【S&P500と配当】
今日はみんな大好きなS&P500と配当の話をしていきたいと思います。
S&P500のリターンにおいて配当は重要です。
長期的にみれば、配当はS&P500の投資リターンの約半分を占めています。
【過去のS&P500の配当利回り】
出典: Multpl.com
1870年からのS&P500の過去の平均配当利回りは4.3%。
現在の1.5%の配当利回りはその平均より半分以下で、過去最低水準となっています。
現在、米10年債利回りが2.94%ですから、インカムが欲しい方は債券に投資をしてもおかしくありません。
【①低金利の影響】
2000年代以降、なぜS&P500の配当利回りが下がったか。その理由の一つは実質金利です。実質金利の低下は株価に影響を及ぼし、ひいては配当利回りにも影響を及ぼします。
他のすべての条件が同じであれば、金利の低下は資産価格の評価を押し上げます。より高い株価はとバリュエーションは配当利回りを低下させます。
ただ、金利だけでは、今日の低利回りを完全に説明することはできません。1940年~50年代にかけて、金利が非常に低いにもかかわらず、配当利回りが高い時代もありました。
【②自社株買いと税制の影響】
株主に利益を還元する返す方法は配当だけではありません。
むしろ配当は課税されるため、株主への還元方法として効率的ではなかったりもします。
1980年代以降、依然と比べ、配当よりも自社株買いを通じて利益を還元する企業が増えてきています。
ボーグルヘッズより引用
また、適切な自社株買いは株価を押し上げる効果も期待できます(=配当利回りの低下)。
【まとめと感想】
ざっくりとした計算ですが、
S&P500のバリュエーションが過去の平均並みの水準に下がるとすれば、S&P500の配当利回りは約1.9%となります。
もし、今後、金利が上昇していくのであれば、2.0~2.5%くらいまでS&P500の配当利回りが上昇する可能性はあると思います。
株価が暴落するなどの一時的な要因や制度の変更があれば別ですが、
ただ、①自社株買いへの企業支出の増加や②制度の変化を考慮すると、1870年からの過去のS&P500平均配当利回り4.3%程度まで戻ることは難しいと思われます。
ただ、株主への還元の仕方や金利、制度が変化したがけで、それでS&P500がダメになるというわけではないのでご安心ください。
私は特に気にせず航路を守りS&P500に投資を続けていきたいと思います。
【インカムが欲しい方へ】
では、インカムも欲しいという方は、S&P500に投資をしない方がよいのでしょうか?
いいえ違います。
過去記事に書いた通り、VOOやVTIなどの分配金は増加する傾向にあり、長期保有していれば魅力的なインカム源になり得る可能性は、高いと思われます。
「VTやVOOやVTIは最高の高配当銘柄である。S&P500から高配当株への乗り換えは正解か?」
また、過去10年米国株式市場よりも米国以外の日本、欧州などの地域の市場の方が配当利回りは高い傾向にありました。
そして債券や不動産という手段もあります。
私自身はトータルリターン派ですが、何らかの理由でインカムを重視する方もいると思います。
そういう方であれば、目先の利回りや、米国株式だけにとらわれず、広い視野で魅力的かつ安全なインカム源を探していくことが大切だと思います。
S&P500や米国株投資家、インカム投資家の方にこの記事のどこかで一部でも参考になる点があったのなら、幸いです。
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今日はみんな大好きなS&P500と配当の話をしていきたいと思います。
S&P500のリターンにおいて配当は重要です。
長期的にみれば、配当はS&P500の投資リターンの約半分を占めています。
【過去のS&P500の配当利回り】
1900年代:3.5%
1910年代:4.3%
1920年代:5.9%
1930年代:4.5%
1940年代:5.0%
1950年代:6.9%
1960年代:3.1%
1970年代:3.5%
1980年代:5.2%
1990年代:3.2%
2000年代:1.2%
2010年代:2.0%
2020年代(現在まで):1.5%
1900年から1950年代にかけて、
S&P500の10年ごとの配当利回りは平均3.5%~6.9%の間でした。
S&P500の10年ごとの配当利回りは平均3.5%~6.9%の間でした。
1960年代から1980年代にかけて、平均配当利回りは3.1%から3.5%の範囲に低下しました。
そして、2000年代に入ると3%を割り、現在も2%未満で推移しています。出典: Multpl.com
1870年からのS&P500の過去の平均配当利回りは4.3%。
現在の1.5%の配当利回りはその平均より半分以下で、過去最低水準となっています。
現在、米10年債利回りが2.94%ですから、インカムが欲しい方は債券に投資をしてもおかしくありません。
【①低金利の影響】
2000年代以降、なぜS&P500の配当利回りが下がったか。その理由の一つは実質金利です。実質金利の低下は株価に影響を及ぼし、ひいては配当利回りにも影響を及ぼします。
他のすべての条件が同じであれば、金利の低下は資産価格の評価を押し上げます。より高い株価はとバリュエーションは配当利回りを低下させます。
ただ、金利だけでは、今日の低利回りを完全に説明することはできません。1940年~50年代にかけて、金利が非常に低いにもかかわらず、配当利回りが高い時代もありました。
【②自社株買いと税制の影響】
株主に利益を還元する返す方法は配当だけではありません。
むしろ配当は課税されるため、株主への還元方法として効率的ではなかったりもします。
1980年代以降、依然と比べ、配当よりも自社株買いを通じて利益を還元する企業が増えてきています。
ボーグルヘッズより引用
また、適切な自社株買いは株価を押し上げる効果も期待できます(=配当利回りの低下)。
【まとめと感想】
ざっくりとした計算ですが、
S&P500のバリュエーションが過去の平均並みの水準に下がるとすれば、S&P500の配当利回りは約1.9%となります。
もし、今後、金利が上昇していくのであれば、2.0~2.5%くらいまでS&P500の配当利回りが上昇する可能性はあると思います。
株価が暴落するなどの一時的な要因や制度の変更があれば別ですが、
ただ、①自社株買いへの企業支出の増加や②制度の変化を考慮すると、1870年からの過去のS&P500平均配当利回り4.3%程度まで戻ることは難しいと思われます。
ただ、株主への還元の仕方や金利、制度が変化したがけで、それでS&P500がダメになるというわけではないのでご安心ください。
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