【1月24日 米国株式市場】

ダウ     34,364  +0.29%
S&P500      4,410  +0.28%
ナスダック  13,855  +0.63%

米主要株価3指数は反発。

FRB、景気の鈍化、企業業績、ウクライナ情勢などの懸念から、

前半は売られましたが、

後半は安値の拾い買いからか急反発しました。


大型株より下げていたラッセル2000は+2.29%とより大きく反発。

VXUS(全世界株式除く米)は‐1.16%と小幅に下げました。

米10年債利回りは1.774。+0.027と小幅に上昇。

VIX指数は29.97、+1.08と上昇。

一時38台まで上昇する場面もありましたが、後半落ち着きました。


【為替・コモディティー】

ドル円  113.90   +0.19%
NY原油  83.80 -1.57%
NY金   1,841 +0.50%
 
原油は下落。金は上昇しました。

ビットコインは36,914。+1.76%と反発。

11月に記録した67,000ドル超の高値からはかなり低い水準となっています。




【S&P500マップ】


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【セクター】

一般消費財 +1.21%
エネルギー +0.55%
資本財   +0.53%
通信    +0.43%
情報技術  +0.33%
金融    +0.24%
不動産   +0.17%
素材    +0.02%
生活必需品 ‐0.35%
ヘルスケア ‐0.37%
公益    ‐1.03%

11セクター中セクターが上昇。

これまで売られてきたセクターが反発しました。

公益セクターは1%ほど下げています。


【スタイルボックス】


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ここ3週間でより大きく下げていた、グロース株や小型株が反発。

大型バリュー株のみ小幅に下げて終わりました。


【個別株】

〇コールズ(KSS) +36.02% 

百貨店のコールズはブルームバーグが投資会社シカモア・パートナーズから買収提案が提示されたとの報道を受け上昇しました。

〇オプコ・ヘルス(OPK)‐23.11%

ファイザーと共同開発している「ソムアトロゴン」の生物製剤承認申請に対し、FDAから両社に審査完了報告書が発行されました。

通常FDAが薬剤の承認を拒否した時に、その理由を記した審査完了報告書が発行されます。

ファイザーも2.3%ほど下げました。




【1月のPMI速報値】

〇1月の製造業PMI

結果 55.0 予想 56.7 前月 57.7

〇1月のサービス業PMI 

結果 50.9 予想 55.0 前月 57.6

企業の景況感を表す、PMI速報値は前月より鈍化。予想を下回りました。

50が活動の拡大と縮小を表す節目となります。

サブ指数では、労働力不足で活動が抑制される一方で、サプライチェーンの問題は和らぎ始めていることが示されました。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-24/R67YH6T0G1L601


【決算シーズン・今のところは悪くない】

第4・四半期決算シーズンは本格化しており、これまでにS&P500採用企業のうち65社が決算を発表。

リフィニティブのデータによると、このうち77%が市場予想を上回る利益を発表しています。

一方で、銀行大手やネットフィリックスの決算がさえず、他の多くの好決算に影を落としています。

今週はマイクロソフトやテスラ、アップルなど、影響力の大きいIT・ハイテク他、100社以上の決算の発表が予定されており、注目されています。




【S&P500は一時調整入りも反発】


先日のナスダックに続いて、S&P500指数やMSCI世界株価指数も最高値から10%下落し調整局面入りが確認されましたが、その後、反発しました。

一方で、ディファイアンスETFの最高投資責任者、シルビア・ジャブロンスキー氏は

「2008年から2009年にかけての金融危機の後では、「急落を買う」ことが市場の楽観的な見方を特徴づけてきたが、直近の下落局面では投資家は、慌てて株を買おうとはしていない」と指摘しています。

【FOMCについて】

今週はFOMCを控えており、投資家はその情報を待っています。

利上げそのものよりもそのペースや幅が争点となっており、

より「タカ派のアナウンス」を警戒する声もあれば、「高いインフレに対抗するには、すでに動きが遅すぎるのではないか」と懸念を示すアナリストもいます。

利上げが景気後退を引き起こすのではないか。いや、弱い利上げではインフレを減速させることはできないのでは。と様々な意見がとびかっています。

FOMCを機にリスク回避の雰囲気は一旦後退し、株式市場は買い戻される可能性もあるとの見方もあります

それらがどう、どのくらい市場と株価に織り込まれているか。FRBがどういう行動をとるのか。それは誰にもわかりません。

結局のところ、FOMC結果とその反応待ちという側面が強いように思います。


【まとめと感想】

年初から、週ベースで3週間程下げた米国株式市場ですが、

FRBがインフレに対抗するために、「金利の引き上げを開始する用意がある」と示唆していることに起因しています。

加えて、直近では、スーパーマーケットや駐車場、ガソリンスタンドでの価格上昇が、米国の消費者が家計への圧迫を抑えるために支出を控えるのではという懸念も引き起こしています。

企業は、サプライチェーンの問題や原材料費、人件費の高騰が利益を圧迫する可能性があると警告しています。


FOMCの結果と決算発表、そしてウクライナと様々懸念が渦巻く市場ですが、

市場とは何かしらの懸念がある状態が普通です。

逆に「今週、今月は何も懸念もニュースもありませんでした」

と報じられることはほとんどありません。



どうせ、10年後には、今週のFOMCや決算のことなんて、

ほとんどの人が忘れてしまっている事と思います。

何十年と続く資産形成においては、このイベントも小事の一つに過ぎません

短期的に投資をしている方は別ですが、

長期投資家の方は、あまり騒いだり、右往左往せず、

資産配分や規律を維持し、いつもどおりの投資を続けていきましょう。


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