バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。


【バンガードの最新の予測】


バンガード社の2021年12月の市場の見通しを紹介します。

https://advisors.vanguard.com/iwe/pdf/FAVEMOBF.pdf


【今後10年のリターンの予測】

当ブログではお馴染みとなりました。2021年9月30日時点でのバンガードの今後10年間の名目リターン(年率)の予想は以下の通りです。

米国株式   2.3~4.3%  16.7%
米バリュー  3.1~5.1%  19.2%
米グロース   ー0.9~1.1%  17.5%
米大型株   2.2~4.2%  16.3%
米小型株   2.2~4.2%  22.5%
米不動産   1.9~3.9%  19.1%

先進国(除く米) 5.3~7.3%  18.4%
新興国      4.2~6.2%  26.8%   

米インフレ  1.5~2.5%

ドルべース。米国人視点の予想という事にご注意ください。将来を保証するものではありません。その他注意に関しては元記事、もしくは過去のバンガードのレポート紹介記事を参考にしてみてください。

【ポイント】

6月末時点との比較では、新興国株式の株価の下落により、バリュエーションが低下したため予想レンジが0.6%上昇しています。ただし、相変わらずボラティリティも高くなっています。

今後10年は、米国を除く先進国(日、欧など)市場のリターンが、米国株式市場よりも高くなると予想しています。

米大型株と小型株では予想リターンが同じものの、予想ボラティリティに差がありますね。

相変わらず米グロース株の将来の見通しは厳しいものとなっています。

米国の債券については、引き続きあまり良いリターンとは言えないものの、予想リターンは若干改善しています。

詳細は元記事をご覧ください。



【米国株式市場について】

〇バンガード社は、米国の景気回復は2022年にも続くと予想していますが、そのペースは鈍化すると予想しています(2022年のGDP成長率は4%前後)。

〇FRBのテーパリングにより、2022年後半の利上げに向けた準備が整ったとバンガードは考えています。

〇米国のインフレ率は2022年末まで2%以上で推移すると予想していますが、広範な賃金上昇が定着すればインフレ率はさらに上昇する可能性がある。としています。

〇パンデミックの初期に経済が突然停止したのとは異なり、再開には時間がかかるため、短期的には過度に不安定な状態が続き、長期的な影響には高い不確実性が伴うことになります。

〇米国が債務不履行に陥った場合の影響は甚大ですが米国の債務不履行の可能性は低いと予想。

〇バンガードは米国の失業率が2022年末までに3%強まで低下し、パンデミック前より1ポイント程低い水準でピークを迎えると予想しています。

00.


下の図を見ると、インフレは2022年の1Qまでにさらに高まり、その後低下していくと予想していことがわかります。

経済成長や雇用も時間の経過とともに落ち着いた数字となっていっています。



【その他の地域について】

欧州も成長が緩やかになるとの予想ですが、製造業を後押しする、ボトルネックの問題の急速な解消が、上振れのリスクとしています。コロナやエネルギー価格の高騰は引き続き懸念事項とのこと。

中国に関しては、消費の回復は鈍いままであり、不動産の低迷は深まり、インフラ投資は3月の全国人民代表大会後にのみ加速すると予想されます。

バンガードは第4Qの成長率は第3四半期比で1%とトレンドを下回り、2022年全体で5%の成長予想をしています。

中国政府は5.5%の成長を目標にすると予想していますが、目標の引き下げを許容するか、更なる景気刺激策を導入する必要があると予想しています。

その他新興国についてはワクチン接種のペースの差に振れられています。


【まとめ・感想】


今月のバンガードのレポートの概要を紹介しました。

予想が当たるかどうかはわかりませんが、概ね現実的な内容だったと思います。

引き続き、今、市場を騒がせている問題の多くが、2022年末頃には大分改善に向かっているとの見通しです。

当ブログの読者の方でも、いろいろな時間軸を見て投資をしている方がいられるかと思いますが、

長期投資をしている方は、あまり目先の問題を過大視ししすぎて振り回されないようにしましょう。

例えば、2010年に、3.11やブリグジットやトランプ大統領やコロナショックが全く予想できなかったように、

どうせまた次の10年間で、その時々の今予想できない新たな懸念や不安や暴落が襲ってくると思います。

長期投資や未来は予想通り進むこともあれば、全く予想できない事もある。

そういうものだと受け入れつつ、自身のとれるリスクの範囲内で投資を続ける事が大切だと思います。

私は次の10年も「長期、分散、低コスト」や「バンガードの原則」を指針とし、今まで通りの投資を続けていきたいと思います。


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