【8月2日 米国株式市場】

ダウ    32,396 -1.23%   
S&P500   4,091 -0.67% 
ナスダック 12,348 -0.16% 

米主要株価指数は下落。

地政学的な問題や複数のFRBメンバーのタカ派な発言が株価の重しとなりました。

ラッセル2000は‐0.05%と小型株はほぼ横ばい。

VXUS(全世界株式除く米)は‐1.24%と下落しました。

米10年債利回りは2.743%。+0.138と上昇。

VIX指数は23.93。+1.09と上昇しました。

インフレが抑制されるまで利上げを進めるという複数のFRB当局者の発言によって、米国債利回りは急伸。ドル・円相場は上昇し133円台となりました。

【為替・コモディティー】

ドル円  133.12 +1.19%
NY原油  93.69  -0.21%  
NY金   1,759 -0.53%

ドル円は133円台。金は下げました。

原油はOPECプラスの会合を待つ中、日中荒い動きとなりました。

ビットコインは23,010ドル。‐1.13%と下げました。



【S&P500マップ】
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【セクター】
通信    ‐0.18%
公益    ‐0.22%
エネルギー ‐0.21%
ヘルスケア ‐0.37%
情報技術  ‐0.69%
一般消費財 ‐0.70%
生活必需品 ‐0.74%
素材    ‐1.01%
資本財   ‐1.05%
金融    ‐1.07%
不動産   ‐1.30%

全11セクターがマイナスとなりました。


【スタイルボックス】


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サイズ、スタイル別にみると、

バリューとコアがマイナス。グロース株が上昇しました。


【個別株】

〇キャタピラー(CAT)‐5.82%

決算を発表。売上高が予想を下回りました。中国での建設活動の鈍化とロシアの操業停止が重しとなりました。

〇ズームインフォ(ZI)+11.24%

決算を発表。売上高、EPSが予想を上回る良い決算でした。ガイダンスで通期のEPSも上方修正しました。

〇カズー(CZOO)+113.68%

英国のオンライン中古車販売のカズーが決算発表後に急騰。販売台数が前年比124%に急増。売上高も前年比124%となりました。

〇ウーバー・テクノロジーズ(UBER)+18.90%

決算を発表。EPSは赤字ながらも予想より悪くなく、売上高は予想を上回りました。



【ペロシ米下院議長の台湾訪問】

ペロシ米下院議長の台湾訪問を受け、地政学的な緊張が高まり下落して始まった米国株式市場ですが、
その後ペロシ氏が無事に台湾に到着したことや、値ごろ感から買い戻しが入りました。

中国は軍事演習の実施を発表しています(ブルームバーグ)。

過去の例を見ると、米国株式市場の株価にとって地政学的な問題は、通常短命で終わるのでそこまで気にしなくてよいと個人的には思います。

【FRB当局者3名のコメント】

FRB当局者3名のややタカ派な発言を受け、金融市場ではFRBが2023年前半に利下げを開始するとの見方が後退。一方、9月の0.75%の追加利上げを織り込む動きも見られました。

〇サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁

〇インフレ抑制の達成には程遠い。
〇経済の弱体化から来年の利下げ観測があるが自分はそうは考えていない。
〇「利上げを実施し、その後はしばらくの間適切と思われる水準を維持する。というのが最も現実的な見通し」

〇クリーブランド地区連銀のメスター総裁

〇インフレはピークに達しておらず、FRBは更なる取り組みを行う必要がある。
〇インフレがまずピークに達し、低下していることを示す証拠が数カ月間持続する必要がある。我々はそれを確認していない。

〇シカゴ地区連銀のエバンス総裁

〇インフレが改善しなければ9月のFOMCで0.5%が妥当な判断になる。
〇ただ状況によっては0.75%も視野に入ってくる
〇年末までにFF金利を3.75%~4.0%まで引き上げる必要があると考えているが、過度に急激なペースの利上げは危険。



【まとめと感想】

ペロシ氏の台湾訪問とFRBメンバーの発言などにより、株価が上下した一日となりました。

上値が重い一方で、下値では買戻しの動きも見られます。

VOOのチャート
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また、引き続き良い決算を発表した企業の株価は大きく上昇しています。

米国株式市場では、更なる下落を懸念する声もある中、楽観的な意見も聞かれます。

楽観派は、

①株式の魅力的なバリュエーション
②投資家の弱気がピークをつけた(悪い情報は織り込まれた)
③今後は「悪い経済データ=利上げに対する圧力」という局面になる。
④インフレがピークをつけた。
⑤予想よりも良い企業決算

悲観派からは、

①FRBのタカ派への転換や引き締めの失敗。
②景気後退リスクを市場が軽視している(十分に織り込んでいない)
③ウクライナ情勢や中国などの地政学的名問題や不確実性。

というような意見が聞こえます。

個人的には、ウォール街の意見や報道が、どちらか一辺倒ではないことに一定の安心感のようなものを感じています。

この綱引きがどうなるかは今後の状況次第だと思いますが、少なくとも、ウォール街のプロですら意見が分かれているということを認識しつつ、投資と向き合うことが大切だと思います。

素人が勝手に今後の相場を決めつけて投資判断をするのは危険ではとも思います。予想には幅を持たせることが重要です。

他人の意見によって自分の投資判断を変える必要はありませんが、自分にとって都合のいい意見だけではなく、反対意見や不都合な情報の方もしっかりと見たうえで判断することが大切だと思います。


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