
【バンカメの責任者の見解】
ブルームバーグが、バンクオブアメリカのサビタ・スブラマニアン氏のインタビュー動画を公開していたので紹介します。
バンクオブアメリカセキュリティーズの米国株・クオンツ戦略の責任者スブラマニアン氏は
〇S&P500の配当利回りは、1~2年後に想定される現金利回りを下回っているのが現在の市場環境。
〇バンカメのエコノミストは、今後2年程で8回の利上げがあると予想。
〇FRBが利上げに向かっていることから、株式投資家のリスクは増しており、S&P500が来年調整入る可能性が高まっている。
とし、以下のような見解を示しました。
投資家が保有すべきなのは金利上昇や市場のボラティリティーに耐えられる企業の株式だが、
必ずしもS&P500全体を持ちたがる必要はない。
(昨日、広瀬隆雄氏も楽天証券のセミナーで、来年の市場について似たような事を発言していましたね)
短期的に、または向こう12カ月で10%の調整が入る可能性は高まったと考えている。
必ずしもS&P500全体を持ちたがる必要はない。
(昨日、広瀬隆雄氏も楽天証券のセミナーで、来年の市場について似たような事を発言していましたね)
短期的に、または向こう12カ月で10%の調整が入る可能性は高まったと考えている。
【調整は常にあり得るものと想定しておこう】
調整に関しては、全然あり得る話なので「常に」覚悟をしておくことが私も大切だと思います。
下落や調整は避けようと思って上手く避けられるものでもありません。
タイミングを計る戦略は上手く行くこともありますが、市場から出るタイミングと戻ってくるタイミング、この2つのタイミングを当てることは容易ではありません。
また、動くことでコストが発生します。長期的には大半の投資家が、ただ黙ってバイ&ホールドし続けた場合に比べリターンを悪化させているという事実も良く考慮にいれることが大切です。
そして、調整までにどのくらい市場が上昇するかもわかりませんから、
個人的には、タイミングを計って買い待ちするよりは、タイミングを計らずに投資に回せるお金、拠出できるお金が出来次第、都度都度資金を適切に資産配分を維持していく方が好きです。
あと、調整もなくずるずる実体とかけ離れて上昇していくよりは、適度に、現実の市場環境や企業の業績や経済を反映して調整してくれた方が私は安心して投資ができます。
金利も同様で、ずっと0金利のままよりはある程度の水準にあった方が、次のショックの時に下げるバッファーを確保できたりするので好きです。
【再び、スブラマニアン氏の見解】
話がそれたので本筋に戻しましょう。
一方で、スブラマニアン氏は「あまり強く警告しているような印象を持たれたくはない」とし
「われわれの市場予想は横ばいだ。厳しい展開になるだろう」と述べていました。
また、スブラマニアン氏は、米国のインフレ率が過去30年間で最高の6%を超えているにもかかわらず、FRBが金融システムに大きな流動性を提供している間、金利が低く抑えられているという、現在のマイナスの実質金利環境にリスクがあるとみているようです。
「われわれの市場予想は横ばいだ。厳しい展開になるだろう」と述べていました。
また、スブラマニアン氏は、米国のインフレ率が過去30年間で最高の6%を超えているにもかかわらず、FRBが金融システムに大きな流動性を提供している間、金利が低く抑えられているという、現在のマイナスの実質金利環境にリスクがあるとみているようです。
「2000年を思い起こさせる。当時は株式のリスクプレミアムがマイナスであることは普通だと誰もが受け入れていた。これは普通ではない。マイナスの実質金利も普通ではない。何かが本質的に誤っていると告げていると思う」としています。
スブラマニアン氏は11月23日付のレポートで、2022年末のS&P500指数は4,600になると予想していました(今朝のS&P500は4,538)。
まさに横ばいと言った予想ですね。
また、このメモでは、エネルギー、ヘルスケア、金融株を推奨し、消費者関連株は避けるようにと述べています。
他の多くの運用機関と同様、バリュー株をより推奨しているようです。
もしアクティブに行くのであれば、低コストで米バリュー株に分散投資ができる、バンガードバリューETF(VTV)あたりがおもしろい。というか無難かもしれません。
以前から何度も述べている通り、元バリュー投資家としては、現在のバリュー株のバリュエーションと今度の金利正常化、インフレ環境を考えると、米国株ではバリュー株が魅力的に映っています(今後3~5年くらいのスパンで)。
ずっとグロース株をアンダーパフォームしていたので、流石にそろそろ頑張って欲しいなという応援の気持ちも少しあります(笑)。
今振り返ると、もし、私が2015年にVOOに切り替えることなく、そのまま米バリュー株投資を続けていたら、もしかしたらその後のグロース株が牽引する米国株式市場において、大きく市場をアンダーパフォームする事になったかもしれません。
これは、本当に運が良かったと思います。
そういうわけではありませんが、私自身は投資が下手なので、
特にアクティブに加重したり、予想を気にすることなく、いつもどおりバリュー株もグロース株も、市場全体を丸抱えして来年も1年投資を続けていきたいと思います。
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