ抑制的な領域にさえ達していない」とし、より一層の金利の引き上げを示唆ました。(ブルームバーグ)
【欧州でも利上げの音が】
欧州中央銀行の政策委員会メンバー、リトアニア銀行のシムカス総裁は0.75%の利上げを支持すると表明。ラトビアとオーストリアの中銀総裁も0.75%の利上げを支持しており、欧州でも利上げと景気後退の懸念が高まっています。
【まとめ】
S&P500は昨日の上昇分を全て喪失しました。下落時と同様、昨日のような反発にも一喜一憂しないことが大切だということがよくわかりますね。
S&P500は年初来で22%値下り。7月~9月は‐1.8%(ドルベース)となっており、
もし、このまま第3Qもマイナスで終えることになれば、四半期ベースでは金融危機のあった2008~09年以来の3期連続安となります。
気休めになるかはわかりませんが、アノマリーとしてはS&P500は年末にかけて上昇すると言われており、過去20年間、10~12月(第4四半期)に平均4.1%上昇しています(個人的には特に意識していません)。
ただ、2008~09年の世界金融危機では、S&P500は6四半期連続で下落し、時価総額の48%を消失したこともあります。
昨年あたりは、よく「米国株は右肩上がり」「簡単に儲かる」という声も多く聞かれましたが、過去S&P500が暴落したり、数か月~数年不調に陥ることはざらにありました。
そういうリスクを引き受けているからこそ、リターンが期待できるということを思い出し、
自身のリスク許容度を守り、日々の生活に支障のない範囲で、資産を株式に配分することが大切だと思います。
また、今年、S&P500は7月~8月半ばまでに14%上昇しました。変に市場から出入りして、こういう急上昇を取り逃すと、結局ただ黙って市場に居続けた時のリターンを下回る可能性があります。
長期投資のリスク・リターンの大部分を決めるのはタイミングではなく、資産配分だという基本を忘れずに、慌てず、規律を守り投資を続けていきましょう。
いつもありがとうございます。
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