【3月8日 米国株式市場】

ダウ    32,632  -0.56%   
S&P500   4,170  -0.72% 
ナスダック 12,795  -0.28%  

米主要株価3指数は続落。

バイデン大統領がロシア産の原油、天然ガスの禁輸を正式に発表。

ロンドン金属取引所ではニッケルが+111%と急騰。取引停止となりました。

一部では混乱や荒い値動きが続いたものの、昨日ほどの下げは見られませんでした。


ラッセル2000は+0.60%と小幅に上昇。

VXUS(全世界株式除く米)も+0.58%と上昇しました。

米10年債利回りは1.837%。+0.088と大きく上昇。

VIX指数は35.13。‐1.32と小幅に低下しました。

米国債の利回りは、安全な資金運用先を探す投資家と(下方向)、インフレ期待等(上方向)の間で激しく上下しています。


【為替・コモディティー】

ドル円  115.64 +0.30% 
NY原油   124.77 +4.50% 
NY金      2,055 +3.08% 

原油と金は引き続き上昇。

ビットコインは38,423ドル。₊1.12%と上昇しました。

バイデン大統領がロシア産の原油、天然ガスの禁輸を正式に発表。また米石油・ガス業界に過度な値上げしないよう警告しました。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-08/R8FQKWT1UM0Y01

石油禁止を発表した後、米国産原油1バレルの価格は3.6%上昇したものの、130ドルに達した前日程は上昇しませんでした。

原油が上げ幅を縮小すると、株式も下げ幅を縮小しました。


【ニッケルの急騰と取引停止】

ロンドン金属取引所(LME)では、ニッケルが一時111%と急騰。LMEは取引停止という異例の措置を取りました。

LMEによると市場の秩序を維持するため、数日間取引を停止することを検討しているとのこと。

ニッケルは主にステレンス鋼や電気自動車のバッテリーに利用され、ロシアは世界のニッケルの約10%を供給しています。



【S&P500マップ】

00..

全体として下げる中、一部のIT・ハイテク株や銀行株、産業株がなど上昇。

航空やクルーズなど旅行関連株にも買い戻しが入りました。

【セクター】

エネルギー +1.39%
一般消費財 +0.06%
通信    ‐0.10%
情報技術  ‐0.43%
素材    ‐0.51%
金融    ‐0.55%
資本財   ‐0.63%
不動産   ‐0.87%
公益    ‐1.60%  
ヘルスケア ‐2.11%
生活必需品 ‐2.64%

11セクター中9セクターが下落。

引き続きエネルギーセクターが上昇する一方で、

公益、ヘルスケア、生活必需品と昨日比較的下げ幅が小さかったセクターが売られました。


【スタイルボックス】


00..

小型株が反発。

昨日大きく下げたグロース株は小幅な下げとなった一方、バリュー株が売られました。


【個別株】

〇オクタ(OKTA) 

11月のピークから40%下げているオクタですが、アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ。

収益性への不安は残るものの、本業の成長は引き続き堅調であり、「Auth0」の成長も堅調かつ予想を上回っているとのこと。



【ロシアについて】

米国の他、ジョンソン英首相も、ロシアからの原油と石油製品の輸入を段階的に削減し、2022年末までに完全に停止すると発表した。

その他、欧州諸国も、エネルギー需要のためのロシアへの依存を減らす計画であると述べていますが、

経済への影響を抑えつつ、その穴を埋めるには時間がかかりそうです。

米マクドナルドやスタバ、ロシアでの営業一時停止。

米国企業は続々とロシアでの活動の中止を発表しています。現状ルーブルで稼いでも意味がありませんから企業として合理的な判断だと思います。



【感想】

米国のロシア産原油の禁輸に対しての、割と冷静な市場の反応は、発表を見越して市場が前日にすでに大きく動いていた結果かもしれません。

制裁が強化されることは、今日発表されましたが、市場の目には古いニュースとして映っていたようです。

既に多くの売りが出た今、市場は他に誰が売るのか。

ここから、市場の参加者の予測を上回るくらいの、より大きな下げが起こるとしたら、それにはどんな要因が必要か。

アクティブに投資をする方は、そこら辺を考えてみると面白いかもしれません。

【今後について】

今後も、1時間ごとの目まぐるしい株価の変動が続く可能性があります。

不確実性が高く、ウォール街では多くの市場参加者が、新しいニュースに対し迅速な取引を望んでいます。

逆に、私のような伝統的なインデックス投資家にとっては、いわゆる「ひどい時に買って、あとは目をつぶっておく」の格言実行すべき状況の一つかもしれませんね。

引き続き、ウクライナ情勢とロシアによって、原油や食品、コモディティー価格の上昇。加えて供給不足によるインフレの懸念。

FRBの利上げや政策ミスへの懸念などが市場には渦巻いています。

とはいえ、霧が深く、先の見えない、暗い夜道でも、道は先へと続いています。

不安で、苦しくても、正しい方向へと歩き続ければ、いずれ目的地へとたどり着くことができるでしょう。歩みを止めないことが大切です。

いつかたどり着くであろう、その先に待っているのは、闇ではなく、自分の思い描いた理想の生活かもしれません。

繰り返しになりますが、市場が数か月混乱したくらいで、投資を止めたり、投げ出してはいけません。

むしろこういう時期こそが腕の見せ所であり、一番楽しい時期であり、一番儲けるチャンスが隠れていたりもします。

各々の投資戦略において、正しい方法で、ともに道を歩き続けましょう。

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