【9月14日 米国株式市場】
ダウ 31,104 ‐3.94%
S&P500 3,932 ‐4.32%
ナスダック 11,633 ‐5.16%
米国株式市場は大きく下落。S&P500は2年ぶりの大きな下落となりました。
8月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことで、FRBが近い将来タカ派姿勢を弱めるだろうという期待が後退しました。
ラッセル2000は‐3.91%と小型株も下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐3.36%と売られました。
米10年債利回りは3.410%。+0.048と上昇。
VIX指数は27.27。+3.40と大きく上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 144.57 +1.22%
NY原油 87.59 ‐0.22%
NY金 1,703 ‐1.45%
ドル円は144円台半ば。金は反落。
原油は小幅に反落。
バイデン米政権が原油価格が1バレル=80ドル程度に下落した段階で、戦略石油備蓄の補充を始める可能性があるとブルームバーグが報じて以降は下げ幅を縮小しました。
ビットコインは20,221ドル。‐9.73%と下落しました。
【S&P500マップ】
【セクター】
エネルギー ‐2.45%
公益 ‐2.69%
ヘルスケア ‐3.27%
生活必需品 ‐3.31%
素材 ‐3.54%
金融 ‐3.77%
資本財 ‐3.79%
不動産 ‐3.84%
一般消費財 ‐5.22%
情報技術 ‐5.35%
通信 ‐5.63%
全11セクターが下落。
公益や生活必需品などディフェンシブなセクターは比較的踏みとどまった一方、一般消費財、情報技術、通信のグロース株の多いセクターは5%以上下落しました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
特にグロース株が下落しました。
【個別株】
〇アケロ(AKRO)+136.76%
バイオ医薬品のアケロ・セラピューティクスが急騰。
「エフルキシフェルミン」の非アルコール性脂肪性肝炎患者を対象とした臨床試験(フェーズ2b)のハーモニー試験で主要目標を達成したと発表しました。
【8月の消費者物価指数(CPI)】
ガソリン代の負担は軽減されたものの、食品を始め、生活費が高騰している状況を映し出しました。CPIの約3分の1を占める住居費は1990年代初期以来の伸びとなりました。
CPIが予想を上回る伸びを見せたことで、短期債が売られ利回りが上昇。株式市場も下落しました。予想以上のCPIを受け、FRBが近い将来、方向転換するとの市場の期待が押し返されました。
市場は9月のFOMCでの0.75%の利上げをほぼ100%織り込み、1%の利上げ確率も前日の0%から35%に上昇しています。
【バイデン大統領のコメント】
バイデン米大統領は、米国の8月の消費者物価指数(CPI)で進展がみられたとしながらも、インフレ抑制には時間がかかるとの見方を示しました。
【米国の財政収支】
米財務省が発表した、8月の財政収支は2200億ドルの赤字となり、赤字額は前年同月(1710億ドル)から29%増加。ヘルスケアや教育への支出のほか、公的債務の利払い費用の増加による歳出増が、歳入増を上回りました。
【まとめ】
米国株式市場は5営業日ぶりに下落。
S&P500とNasdaqは2020年6月以来の大幅な下落率となりました。
特に、金利に敏感なグロース株が売られ、Nasdaqは5%以上の下落となりました。
債券市場では、長短金利差の逆転が進み、米2年債利回りが3.74%まで上昇。10年債の3.41%を0.3%ほど上回る水準となり、イールドカーブの逆転が進みました。
ただ、より短い米3カ月債は3.25%と10年債との逆転は起きていません。
【9月とそれ以降のFOMCについて】
9月のFOMCは0.75%ポイントの利上げという大筋の見方は変わらないものの、CPIを受けて、11月のFOMCも0.75%の利上げがあり得るとの見方や、9月に1.00%との見方も出てきました。
6月以降、市場ではインフレの鈍化の兆候から、近い将来FRBのタカ派姿勢が緩むのではと期待がありました。
しかし、ジャクソンホールでのパウエル議長の発言や今日のCPIによって、その期待は儚いものであり、インフレが戻るまでにはまだ長い道のりがあることを思い知らされる形となりました。
パウエル議長やFRB関係者が述べていたように、インフレがピークアウトし、FRBがアクセルを緩めるという希望的観測は少し時期尚早だったようです。
【感想】
9月のCPIの発表を受け、ある意味予想通り(昨日も書いた通り)、ボラティリティーが高い展開となりました。
ただ、これで懸念や問題が解決したわけではありません。
9月のFOMCやその先のFOMC、経済指標、企業の決算などで、予想外の結果となれば、また市場は大きく上下し、ボラティリティーが高い展開が続く可能性があります。
そのような市場に、気を取られ、日々の楽しい生活が台無しにならない範囲で、自身の許容できる範囲で投資を続ける事が大切だと思います。
また、当然、予想よりも良い結果となれば株価は上昇するでしょうが、それがいつなのかは誰にも、FRBメンバーですら正確な時期はわかりません。
ですから私は自身の許容できる範囲内で、適切に株式市場に資産を配分しながら、いつもどおり投資を続けていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
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ダウ 31,104 ‐3.94%
S&P500 3,932 ‐4.32%
ナスダック 11,633 ‐5.16%
米国株式市場は大きく下落。S&P500は2年ぶりの大きな下落となりました。
8月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことで、FRBが近い将来タカ派姿勢を弱めるだろうという期待が後退しました。
ラッセル2000は‐3.91%と小型株も下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐3.36%と売られました。
米10年債利回りは3.410%。+0.048と上昇。
VIX指数は27.27。+3.40と大きく上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 144.57 +1.22%
NY原油 87.59 ‐0.22%
NY金 1,703 ‐1.45%
ドル円は144円台半ば。金は反落。
原油は小幅に反落。
バイデン米政権が原油価格が1バレル=80ドル程度に下落した段階で、戦略石油備蓄の補充を始める可能性があるとブルームバーグが報じて以降は下げ幅を縮小しました。
ビットコインは20,221ドル。‐9.73%と下落しました。
【S&P500マップ】
【セクター】
エネルギー ‐2.45%
公益 ‐2.69%
ヘルスケア ‐3.27%
生活必需品 ‐3.31%
素材 ‐3.54%
金融 ‐3.77%
資本財 ‐3.79%
不動産 ‐3.84%
一般消費財 ‐5.22%
情報技術 ‐5.35%
通信 ‐5.63%
全11セクターが下落。
公益や生活必需品などディフェンシブなセクターは比較的踏みとどまった一方、一般消費財、情報技術、通信のグロース株の多いセクターは5%以上下落しました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
特にグロース株が下落しました。
【個別株】
〇アケロ(AKRO)+136.76%
バイオ医薬品のアケロ・セラピューティクスが急騰。
「エフルキシフェルミン」の非アルコール性脂肪性肝炎患者を対象とした臨床試験(フェーズ2b)のハーモニー試験で主要目標を達成したと発表しました。
【8月の消費者物価指数(CPI)】
8月の消費者物価指数(CPI)
前年比 結果8.3% 予想 8.1% 前回 8.5%
前月比 結果0.1% 予想 ‐0.1% 前回 0.0%
コアCPI(食品・エネルギー除く)
前年比 結果 6.3% 予想 6.1% 前回 5.9%
前月比 結果 0.6% 予想 0.3% 前回 0.3%
8月の消費者物価指数(CPI)は前年比8.3%上昇と、伸びは7月の8.5%から縮小したものの、市場予想の8.1%を上回りました。
FRBがより重視する、食品とエネルギーを除くコア指数は前年比6.3%上昇と、7月の5.9%から伸びが加速。予想の6.1%を上回りました。
FRBがより重視する、食品とエネルギーを除くコア指数は前年比6.3%上昇と、7月の5.9%から伸びが加速。予想の6.1%を上回りました。
ガソリン代の負担は軽減されたものの、食品を始め、生活費が高騰している状況を映し出しました。CPIの約3分の1を占める住居費は1990年代初期以来の伸びとなりました。
CPIが予想を上回る伸びを見せたことで、短期債が売られ利回りが上昇。株式市場も下落しました。予想以上のCPIを受け、FRBが近い将来、方向転換するとの市場の期待が押し返されました。
市場は9月のFOMCでの0.75%の利上げをほぼ100%織り込み、1%の利上げ確率も前日の0%から35%に上昇しています。
【バイデン大統領のコメント】
バイデン米大統領は、米国の8月の消費者物価指数(CPI)で進展がみられたとしながらも、インフレ抑制には時間がかかるとの見方を示しました。
【米国の財政収支】
米財務省が発表した、8月の財政収支は2200億ドルの赤字となり、赤字額は前年同月(1710億ドル)から29%増加。ヘルスケアや教育への支出のほか、公的債務の利払い費用の増加による歳出増が、歳入増を上回りました。
【まとめ】
米国株式市場は5営業日ぶりに下落。
S&P500とNasdaqは2020年6月以来の大幅な下落率となりました。
特に、金利に敏感なグロース株が売られ、Nasdaqは5%以上の下落となりました。
債券市場では、長短金利差の逆転が進み、米2年債利回りが3.74%まで上昇。10年債の3.41%を0.3%ほど上回る水準となり、イールドカーブの逆転が進みました。
ただ、より短い米3カ月債は3.25%と10年債との逆転は起きていません。
【9月とそれ以降のFOMCについて】
9月のFOMCは0.75%ポイントの利上げという大筋の見方は変わらないものの、CPIを受けて、11月のFOMCも0.75%の利上げがあり得るとの見方や、9月に1.00%との見方も出てきました。
6月以降、市場ではインフレの鈍化の兆候から、近い将来FRBのタカ派姿勢が緩むのではと期待がありました。
しかし、ジャクソンホールでのパウエル議長の発言や今日のCPIによって、その期待は儚いものであり、インフレが戻るまでにはまだ長い道のりがあることを思い知らされる形となりました。
パウエル議長やFRB関係者が述べていたように、インフレがピークアウトし、FRBがアクセルを緩めるという希望的観測は少し時期尚早だったようです。
【感想】
9月のCPIの発表を受け、ある意味予想通り(昨日も書いた通り)、ボラティリティーが高い展開となりました。
ただ、これで懸念や問題が解決したわけではありません。
9月のFOMCやその先のFOMC、経済指標、企業の決算などで、予想外の結果となれば、また市場は大きく上下し、ボラティリティーが高い展開が続く可能性があります。
そのような市場に、気を取られ、日々の楽しい生活が台無しにならない範囲で、自身の許容できる範囲で投資を続ける事が大切だと思います。
また、当然、予想よりも良い結果となれば株価は上昇するでしょうが、それがいつなのかは誰にも、FRBメンバーですら正確な時期はわかりません。
ですから私は自身の許容できる範囲内で、適切に株式市場に資産を配分しながら、いつもどおり投資を続けていきたいと思います。
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