
上の図は2007年以降のS&P500企業のセクター毎のリターンを表したものです。
当たり前ですが、S&P500は大体真ん中ぐらいの位置となっています。
各セクターの推移を見てみると、かなりランダムに順位が入れ替わっていることがわかります。
2007年のトップだったエネルギー(EMRS)や素材セクター(MATR)は、ここ10年程あまりいいリターンをあげることができませんでした。
好きな季節・苦手な季節

出典 コンテクスチュアル・インベストメンツ
景気や金利によって、各セクターには得意な季節、苦手な季節があります。
上記は有名な図ですが、参考にしてみて下さい。
(たまに当てはまらない時もあるので注意。)
ファクターも得意な季節と苦手な季節がある
セクターのローテーションに関しては割と有名ですが、
実は「バリュー」や「モメンタム」などの
各「ファクター」にも循環があり、
得意な季節や苦手な季節が存在します。
QQQのファクター分析
おそらく、今米国投資家が最も注目しているETFの一つ
QQQを例に見ていきたいと思います。

QQQのリターンは主に「モメンタムファクター」に起因するものだという事が推測できます。
ちなみに、モメンタム指数の銘柄入れ変えにより、今のQQQモメンタムは0付近となっています。
モメンタムファクターの好きな季節、苦手な季節

バンガードのレポートより引用
〇「景気拡大」と「景気後退」(初期/後期)
〇「ベア/ブルマーケット」
〇「金利の緩和」「金利引き締め(利上げ)」
1973~2016年まで間、それぞれの季節においての、
モメンタムファクターのリターンを分析したものです。
例えば、「景気後退・後期」では、リターンの中央値も、
リターン幅もほぼマイナスとなっており、とても苦手なシーズンだということがわかります。
自身のポートフォーリオの得意な季節と苦手な季節を把握することはとても大切だと思います。
まとめ
ファクトフルネスによると人間には直線本能というものがあるそうです。
(○○はひたすら増え続けると考えてしまう本能)
ですが、経済や景気にはサイクルがあり、勝ち組セクターやファクターも循環します。
とある局面で上手く行った戦術が、全ての局面で有効とは限りません。
変化に脆くならないよう、バランスのとれた戦略が大切だと思います。
今どこにいるのか、これからどこへ向かうのか。
明日の天気もろくにわからない私は、
素直にバンガードS&P500ETF(VOO)に投資を続けようと思います。
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