【SPYDの採用基準】
なぜか、日本の一部の米国株投資家の中で根強い人気を持つSPYD。
多くのインフルエンサーに紹介された影響もあってか、
SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)の中身や、
S&P500の採用銘柄の中で配当利回りが高い80銘柄に均等に投資といった
銘柄の採用基準は、結構多くの方によく知られています。
私自身はあまり好みではないETFですが、
このように、投資対象や商品の中身がよく知られ、
よく分析されているということは良いことだと思います。
【VYMは、ちょっと不憫な子】
では、VYM(バンガード高配当ETF)の銘柄は、
どういう基準で選ばれているのでしょう。
これをパッといえる、米国株投資家の方、
特に米高配当銘柄投資家の方は意外と少ないかもしれません。
VYMの採用基準知らないという方も慌てることはありせん。
というか、VYMについて説明されている、
というか、VYMについて説明されている、
グーグルやYOUTUBEの検索上位のコンテンツをざっと見たところ、
そこら辺を詳しく説明している記事がありませんでした。
(私の検索の仕方が悪いだけで、よく探せばどこかに隠れていると思います)
これでは初心者の方が知らないもの無理はありません。
VYM、なかなか不憫な子ですね(笑)
同じ米国高配当ETFであり、
かつ、よりメジャーといいますか、
SPYDよりも長い歴史と純資産額、運用実績を持つ、
VYMについて、あまり、よく知られていなことが、
バンガードファンとして少し不憫に感じたので、
以前紹介したことのある内容ですが、今回改めて紹介したいと思います。
かつ、よりメジャーといいますか、
SPYDよりも長い歴史と純資産額、運用実績を持つ、
VYMについて、あまり、よく知られていなことが、
バンガードファンとして少し不憫に感じたので、
以前紹介したことのある内容ですが、今回改めて紹介したいと思います。
【VYMの採用基準】
VYMは「FTSEハイディビデンド・イールド指数」との連動を目指したETFで、
全米国銘柄の中から大型株を中心に予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成されています。
とバンガードの公式HP等で説明されています。
でも、実はその裏で銘柄選択には、いくつかの決まりがあります。
①REITは除外
バンガード米国高配当株式ETF(VYM)に米REITが含まれない理由とは?
今回はVYMの中身がどういう基準で決められているか
簡単にですが、もう一段掘り下げて説明していきたいともいます。
②今後1年間、安定した配当が期待できない企業を除外
まず、FTSE All-WorldIndex(全世界株式指数)の中から
REITを除く、配当を支払う米国企業を選出します。
その中から、今後12ヶ月間にわたって定期的な配当が期待できない企業を除外します。
それでも減配の可能性がある企業を完全避けることはできませんが、
最もリスクの高い銘柄がVYMに入るのを防ぐことができます。
③予想配当利回りで分類
次に、I/B/E/Sの予想配当金を用いて、残りの配当金を支払う企業を予想利回りで分類します。
そして、予想利回りの高い銘柄から順にポートフォリオに組み入れ、
配当を支払う企業の時価総額の50%になるまで続けます。
これにより、多くの銘柄がポートフォリオに組み込まれ、分散効果が高まります。
歴史的に見ると、だいたい400から600の銘柄を組み入れることになり
上位10銘柄の保有比率は資産のだいたい3分の1以下となっています。
そして、予想利回りの高い銘柄から順にポートフォリオに組み入れ、
配当を支払う企業の時価総額の50%になるまで続けます。
これにより、多くの銘柄がポートフォリオに組み込まれ、分散効果が高まります。
歴史的に見ると、だいたい400から600の銘柄を組み入れることになり
上位10銘柄の保有比率は資産のだいたい3分の1以下となっています。
④時価総額加重でウエイト付け
①~③銘柄の選別と選定を行った後、
その最終的な構成銘柄を時価総額で加重平均します。
この方法には2つの利点があります。
①コストダウン
株価の変動に比例して各銘柄のウェイトが調整されるため、売買高とそれに伴う売買コスト、売買回転率、運用の難しさ等が軽減されます。
②大企業に加重=安定したインカム
時価総額加重は、必然的に、時価総額の小さい企業よりも大企業にウェイトを置くことになります。
ここが「大型株を中心に」という最初の文言につながります。
基本的に、大企業の方が、中小企業に比べて、安定性と収益性が高い傾向があります。
特に配当銘柄の場合、これらの相対的に大きな企業は、配当金の支払いが継続する確率が高いと言えます。
【余談】
※VYMを「時価総額加重だから市場の効率性を信じる人にお勧め」という意見も見かけましたが、個人的には、少し異なると思います。
市場の効率性を信じるなら、そもそもスクリーニングなんてしないで、市場を丸抱えすればいいわけですから。
時価総額加重のメリットはそれ以外にもあり、VYMはそちらを重視して時価総額加重の指数を採用しているETFだと、バンガードやMSらのコメントや資料を読んでいて私は思います。
【VYMI(米国外の高配当ETF)も同じ】
バンガードは米国外の高配当株に投資をするVYMIというETFも提供していますが、そちらも基本的に同じ流れて構成銘柄が選出されています。
その最終的な構成銘柄を時価総額で加重平均します。
この方法には2つの利点があります。
①コストダウン
株価の変動に比例して各銘柄のウェイトが調整されるため、売買高とそれに伴う売買コスト、売買回転率、運用の難しさ等が軽減されます。
②大企業に加重=安定したインカム
時価総額加重は、必然的に、時価総額の小さい企業よりも大企業にウェイトを置くことになります。
ここが「大型株を中心に」という最初の文言につながります。
基本的に、大企業の方が、中小企業に比べて、安定性と収益性が高い傾向があります。
特に配当銘柄の場合、これらの相対的に大きな企業は、配当金の支払いが継続する確率が高いと言えます。
【余談】
※VYMを「時価総額加重だから市場の効率性を信じる人にお勧め」という意見も見かけましたが、個人的には、少し異なると思います。
市場の効率性を信じるなら、そもそもスクリーニングなんてしないで、市場を丸抱えすればいいわけですから。
時価総額加重のメリットはそれ以外にもあり、VYMはそちらを重視して時価総額加重の指数を採用しているETFだと、バンガードやMSらのコメントや資料を読んでいて私は思います。
【VYMI(米国外の高配当ETF)も同じ】
バンガードは米国外の高配当株に投資をするVYMIというETFも提供していますが、そちらも基本的に同じ流れて構成銘柄が選出されています。
【高配当投資も適切な分散を】
分散は、資家が優れた配当・インカムファンドを探す際に重視すべき重要な特性です。
しかし、高配当銘柄にやみくもに分散投資をしようとすると、
ひどい企業にあたることもよくあります。
ある程度スクリーニングされた高利回り銘柄を幅広く組み入れることで、
そうした一部の銘柄が、ポートフォリオ全体のパフォーマンスを著しく低下させる可能性は低くなります。
しかし、高配当銘柄にやみくもに分散投資をしようとすると、
ひどい企業にあたることもよくあります。
ある程度スクリーニングされた高利回り銘柄を幅広く組み入れることで、
そうした一部の銘柄が、ポートフォリオ全体のパフォーマンスを著しく低下させる可能性は低くなります。
分散効果や低コストといった、長期投資インデックスにおいて大切なことは、
長期的に高配当戦略を用いている場合でも有効です。
目先のほんの少しの配当利回りを上げることを目指すのではなく、
長期的なトータルリターンやリスクとのバランスを考えることが大切です。
繰り返しになりますが、
最終的に投資するにせよ、しないにせよ、
投資商品や対象、戦略を良く知り、勉強することは基本的に良いことだと思います。
今回の記事で、もし、知らなかった、役に立ったという箇所があれば、
いつもありがとうございます。
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長期的に高配当戦略を用いている場合でも有効です。
目先のほんの少しの配当利回りを上げることを目指すのではなく、
長期的なトータルリターンやリスクとのバランスを考えることが大切です。
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