【11月10日 米国株式市場】

ダウ    36,079 -0.66%
S&P500   4,646 -0.82%
ナスダック 15,622 -1.66%

主要株価指数は揃って下落。

予想を上回る10月米消費者物価指数(CPI)の伸びや、

米30年債入札結果を受けて米国債利回りが急上昇したことから、

インフレ警戒感が強まり、後半株式も売られました。


小型株のラッセル2000は-1.55%と市場よりも下落。

VXUS(全世界株式除く米)も-0.97%と下げました。


【10年債利回り】

米10年債利回りは1.573% +0.124%と急上昇。

00.

後半の債券利回りの上昇を受け、株価指数は下げていきました。

VIX指数も18.76。+1.03と上昇しています。


【為替・コモディティー】

ドル円  113.91
NY原油 81.34 -3.34%
NY金  1848  +0.96%

金は上昇。原油価格はインフレ懸念他、備蓄やバイデン氏の動きなどいろいろなニュースにより大きく下げました。

ビットコイン 65,745も-1.31%と下落しています。



【S&P500マップ】

00.

IT・ハイテク株の売りが目立ちました。

また原油価格の下落により、エネルギーも下げています。


【セクター】

公益     +0.7%
生活必需品  +0.3%
ヘルスケア  +0.3%
金融     ー0.2%
不動産    ー0.5%
資本財    ー0.6%
一般消費財  ー0.7%
素材     ー0.7%
通信     ー1.3%
情報技術   ー1.7%
エネルギー  ー2.0%

11セクター中8セクターが下落。

米国債利回りが急上昇する中で金融株は銀行や消費者金融は上昇。

ヘルスケアやディフェンシブ株は、上昇しています。


【スタイルボックス】
00.

インフレ懸念や債券利回りの上昇を受け、グロース株が売られました。

一方で、大型バリュー株は踏みとどまっています。

以前紹介した通り、高インフレ、高金利環境というは、

特に将来の利益を期待されている成長株や小型株にとって逆風となります。


【個別株】

〇ドアダッシュ(DASH) +12.32% 良い決算を発表。

フィンランドのウォルトを買収すると発表も好感。

〇リングセントラル(RNG)+21.00% 良い決算を発表。

〇フボTV(FUBO)-22.82% 決算後に下落。

〇コインベース(COIN)-8.20% 決算後に下落。

〇アップスタート(UPST) -21.14%

売上高 2.28億ドル (予想 2.15億)
EPS     0.30ドル     (予想 0.33) 

売上高は予想を上回ったものの、EPSが予想に届かず株価が下落。

年初から既に株価は8倍上昇しているUPSTですが、現在の高い株価を正当化できないとし、目標株価を引き下げるアナリストもいました。



【10月米消費者物価指数 CPI】

総合 6.2% 予想5.8% 9月5.4% 

コア 4.6% 予想4.3% 9月4.0%

前月、予想を大きく上回り、

総合は1990年11月以来31年ぶりの大幅な伸びを記録しました。

サプライチェーンの問題やエネルギー高の影響で、インフレが加速しています。

高インフレが長引けば、FRBが早期利上げに踏み切るのではとの見方も強まります。

00.

昨日、米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、

高インフレは緩和するとの見通しを示した上で、

現時点での利上げやテーパリングペースの加速は「かなり時期尚早」としています。

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-daly-sf-idJPKBN2HV2FB


米財政赤字、10月は42%減の1650億ドル】 

歳入は19%増の2840億ドル。経済回復を背景に個人や法人の所得税収入が急増。

歳出は14%減の4490億ドル。メディケア支出が44%減少。

また、9月に失業給付上乗せ措置が終了したことを受け、労働局の支出が91%減少しました。

https://jp.reuters.com/article/usa-economy-budget-idJPKBN2HV2VJ


景気回復と所得増による税収UP。(・・・どこかの国も見習ってほしいですね)



【まとめ・感想】
ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は

「歴史的な上昇を続けてきたことから市場が一服しても驚きはない」と指摘。

その上で「年末に向けて市場を押し上げるのに十分な追い風が吹いていると考える」と述べた。

ロイター

先の事はわかりませんが、S&P500は、8営業日連続最高値更新していましたし、

決算やFOMCなどのイベントを概ね終え、ここら辺で一旦利確の動きや、

ある程度の調整が入っても全然おかしくはないと思います。


FRBを始め、ECB、英中銀などはインフレ上昇は一時的との見解を変えておらず、直近の国債利回り急上昇にも苦言も呈していました。

市場も概ね同意していましたが、今日のCPIの結果からの強さから、インフレが予想よりもやばいのではという意見が再び強くなりました。

10月の中国の生産者物価指数(PPI)も26年ぶりの高値水準に急上昇しています。


長期債利回りがじわじわと伸びていく分には仕方ない面もありますが、

「急上昇」は、以前紹介した通り株式市場に負の動揺を与えます。


また、インフレは収益の将来価値を割り引くことから、

特に成長株や小型株に打撃を与える可能性があります。

今日ナスダックや小型株が市場より大きく下落したのが良い例かと思いますが。

今後、過去数年のような低インフレ、低金利環境から、(ある程度の)インフレと金利環境へとシフトすることが予想されています。

もしそうなれば、グロース株にとっては逆風となり、成長株投資が今までよりも難しくなる可能性があります。


【今後の方針】

私はこういった市場の変化がいつ、どう起こるかわかりませんので、

予め市場全体に分散投資をして、変化対しに概ね合理的に、かつ低コストと少ない労力で対応していきたいと思います。

正直、インフレも債券利回りも、米国経済も、

私達日本の個人投資家にコントロールすることはできません。

わからないということを受け入れつつ、自分にできることに注力することが大切だと思います。

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