【1月27日 米国株式市場】

ダウ    34,160   -0.02%
S&P500     4,326  -0.54%
ナスダック 13,352   -1.40%

主要株価3指数はそろって下落。

株価は序盤の上昇しましたが、下落に転じ、

ボラティリティの高い市場が続いています。

S&P500は年初来で約9.2%、ナスダックは約14.6%程下げています。


小型株のラッセル2000は₋2.29%と大型株より大きく下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐0.71%と下げました。

米10年債利回りは1.810%。‐0.036%とやや低下。

VIX指数は30.59。‐1.37とやや低下しました。


【為替・コモディティー】

ドル円  115.32    ₊0.61%
NY原油  87.14  -0.24%
NY金   1,796  ‐1.93%

アメリカの金融引き締めのペースが速まるという見方からドル高が進みました。

原油は小幅に反落。金は下げました。

ビットコインは35,669ドル。‐3.18%と売られました。

ビットコインはリスクオフの際に売られる傾向にありますね。




【S&P500マップ】


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銀行や消費者支出に依存する企業が下ました。JPモルガン・チェースは1.8%、ロイヤル・カリビアンは6.3%下落しました。

テクノロジー株も下落。投資家が、金利上昇を見込んで資金を移動させているため、同セクターは市場全体の変動に重要な役割を担ってきました。エヌビディアは3.6%下落しました。


【セクター】

エネルギー +1.25%
公益    +0.78%
生活必需品 +0.58%
素材    +0.36%
通信    +0.28%
ヘルスケア +0.14%
情報技術  ‐0.69%
金融    ‐0.92%
資本財   ‐0.93%
不動産   ‐1.75%
一般消費財 ‐2.27%

11セクター中6セクターが上昇。

上昇するセクターと下落するセクターで明暗がはっきりとわかれました。

特に、金融、資本財、不動産、一般消費財は1%近く下落。

一般消費財は大きなウェイトを占めるテスラの下落が響きました。


【スタイルボックス】


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引き続き、市場全体が下げる中、

より金利上昇の影響を受ける、

グロース株や小型株が大きく売られています。


【個別株】

〇テスラ(TSLA)‐11.55%

EPS、売上高とも予想を上回る良い内容でしたが、サプライチェーン問題により年内の生産が制限されるとの見方を示したことで売られました。

ここら辺の企業はただ成長するだけではなく、高バリュエーションを正当化できるくらい、投資家の高い期待を上回る成長を金利上昇の中でも維持できるかがポイントとなります。

〇ネットフリックス(NFLX)+7.51%

6日ぶりに反発。アックマン氏率いるパーシングが310万株以上を保有したことが明らかになりました。

〇ラム・リサーチ(LRCX)-6.93%

12月にサプライチェーンの問題が悪化したと発表し下落しました。半導体不足による悪い報告が続いています。


【良い決算を発表する企業も】


一方で、堅調な決算が他の多くの企業の株価を押し上げています。

サービスナウは+9.14%上昇。シーゲイト・テクノロジーは+7.65%。リーバイ・ストラウスも好調な決算の発表後に8.3%上昇しました。

個人的には、良い決算を発表した企業の株価が、素直に上がることに一定の安心感を感じます。

FRB等への不確実が後退すれば、空気は少し変わるかもしれません。




【FRBについて】

市場はFRBへのタカ派な見方をさらに強めています。

3月の大幅利上げや年内に4~5の利上げもあるとの予測もあります。

市場はFRBの最新の発表ををだ処理している段階です。

参考)ロイター
 
米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、大手金融機関が米利上げ予想を相次いで変更している。

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-expectations-idJPL4N2U73VS


FOMCの懸念から、株価は今週ずっとジェットコースターのような動きを見せてきました。

グレンメデ社のジェイソン・プライド氏は、「私は、これは健全なむち打ち症だと思う」「市場は地勢の変化を見て、適切に調整している。地勢は金利上昇に向かうだろう」

と語っていました。これはいい表現だと思います。適切な利上げはインフレを潰すためにも、バリュエーションや経済の健全化のためにも必要だと思います。


【経済指標】

〇新規失業保険申請件数 

結果 26.0万件 予想 26.0万件 前回 28.6万件

〇継続受給者数

結果 167.5万人 予想 165.0万人 前回 163.5万人

労働市場は引き続きタイトです。利上げへの後押しとなります。

〇米GDP

結果 6.9% 予想 5.5% 

前年比5.7%増 プラスは2年ぶりで増加幅は7.2%だった1984年以来、37年ぶりの大きさとなりました。

米経済の強さも利上げの後押しとなります。




年初来のS&P500マップ】

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グロース株や高いバリュエーションだった株を始め、全体的に下げる中、エネルギーやJPモルガン除く銀行株、たばこ、ロッキードなど一部銘柄は上昇しています。

昨年末に、年初からの相場をこうなると予測できた人はどのくらいいたでしょうか?


【ボラティリティが高く予想が難しい相場】

今後ますます予測な困難といいますか、FRBの一声やニュース一つでどっちにでも転ぶ展開が続く、ボラティリティの高い状態が続くと思われます。

トランプ大統領のプレッシャーにも負けず、株式市場へのダメージも抑えつつ、見事に前回の利上げを達成したあのパウエル議長ですら、

インフレを読み間違えたり、FOMCで市場へのメッセージを発信して対話を計ったり、安心感を与えるよりも、結論や具体策を次回に先延ばしにすることを選ぶほど難しい局面です。

個人的には今後の利上げの幅やペースで、株価はどうとでもなるので、「あがるorさがる」とどちらの決めうちするはやや危ういと思います。ウクライナ情勢など、他のリスクもあります。


【投資に失敗はつきもの】

コロナショック時は、あのバフェット氏ですら、航空株を買い増しに行って、やっぱり間違ってましたとやめました。

投資とはそういうものです。未来はどうなるかわかりません。

「常に」100点をとったり、完全完璧で、正しい投資判断をし続けることは人間にはまず不可能なので、割り切っていきましょう。

投資に失敗はつきものです。むしろ、1度や2度の失敗で諦めないことが大切です。

投資に限らず、車の運転もスポーツも最初から完璧にできる人はいません。プロもシュートを外しますし、ボールを打ち損じます。

「失敗することもある」と認めること。それを割り切ること。もし失敗してもすぐに立ち直ることが大切です。動揺したり落ち込んでいても何も解決しません。

あと、失敗した人を笑わないであげて欲しいと個人的には思います。

(投資をする人や続ける人を増やしたいので)


【感情をコントロールしよう】

いろいろな投資戦略があると思いますが、私のようにインデックスファンドを用いてパッシブ運用をされている方は、資産配分を維持し、いつも通りの投資を続けることが大切です。

私は今月の給料等をいつもどおりVXUSに投資しました。副業の方のお金も入る予定ですが、そちらもタイミングを計ることなくVXUSに投じます。

投資の間違いの大部分は感情によって引き起こされます。

どんな戦略を採用される方であれ、ボラティリティ市場予測により、感情を揺さぶられて誤った行動をとらないよう気を付けながら、この難局を乗り越えていきましょう。

なに、未知のウイルスの恐怖や不確実性に比べたら、利上げなんてだいぶマシです。


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