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【株価に一喜一憂しないということ】


当ブログでは、

日々の株価に一喜一憂しないことの重要性を何度も話してきました。

ここ最近の米国株式市場やナスダックの動きは、

そのメッセージを補強するのに役立ちます。


【S&P500とNasdaqのリターン】

本題に入る前に、

まずは、直近のS&P500とNasdaqリターンを振り返って見ましょう。

〇S&P500のリターン

1週間    ‐3.48%
1カ月    ‐9.70%
1年   +15.36%

この1週間で約3.5%、1カ月では10%近く下げたS&P500指数ですが、それでもまだ、過去1年では15.36%と長期的な過去の平均を大きく上回る水準となっています。

〇ナスダックのリターン

1週間   +0.01%
1カ月 ‐12.74%
1年    +3.25%

ここ1カ月で10%以上の調整が入ったナスダックですが、過去1年では+3%とプラスリターンを維持しています。

特に今週、ナスダックはだいたい‐5%~+1.5の間で大きく動きましたが、結局+0.01%の上昇となりました。

1週間株価を見ていなかった投資家の方であれば、まさに「何もなかった」1週間となりました。


日ごと週ごとの短期的な投資をしている方はまた別ですが、

長期投資をしている投資家の方はあまり近視眼的にならずに、長期的な視点を維持することが大切です。

S&P500もナスダックも長期的なリターンは、騒ぐ必要のないくらい普通の数字です。




【ボラティリティの高い市場が続いたが】


1月20日、市場が開くと株価は堅調に推移し、ナスダックは最高値で2%近く上昇しました。

しかし、この日の市場は終盤に売りが殺到し、上昇幅が大幅に縮小しマイナスで終えました。

その2営業日後の1月24日、S&P500は一時4%もの下げ幅を記録しながらも、終盤の急騰でプラス圏で取引を終えました。

取引時間中の乱高下を見ていない人は、朝起きて「株の日足はたいしたことない」と思ったかもしれません。

私は長期投資家にとって、日々の動きを気にしないことが賢明な戦略であると思います。


【今後について】

いくつかの要因が今後のボラティリティの上昇を示唆しています。

加速するインフレと止まらないパンデミックという2大要因は、市場の不確実性をより高めます。

インフレ抑制のために断固とした行動をとる必要があるFRBも加わり、

低金利が助長してきたイージー相場が一転、

株式市場のボラティリティが今後さらに高まることも想像に難くありません。


でも、長期投資家が本当に目を向けるべきは、日々の株価の変動や下落ではありません。

過去米国株式市場の株価は毎日上下に動いてきました。

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禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターンより引用

でも、そうした「必然的な」株価の上下や下落は、

時間の経過とともに、株式市場をより高い位置へと押し上げてきました。


【FRB・政策立案者の仕事は容易ではない】

今後1年間の株式市場の経過は、

FRBなどの政策立案者が、パンデミックの初期段階を耐えるために必要だった強力な財政・金融政策を、

依然として成長中の経済から、どう取り除くかに影響されるでしょう。

今後数ヶ月間、政策立案者は「バランス」をとる作業に直面することになります。

それは、経済成長、インフレ、投資リターンなどに重大な影響を及ぼす可能性があります。

彼らの仕事は容易ではありません。

結局のところ、未来や経済を正確に予想したり、コントロールできる人間などいません。


わからないことを「わかった」と決めつけ行動すると、

後々手痛いミスをすることがあります。

わからないことや可能性の幅を受け入れることが投資では大切だと思います。



【バランスと規律を保つべき時】

最近投資を始めた方は、

初めての株式市場の混乱や初の調整局面にぶち当たり、

不安や恐怖を感じているかもしれません。


でも、もし、あらかじめ、自身の①目標②リスク許容度③投資期間等にあった資産配分で、

長期投資に適したPFで運用されているのであれば、いつもと同じように、長期視点を保ち

衝動的な決断につながる日々の雑音を排除することが大切です。


【バフェットの言葉】

「 株式市場は、せっかちな人から忍耐強い人へとカネを移す。そんな装置だ」(The stock market is a device for transferring money from the impatient to the patient.)


と、ウォーレン・バフェット氏は述べています。

株式市場は、基本に忠実に、忍耐強く、長期的な運用をする投資家に報いてきました。

苦しいと感じる時、困難な時こそ、規律や航路、資産配分を維持し投資を続けることが大切です。


むしろ、そういう時期こそ、自身の感情や拠出額を増やすよう努力するなど、

より自分のコントロールできることに集中することが大切です。

FRBや利上げ、株式市場を私たちがコントロールすることはできません。

しかし、できる努力をすることで、資産形成を加速させたり、大きな間違いを防ぐことはできます。


【最後に】

長くなりましたが、最後に、

最近投資を始めた方に伝えたいのは、お金の心配をせず、自由で豊かな生活を送るため資産形成を行っているのに、

毎日、株式市場の動きに振り回されたり、株価の心配ばかりしてしまうのは本末転倒な気がします。


もし、今どうしても不安を感じてしまうという方は、ここは一旦頑張って堪えてもらって、もう少し市場や株価が落ち着いた後で、

(株価が下落した直後ではなくできれば平時に)

ゆっくり自分のリスク許容度や資産配分、計画を見直してみるのがいいと思います。


株式投資だけが人生ではありません。

「今」と「未来の幸せ」のバランス。人生全体のバランスを考えながら、自分にとってちょうどよい配分を、ゆっくり歩きながら見つけていくことが大切だと思います・


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