バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。


【S&P500指数のセクター比率の推移】

セクター1
株式投資 第4版

過去半世紀のS&P500のセクター構成比率をみると、

牽引役となったセクターは、時代とともにに変化してきたことがわかります。

過去、米国株式市場では、鉄鋼、化学、素材、自動車、石油などの業種が、

今のテクノロジー企業のように市場を牽引してきました。

この多様性や変化し続ける力は、米国経済の強さの一つだと私は思います。


【参考・過去一年のセクター各セクターのリターン】

エネルギー 58.58%
不動産   20.81%
ヘルスケア 17.94%
情報技術  17.30%
金融    15.84%
S&P500   15.60%
公益    14.82%
生活必需品 12.98%
素材    11.30%
資本財     6.88%
一般消費財   6.72%
通信    ‐4.85%

過去1年間の各セクターのリターンはこんな感じでした。

11セクター中10セクターが上昇。5つのセクターがS&P500指数を上回り、通信セクターのみがマイナスとなりました。

ピークは越えたとは言え、まだZOOM(ZM)が300~400ドルをうろうろしており、その他、小型グロース株価が好調だった中、

その後、一年間の石油セクターの大きなアウトパフォーマンスを予想できた方は少なかったのではないでしょうか。

米国経済や米国企業、米国株式市場は毎年、毎月、毎日、変化し続けます。

特にアクティブに投資をする方は、過去のリターンや考え、成功体験に固執してしまうと、変化に対応できなくなってしまう可能性があるので注意しましょう。

昨日や去年と同じ日は二度とありません。




【最近のS&P500セクターについて】

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bespokepremium.com

IBMのワンマンチームで、指数に占める割合が約5%だった情報技術セクターは、ドットコムバブルの1999年には29%のピークに達し、その後15%以下まで下落。

金融セクターを見てみると、リーマンショック前に22%だったシェアを12.97%まで落としています。

この間、各セクターのみに集中投資をしていた方は大きな損失を被ったことでしょう。

変化や先のわからない未来に対してのヘッジとして、分散は役に立ちます。

私は市場を丸抱えすることによって、時間とともに必然的に起こるセクター間の変化に、低コストかつ手間をかけずに対応していきたいと思っています。



【情報技術セクターから学ぶこと】

さて、こう書くと、現在シェアトップの情報技術セクターが悪いと言っているように感じてしまう方もいるかと思いますが、そうではありません。

私個人としては情報技術セクターにも投資した方がいいと思っていますし、

S&P500(除くテクノロジー)なんていうETFがあっても投資しないと思います。

最後に、少しだけ情報技術セクターをフォローして終えたいと思います(笑)。

情報技術セクターは、リーマンショック以降シェアを拡大し、22年2月末には指数の約28.1%を占めるまでになりました。

これを問題とする方もいますし、気持ちもわかります。

ただ、例えば、1970年代のS&P500のP/Eレシオ16と、2019年のS&P500のP/Eレシオ16が全く同じではないように、

1999年頃の収益ゼロのグロース株への投機的な投資によって拡大した構成比率29%と、安定した事情や収益、キャッシュフローを持つようになったアップルやマイクロソフト、ビザなどに牽引されて、獲得したシェア28%は、数字は似ていても内容は異なるように思います。

むしろ、今後アップルやマイクロソフトは、急成長企業から、昔のコカ・コーラやジョンソンエンドジョンソンがそうだったように、

安定した成長をしながら自社株買いや配当を出す大型優良企業へと変化していくのではないかなとも思います。

その過程で新たな急成長企業やセクターが現れるかもしれませんし、なかなか現れないかもしれません。

まあ、いずれにしても、ただ数字を単純に比較するのではなく、その時代背景や中身も考えてみると良いと思います。


【変化を楽しもう】

投資には「変化」という言葉がキーワードになってくるわけですが、

そういう変化や全く予測できない変化に、私は分散や資産配分でなんとか対応していきたいと思っています。

一方通行で世界や市場が良くなることはなかなかありませんが、

それでも人類は長期的にはいろいろな問題を克服し、良い方向に少しづつ歩みを勧めてきました。

どうせ変化するなら、今日より明日。

今年より来年がもっと良い方向に変化することを祈りつつ、

今日も仕事や日常を楽しみながら頑張っていきたいと思います。

いつもありがとうございます。


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