【5月20日 米国株式市場】
ダウ 31,261 +0.03%
S&P500 3,901 +0.01%
ナスダック 11,354 ₋0.30%
ダウとS&P500は小幅に反発。
S&P500は一時、1月の最高値から20%下げ、弱気相場入りが危ぶまれましたが、最後の1時間で急反発しほぼ横ばいで終えました。
ラッセル2000は‐0.17%と小幅に下落。
VXUS(全世界株式除く米)は+0.57%と続騰しました。
米10年債利回りは2.790%。‐0.065と低下。
VIX指数は29.43。+0.08と小幅に上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 127.84 +0.03%
NY原油 112.70 +0.44%
NY金 1,836 ‐0.27%
ドル円は127円台。原油は続投、金は続落しました。
週間ベースで2.5%高と、4週連続で上昇。
金先物は週間ベースで1.9%高と、5週ぶりにプラスとなりました。
ビットコインは29,190ドル。‐3.58%と下げました。
【S&P500マップ】

指数に占めるウェイトの大きいテスラの-6.42%の下落が、S&P500やナスダックの重しとなりました。
一方、ファイザー+3%、イーライリリー+4.4%などヘルスケア企業が指数を下支えしました。
【セクター】
ヘルスケア +1.26%
不動産 +1.20%
エネルギー +0.43%
公益 +0.28%
生活必需品 +0.27%
情報技術 +0.14%
金融 ‐0.12%
素材 ‐0.22%
通信 ‐0.22%
資本財 ‐1.07%
一般消費財 ‐1.53%
全11セクター中6セクターが上昇。
ヘルスケアと不動産が1%以上上昇した一方、
資本財と一般消費財が1%ほど下げました。
【スタイルボックス】

スタイル、サイズスタイル別でみると、
昨日に引き続き、グロース株が小幅に反発。
今日は大型バリュー株なども上昇しました。
中小型株はやや苦戦しています。
【個別株】
〇ディア(DE)‐14.07%
農機具メーカーのディアは決算を発表後大きく下落。農家のコスト増で機器需要が低迷。売上高が予想を下回りました。
〇ロス・ストアーズ(ROST)‐22.5%
ディスカウント小売りの、ROSTは22年度の業績見通しを下方修正。大きく売られました。
【今期のS&P500企業の決算を振り返って】
以前、良い決算を出した企業が素直に上がっているうちはまだ大丈夫だという話をしましたが、いよいよ弱気相場というような雰囲気が漂ってきましたね。
少なくとも、米国の投資家達は市場環境の不確実性や利上げやインフレの懸念が、企業の業績や決算に対して以前より、よりシビアに判断しているように思われます。
【懸念は山積み・ヒーローは敵に】
金利の上昇、高いインフレ率、ウクライナ、中国経済の減速など、多くの懸念が米国株式市場への圧力となっています。これら全てが株価に打撃を与え、米国の景気後退の可能性に対する懸念を高めています。
コロナショックやリーマンショック時にウォール街を救ってきたウルトラマンFRBも、過去40年で最悪のインフレとの戦いから抜け出せず、助けに来てくれるどころか、敵に回る公算が大きいことも、投資家達を悩ませています。
(冗談です(笑)。FRBが高いインフレを潰し、適正な水準までもっていかないと、将来的により悪い影響を及ぼす可能性がありますから、彼らは彼らの使命を全うすべきだと思います)
【歴史的な記録】
S&P500は今週3%下落し、2001年以来の7週連続の下落となりました。
1970年と2001年の8週連続のマイナスが過去最長となっています。
その時は、リーマンショックおじさんならぬ、高インフレ利上げウクライナおじさんとでも揶揄されるのでしょうか(笑)いずれにしても、難しい相場やボラティリティの高い相場も楽しみながら投資を続けることが大切だと思います。
長く投資をしていれば、何度かこういう時期に当たるのは当たり前のことですから、それを受け入れて投資を続けていきましょう。
今、不安や苦しさを感じている人は、その素直な気持ちを大切にしてください。そういう方は、ここは何とか耐えていただいて、市場が回復した「後」で、リスク許容度や資産配分を見直すなど、しっかりと対策することが大切だと思います。
今の経験を今後の長い投資人生に役立てていきましょう。
【長期的な視点を維持しよう】
さて、今日のS&P500は、一時1月に付けた終値での最高値から20%下げ、弱気相場入りが危ぶまれました。
参考)昨日のVOOのチャート

終わってみれは、ほぼ横ばいとなったS&P500ETF(VOO)でしたが、一時349.79まで下がるなどボラティリティの高い相場が続いています。
昨日は株式やETFのオプションの満期日だったこともボラティリティーを増幅させる一因となりました。
こういう毎日、毎週株価が大きく上下する相場は投資家を不安にさせます。ですが、長期投資家の方は目先の株価の動きに惑わされて、長期的な視点を失わないようにしましょう。

①これほどいろいろな懸念があるのに、調整も下げもせず、株価が上昇し続ける方がかえって不健全ですし(市場の価格形成する機能は健全 バブルよりは遥かにマシ)。
②リスク資産に投資をしているわけですから、リスクやボラティリティがあるのは当たり前で、それを引き受けるから、預金などよりも高いリターンを期待できるわけですし、
③過去米国株式市場は、何度も景気後退や利上げやインフレや、高いボラティリティに打ち勝って成長してきたわけですから(未来はわかりませんが、わからないからこそリスクプレミアムが期待できる)
結局、今、市場で起こっていることやリスクやボラティリティ、株価の下落は、ある意味、当たり前のことでしかないわけです。
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ダウ 31,261 +0.03%
S&P500 3,901 +0.01%
ナスダック 11,354 ₋0.30%
ダウとS&P500は小幅に反発。
S&P500は一時、1月の最高値から20%下げ、弱気相場入りが危ぶまれましたが、最後の1時間で急反発しほぼ横ばいで終えました。
ラッセル2000は‐0.17%と小幅に下落。
VXUS(全世界株式除く米)は+0.57%と続騰しました。
米10年債利回りは2.790%。‐0.065と低下。
VIX指数は29.43。+0.08と小幅に上昇しました。
このところ、景気後退への懸念から、米国債など比較的安全だと思われる資産に、投資家等が資金をシフトしているため、債券利回りが低下しています。
【為替・コモディティー】
ドル円 127.84 +0.03%
NY原油 112.70 +0.44%
NY金 1,836 ‐0.27%
ドル円は127円台。原油は続投、金は続落しました。
週間ベースで2.5%高と、4週連続で上昇。
金先物は週間ベースで1.9%高と、5週ぶりにプラスとなりました。
ビットコインは29,190ドル。‐3.58%と下げました。
【S&P500マップ】

指数に占めるウェイトの大きいテスラの-6.42%の下落が、S&P500やナスダックの重しとなりました。
一方、ファイザー+3%、イーライリリー+4.4%などヘルスケア企業が指数を下支えしました。
【セクター】
ヘルスケア +1.26%
不動産 +1.20%
エネルギー +0.43%
公益 +0.28%
生活必需品 +0.27%
情報技術 +0.14%
金融 ‐0.12%
素材 ‐0.22%
通信 ‐0.22%
資本財 ‐1.07%
一般消費財 ‐1.53%
全11セクター中6セクターが上昇。
ヘルスケアと不動産が1%以上上昇した一方、
資本財と一般消費財が1%ほど下げました。
【スタイルボックス】

スタイル、サイズスタイル別でみると、
昨日に引き続き、グロース株が小幅に反発。
今日は大型バリュー株なども上昇しました。
中小型株はやや苦戦しています。
【個別株】
〇ディア(DE)‐14.07%
農機具メーカーのディアは決算を発表後大きく下落。農家のコスト増で機器需要が低迷。売上高が予想を下回りました。
〇ロス・ストアーズ(ROST)‐22.5%
ディスカウント小売りの、ROSTは22年度の業績見通しを下方修正。大きく売られました。
【今期のS&P500企業の決算を振り返って】
また、S&P500企業の内、決算でEPSが予想を上回るポディティブサプライズを出した企業の株価は過去5年間では平均+0.8%上昇しましたが、今期は平均‐0.5%と下げています。
ネガティブサプライズを出した企業に至っては過去5年間の平均が-2.3%だったのに対し、今期は‐5.4
%とより大きく売られています。
以前、良い決算を出した企業が素直に上がっているうちはまだ大丈夫だという話をしましたが、いよいよ弱気相場というような雰囲気が漂ってきましたね。
少なくとも、米国の投資家達は市場環境の不確実性や利上げやインフレの懸念が、企業の業績や決算に対して以前より、よりシビアに判断しているように思われます。
金利の上昇、高いインフレ率、ウクライナ、中国経済の減速など、多くの懸念が米国株式市場への圧力となっています。これら全てが株価に打撃を与え、米国の景気後退の可能性に対する懸念を高めています。
更に今週は米小売業の冴えない決算により、今後の企業収益の減速やさまざまなコストの増加により利益が圧迫されるのではないかという懸念が加速しました。
コロナショックやリーマンショック時にウォール街を救ってきたウルトラマンFRBも、過去40年で最悪のインフレとの戦いから抜け出せず、助けに来てくれるどころか、敵に回る公算が大きいことも、投資家達を悩ませています。
(冗談です(笑)。FRBが高いインフレを潰し、適正な水準までもっていかないと、将来的により悪い影響を及ぼす可能性がありますから、彼らは彼らの使命を全うすべきだと思います)
【歴史的な記録】
S&P500は今週3%下落し、2001年以来の7週連続の下落となりました。
1970年と2001年の8週連続のマイナスが過去最長となっています。
ダウは8週連続で下落し、1932年の世界大恐慌以来の最長を記録。
ナスダックも7週連続の下落となり、2001年ぶりの記録となりました。
ナスダックも7週連続の下落となり、2001年ぶりの記録となりました。
こうしてみると、ここまで毎週毎週、米国株式市場が下げ続けるのは珍しいということがわかりますね。
そういう意味では、為替が味方しているとはいえ、最近投資を始めた方や初心者の方で、今も淡々と規律ある投資を続けている方は立派だと思います。胸を張っていきましょう。
とはいえ、今日の反発で油断してはいけませんよ。
【楽しみながら投資を続けていきましょう】
当時の投資家の気持ちを想像してみるのもおもしろいかもしれませんね。
そして、自分もまたこの歴史的な記録に立ち会えたことが、いずれ良い思い出となり、10年後、若手投資家に話のネタとして話せるかもしれません。
そういう意味では、為替が味方しているとはいえ、最近投資を始めた方や初心者の方で、今も淡々と規律ある投資を続けている方は立派だと思います。胸を張っていきましょう。
とはいえ、今日の反発で油断してはいけませんよ。
【楽しみながら投資を続けていきましょう】
当時の投資家の気持ちを想像してみるのもおもしろいかもしれませんね。
そして、自分もまたこの歴史的な記録に立ち会えたことが、いずれ良い思い出となり、10年後、若手投資家に話のネタとして話せるかもしれません。
長く投資をしていれば、何度かこういう時期に当たるのは当たり前のことですから、それを受け入れて投資を続けていきましょう。
今、不安や苦しさを感じている人は、その素直な気持ちを大切にしてください。そういう方は、ここは何とか耐えていただいて、市場が回復した「後」で、リスク許容度や資産配分を見直すなど、しっかりと対策することが大切だと思います。
今の経験を今後の長い投資人生に役立てていきましょう。
【長期的な視点を維持しよう】
さて、今日のS&P500は、一時1月に付けた終値での最高値から20%下げ、弱気相場入りが危ぶまれました。
参考)昨日のVOOのチャート

終わってみれは、ほぼ横ばいとなったS&P500ETF(VOO)でしたが、一時349.79まで下がるなどボラティリティの高い相場が続いています。
昨日は株式やETFのオプションの満期日だったこともボラティリティーを増幅させる一因となりました。
こういう毎日、毎週株価が大きく上下する相場は投資家を不安にさせます。ですが、長期投資家の方は目先の株価の動きに惑わされて、長期的な視点を失わないようにしましょう。

①これほどいろいろな懸念があるのに、調整も下げもせず、株価が上昇し続ける方がかえって不健全ですし(市場の価格形成する機能は健全 バブルよりは遥かにマシ)。
②リスク資産に投資をしているわけですから、リスクやボラティリティがあるのは当たり前で、それを引き受けるから、預金などよりも高いリターンを期待できるわけですし、
③過去米国株式市場は、何度も景気後退や利上げやインフレや、高いボラティリティに打ち勝って成長してきたわけですから(未来はわかりませんが、わからないからこそリスクプレミアムが期待できる)
結局、今、市場で起こっていることやリスクやボラティリティ、株価の下落は、ある意味、当たり前のことでしかないわけです。
株式市場が歴史的に提供してきたより高いリターンを実際に得るには、このようなボラティリティや不確実を引き受ける必要があります。
基本中の基本ですが自身の許容できる範囲で投資をすることが大切だと思います。
今、米国株式市場が抱えている問題の多くは今日明日魔法のように消えるようなものではありません。今後数カ月から数年に渡って投資家が付き合っていくべき課題となります。
そして、FRBのメンバーやプロでも明確な答えに迷っている中、私達普通の日本の個人投資家にできることはたかがしれています。
また、直近でどうしてもお金が必要だという方は別ですが、長期的に資産形成をしている方にとってはこの相場も一通過点でしかありません。
例えば、マラソンにおいて開始3㎞地点の順位など、ほとんど最終的な結果と関係ありませんよね。
ですので、あまり不安がったり、悩みすぎたりせずに、自身の出来ることに注力したり、目の前の人生を楽しみながら、気長に投資を続けることが大切だと思います。
基本中の基本ですが自身の許容できる範囲で投資をすることが大切だと思います。
今、米国株式市場が抱えている問題の多くは今日明日魔法のように消えるようなものではありません。今後数カ月から数年に渡って投資家が付き合っていくべき課題となります。
そして、FRBのメンバーやプロでも明確な答えに迷っている中、私達普通の日本の個人投資家にできることはたかがしれています。
また、直近でどうしてもお金が必要だという方は別ですが、長期的に資産形成をしている方にとってはこの相場も一通過点でしかありません。
例えば、マラソンにおいて開始3㎞地点の順位など、ほとんど最終的な結果と関係ありませんよね。
ですので、あまり不安がったり、悩みすぎたりせずに、自身の出来ることに注力したり、目の前の人生を楽しみながら、気長に投資を続けることが大切だと思います。
いつもありがとうございます。
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