【バンガードの最新のレポート】
米バンガードが最新の市場の見通しを公開したので紹介します。
https://advisors.vanguard.com/iwe/pdf/FAVEMOBF.pdf
【今後10年間のリターンの予測】
今回のレポートでは今後10年間のリターン予測が更新。
「2021年12月31日時点」でのバンガードの今後10年間の名目リターン(年率)ドルベースの予想は以下の通りです。
【各地域の経済の見通し】
〇米国
〇2022年の利上げ回数よりも、重要なのはFF金利の最終的な到達地点であり、バンガードは3%程度にする必要があると考えています。
〇バンガードのベースケースでは、インフレ率は2022年前半にピークを迎えますが、コアインフレ率は2022年末まで3%以上を維持すると予想しています。
〇FRBの利上げペースの見通しを考慮しても、労働市場の力強さが十分に証明されており、成長見通しは依然として強いとしています。
〇欧州
〇予想を上回るエネルギー価格の上昇が家計消費の重石となることから、2022年通年のユーロ圏のGDP成長率予想を約4.0%から約3.5%に引き下げました。
〇オミクロン株の影響が第1四半期の成長率を引き続き圧迫しそうです。第2四半期に補われると予想しますが、通年の成長に無視できない影響を与えるでしょう。
この部分は前回紹介したレポートの内容が引用されています。
詳細は過去記事もご覧ください。
「http://etfsp500.com/archives/29956597.html」
ロシアやウクライナのような地政学的な緊張が続く中、投資家はしばしば、現在のイベントと金融市場のパフォーマンスに関連性があるかどうかを尋ねます。
しかし、過去60年間の地政学的イベントを検証してみると、株式市場は最初のニュースにネガティブに反応することがあるものの、
地政学的な売りは通常短期間で終わり、その後の12ヶ月間のリターンは長期平均リターンとほぼ同じであることがわかります。
※過去のパフォーマンスは、将来のリターンを保証するものではありません。
【補足】
まあ、こういう予想もあると、一つの参考にしながら、今後も規律ある投資を続けていきましょう。
いろいろな投資戦略があるかと思いますが、このレポートのどこか一部でも、皆様それぞれの投資判断の参考になりましたら幸いです。
私自身は次の10年も「長期、分散、低コスト」や「バンガードの原則」を指針とし、今まで通りの投資を続けていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
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米バンガードが最新の市場の見通しを公開したので紹介します。
https://advisors.vanguard.com/iwe/pdf/FAVEMOBF.pdf
【今後10年間のリターンの予測】
今回のレポートでは今後10年間のリターン予測が更新。
「2021年12月31日時点」でのバンガードの今後10年間の名目リターン(年率)ドルベースの予想は以下の通りです。
2021年12月31日時点から、今後10年間の年間名目リターン(ドルベース)の予測。株式は±1%、債券は±プラス0.5%の範囲。
コストは考慮されていません。将来を保証するものではありません
これら確率論的リターンの仮定は、21年12月31日現在の市況に依存するため、時間の経過とともに変化する可能性があります。
【全体的に予想リターンは低下】
9月30日時点の予測よりも、それ以降の米国株の株価とバリュエーションの上昇を受け、予想リターンは全体的に低下していますね。
」
ただ、12月31日以降、世界の株式市場は大きく下げていますので、
2022年3月5日現在からの期待リターンはほんのわずかながら改善されたものと思います。
参考までに、前回の9月30日時点の予測を載せておきます。
ただ、当時と各資産の価格は異なりますので注意してください。
※これらは仮説であり、実際の投資結果を反映するものではなく、将来の結果を保証するものではありません。
9月30日時点の予測よりも、それ以降の米国株の株価とバリュエーションの上昇を受け、予想リターンは全体的に低下していますね。
」
ただ、12月31日以降、世界の株式市場は大きく下げていますので、
2022年3月5日現在からの期待リターンはほんのわずかながら改善されたものと思います。
参考までに、前回の9月30日時点の予測を載せておきます。
ただ、当時と各資産の価格は異なりますので注意してください。
※これらは仮説であり、実際の投資結果を反映するものではなく、将来の結果を保証するものではありません。
【各地域の経済の見通し】
〇米国
〇オミクロン株の影響を受け、2022年通年の米国の経済成長率の予測を約4.0%から約3.5%に引き下げました。
〇2022年の利上げ回数よりも、重要なのはFF金利の最終的な到達地点であり、バンガードは3%程度にする必要があると考えています。
〇バンガードのベースケースでは、インフレ率は2022年前半にピークを迎えますが、コアインフレ率は2022年末まで3%以上を維持すると予想しています。
〇FRBの利上げペースの見通しを考慮しても、労働市場の力強さが十分に証明されており、成長見通しは依然として強いとしています。
〇欧州
〇予想を上回るエネルギー価格の上昇が家計消費の重石となることから、2022年通年のユーロ圏のGDP成長率予想を約4.0%から約3.5%に引き下げました。
〇オミクロン株の影響が第1四半期の成長率を引き続き圧迫しそうです。第2四半期に補われると予想しますが、通年の成長に無視できない影響を与えるでしょう。
〇中国
〇バンガードは、中国の2022年通年のGDP成長率を引き続き5%前後と見ており、第1四半期の成長が弱く、第2四半期に回復すると考えています。
〇3月に開催される党大会では、待望の「政策的確実性」が得られると予想しています。景気刺激策は前倒しで実施される可能性が高いと見ています。
〇2023年には、大きな逆風が和らぎ、成長トレンドに戻ると予想しています。
〇新興国
〇2022年の新興国市場のGDP成長率を5.5%程度と予想しています。
〇インフレ抑制のための金融引き締めが、新興国の成長をトレンドベース程度とはいえ、引き続き抑制する可能性が高い。
〇中南米と中欧はスタグフレーションのシナリオに直面しています。
〇ブラジルは第4四半期に0.1%の成長率を記録し、「テクニカル・リセッション(2・四半期連続での前期比マイナス成長)」を辛うじて回避しました。
【地政学的リスクについて】
〇新興国
〇2022年の新興国市場のGDP成長率を5.5%程度と予想しています。
〇インフレ抑制のための金融引き締めが、新興国の成長をトレンドベース程度とはいえ、引き続き抑制する可能性が高い。
〇中南米と中欧はスタグフレーションのシナリオに直面しています。
〇ブラジルは第4四半期に0.1%の成長率を記録し、「テクニカル・リセッション(2・四半期連続での前期比マイナス成長)」を辛うじて回避しました。
【地政学的リスクについて】
この部分は前回紹介したレポートの内容が引用されています。
詳細は過去記事もご覧ください。
「http://etfsp500.com/archives/29956597.html」
ロシアやウクライナのような地政学的な緊張が続く中、投資家はしばしば、現在のイベントと金融市場のパフォーマンスに関連性があるかどうかを尋ねます。
しかし、過去60年間の地政学的イベントを検証してみると、株式市場は最初のニュースにネガティブに反応することがあるものの、
地政学的な売りは通常短期間で終わり、その後の12ヶ月間のリターンは長期平均リターンとほぼ同じであることがわかります。
※過去のパフォーマンスは、将来のリターンを保証するものではありません。
【補足】
「市場を予測できないことなんて、誰でも知っている」 と考える方もいるかもしれません。
私もそう思います。
しかし、実際、将来の計画や資産形成のために、 長期的なリターンの期待値や目安となる数字を、何かしら組み込む必要がある場合もあります。
しかし、実際、将来の計画や資産形成のために、 長期的なリターンの期待値や目安となる数字を、何かしら組み込む必要がある場合もあります。
そういう時に、自分の勝手な主観や、米国株式市場のここ数年~10年くらいの期間のかなり良すぎるリターンを用いるよりも、ある程度、現実的な予想(数字)を、 参考・目安にした方がよいのかなとも思います。
もちろん、バンガードの予想とはいえ将来のリターンを保証するものではありませんが、以前紹介したとおり、そこら辺の変なアナリストの予測よりは、そこそこ当ててきます。
下はバンガードの今後10年の米国株式市場のリターンの予測とその結果。だいたいの方向性が一致していることや概ね予想の範囲内で推移していることがわかる。
下はバンガードの今後10年の米国株式市場のリターンの予測とその結果。だいたいの方向性が一致していることや概ね予想の範囲内で推移していることがわかる。
まあ、こういう予想もあると、一つの参考にしながら、今後も規律ある投資を続けていきましょう。
【まとめと感想】
当ブログの読者の方でも、いろいろな時間軸を見て投資をしている方がいられるかと思います。
が、特に長期投資をしている方は、あまり目先の問題を過大視ししすぎて振り回されないようにしましょう。
例えば、2010年時点で、3.11やブリグジットやトランプ大統領やコロナショックが全く予想できなかったように、
どうせまた次の10年間で、その時々の「今の私達」には予想できない新たな懸念や不安や暴落が襲ってくるものと思います。
最後は以前、バンガードが発信していたメッセージで締めくくりたいと思います。
当ブログの読者の方でも、いろいろな時間軸を見て投資をしている方がいられるかと思います。
が、特に長期投資をしている方は、あまり目先の問題を過大視ししすぎて振り回されないようにしましょう。
例えば、2010年時点で、3.11やブリグジットやトランプ大統領やコロナショックが全く予想できなかったように、
どうせまた次の10年間で、その時々の「今の私達」には予想できない新たな懸念や不安や暴落が襲ってくるものと思います。
ですので、「長期投資や未来は予想通り進むこともあれば、全く予想できない事もある」
そういうものだと受け入れ、自身のとれるリスクの範囲内で投資を続ける事が大切だと思います。
最後は以前、バンガードが発信していたメッセージで締めくくりたいと思います。
“投資家の皆様は、これまでと同様自身の目標に応じた分散投資を行い、長期的な視点で投資を行うことをお勧めします。
市場が極端に変動しているときに市場のタイミングを計ろうとするのは魅力的ですが、利益になることはほとんどありません”
いろいろな投資戦略があるかと思いますが、このレポートのどこか一部でも、皆様それぞれの投資判断の参考になりましたら幸いです。
いつもありがとうございます。
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