【銀行預金をするなら銀行株を買え】

S&P500はもはや預金。

日本国債を買っている時点で『情弱』

なぜか一部の投資界隈ではそんな言葉が定期的に流行します。

今回は、「貯金をするなら銀行株を買え」だそうです。

理由は預金の金利よりも配当利回りがいいからとのこと。


まあ、気の知れた知り合い同士の中で、

冗談や比喩表現としていうのであれば、

上手い表現か、事実に即した表現かどうかはおいておいて、まだ全然いいと思います。


でも、なぜかこういう意言葉を発する人は、

SNS上で、広く多くの人に発信しようとしたり、

他の方を煽ったり、馬鹿にしたり、同意を求めたり、

あるいは定期的に同じことを繰り返したりします。


なんでそんなことをしているのでしょうかね? 私気になります。

理由のわかる方は教えてください。


【無リスク資産の意味とリスク資産の意味】

私は過去こういう話題が出るたびに、

『S&P500はもはや預金』とは思わない。とか、

日本国債に投資をする人を『情弱』と煽る人がいるけど、私はそうは思いません

と書いてきましたが、

今回も大体過去の記事と意見は一緒なので

いちいち構ってあげるのもめんどくさいので笑

まずは、皆様のよいツイートを紹介したいと思います。





【まとめと感想】

この手の話に全体的に共通しているのは、

リターンや利回りについてのみ強く主張されているということです。


しかし、リターンは投資や資産形成の半分に過ぎません。

つまり、もう半分のリスクについても視野を広げ考える必要があると私は思います。


資産配分


投資の基本中の基本ですが、

リスクとリターンの大部分を決めるのは資産配分です。


そして、その根本をなすのは、リスク資産と無リスク資産の比率を決めることです。

リスク資産と無リスク資産では、それぞれが持つ役割や目的は異なるからです。


どちらが良い悪いではなく、

自身の目的やリスク許容度、投資期間などに合わせて、

リスク資産と無リスク資産を組み合わせて使うることが大切です。



長期投資をするのなら株式の方が期待リターンが高いのでは?という主張はわかります。

また、確かにリスク許容度が高く、投資期間の長く取れる方は、株式100%やリスク資産に投資をしても全然いいと思います。

しかし、リスク許容度の低い方、投資期間の短い方、近くお金を使う予定がある方など、様々な理由で資産をリスクに晒せない方の立場で見てみれば、

銀行預金は十分に賢く、良い選択肢の一つだと思います。



世の中には、様々な人がいます。

理想の人生も幸せも、投資や資産形成との付き合い方も、リスク許容度も人それぞれ様々です。

自身の主観だけで、あるいはリターンばかりを見て、

他人に無責任にリスクを取ることをSNSで薦めるよりも、

まずは、投資の基礎基本をしっかり学ぶ事が大切だと思います。


やみくもに強い言葉を使ったり、リスクを取ることを薦める方よりも、

投資の基礎基本、理論や理屈に基づき、当たり前の投資を当たり前に続けている方の方が

ずいぶんすごいし、賢いし、信頼できると私は思います。

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