【9月16日 米国株式市場】

ダウ     30,961 ‐0.56%
S&P500      3,901 ‐1.13%
ナスダック  11,552 ‐1.43%

米国株式市場は下落。

多くの経済指標の発表がありましたが、内容はまちまち。

FRBの積極的な引き締めの観測を変えるまでに至りませんでした。


ラッセル2000は‐0.72%と小型株も下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐0.99%と下げました。

米10年債利回りは3.449%。+0.037と上昇。

2年債利回りは3.86%と2007年以来の高水準となり、長短金利差の逆転が進みました。

VIX指数は26.27。+0.11と小幅に上昇しました。


【為替・コモディティー】

ドル円  143.49 +0.27%
NY原油   85.11 ‐3.81%
NY金    1,662 ‐2.02%

ドル円は143円台中盤。金は3日続落。

原油は大きく反落。

米エネルギー省が戦略石油備蓄の補充計画でトリガー価格は設定されていないと説明。政府購入による価格下支え観測が後退しました。

ビットコインは19,869ドル。‐1.77%と下落しました。


【S&P500マップ】
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引けにかけて売りが勢いを増し、マイクロソフト、アップル、アマゾンなどが下落。

ハイテク株の多いナスダックは大きく下げました。

米国の鉄道会社と10万人の労働者を代表する労働組合が暫定合意に達したと米政府が発表。

スト突入は回避される見込みとなりました。

【セクター】

ヘルスケア +0.55%
金融    +0.32%
一般消費財 ‐0.67%
生活必需品 ‐0.89%
通信    ‐1.04%
資本財   ‐1.06%
素材    ‐1.34%
不動産   ‐2.24%
情報技術  ‐2.37%
公益    ‐2.53%
エネルギー ‐2.54%

ヘルスケアと金融を除く9セクターが下落。

原油価格の下落を受けエネルギー株が下げました。


【スタイルボックス】


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全てのサイズとスタイルが下落。

バリュー株が小幅な下落で止まる一方、

大型・中型グロース株が大きく下げました。

【個別株】

〇アドビ(ADBE)‐16.79%

ソフトウエア設計を手掛けるスタートアップ企業、フィグマを約200億ドルで買収することで合意。高すぎるとの懸念から株価は下落しました。


『米経済指標』

今日は9月のFOMCを前に多くの経済指標が発表されましたが、内容はまちまち。

小売売上高と米新規失業保険申請件数は予想よりも良好だったものの、輸入物価の下落幅は予想よりも小さく、製造業の景況感指数はいずれもマイナス。

米個人消費は持ちこたえていることを示唆する一方、インフレに対する懸念はあまり軽減されませんでした。

【8月の米小売売上高】

前月比 0.3% 予想 -0.1% 前回 ‐0.4%

8月は予想外に増加。前月は下方修正でマイナス 

〇除く自動車

前月比 -0.3% 予想 0.0% 前回 0.4%

【労働市場】

〇新規失業保険申請件数(9/10までの週)

結果 21.3万件 予想 22.7万件 前回 21.8万件

〇失業保険継続受給者数(9/3までの週)

結果 140.3万人 予想 147.8万人 前回 140.1万人

5週連続で減少も、労働市場は未だ堅調な水準。

【9月米国 フィラデルフィア連銀景況指数】

結果 ‐9.9 予想 2.3 前回 6.2

予想、前回を大きく下回りました。

【米鉱工業生産指数】

前月比 ‐0.2% 予想 0.0% 前月 +0.5%

製造業の生産指数は0.1%上昇とわずかに上向きました。

自動車を除いた8月の製造業生産指数は0.2%上昇。

【8月米輸入物価指数】

前月比 -1.0% 予想 -1.3%・前回 -1.4%

前年比 7.8% 予想 7.7% 前回 8.8% 

2カ月連続で低下。インフレ圧力緩和の一因に



【まとめと感想】

一連の経済指標は強弱まちまちで、来週のFOMC会合に対する見方にほとんど変化はありませんでした。

金融市場では、0.75%の利上げを約78%、1%の利上げを約24%の確率で織り込んでおり、

引き続き9月のFOMCで0.75%の利上げが大筋の見方となっています。

9月のFOMCでの利上げと金融当局の見解を実際に聞くまで、相場に明確な方向性は出てこないだろうという声も聞かれます。

一昨日、S&P500とNasdaqは2020年5以来最悪の下落率を記録しましたが、株価指数はそこから更に下押しすることなく、一定の水準を維持しています。

また、FF金利の誘導目標は、来年4.5%近くでピークに達するとトレーダーらは見込んでいます。

レイ・ダリオ氏は、この水準まで金利が上昇すれば株価の20%近い下落につながる可能性があると指摘しています。

ゴールドマン・サックス・グループのストラテジスト、シャロン・ベル氏は、株式の押し目買いに対して警鐘を鳴らした。現在の弱気相場はまだ続くとの見方を示し、

「相場が反発するだけでは十分でない。特に米国株のバリュエーションがさらに下がる必要がある。現在の倍率はまだかなり無理がある」と述べていました。

ジャクソンホール、そしてCPI以降、弱気な意見も多く聞かれるようになってきましたが、

私はいつもどおり、自分の確実にできることに注力しながら、航路を守り、投資を続けていきたいと思います。

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