【ニッセイ基礎研究所のレポート】

ニッセイ基礎研究所の

「予想分配型の分配金再投資の背景は?~2021年10月の投信動向~」

というレポートが面白かったので紹介します。

原文「https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=69277?site=nli


【テーマ型ファンドの販売振るわず】

前半は、10月のファンドの資金流出入についての内容で、

10月のファンド全体の資金流入は6,600億円と9月の8,200億円から1,600億円減少したことや、

テーマ型(アクティブ)ファンドの資金流出について書かれています。

10月に資金流出が大きかった5本(【図表3】青太字)はすべてハイテク系の投資テーマである。

また、ESGも一つの投資テーマとして2020年後半以降、注目を集め、一部のESG関連ファンドが人気を集めていたが、それらのファンドの人気も足元ではやや落ちた様子である。



【予想分配型が相変わらず資金を集める】


一方で、10月も例の、アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型の人気は根強く、相変わらず資金の流入が続いていました。

00.

【予想分配型の特性を理解しよう】

これに対して、ニッセイ基礎研究所の前山裕亮氏は、

予想分配提示型ファンドの分配金が再投資設定されていることが意外と多いことから、

予想分配型の特性を理解できてないで購入している投資家もいるのでは、と指摘しています。

 
では、予想分配提示型ファンドの分配金が再投資設定されていると何がまずいのか。

同記事ではわかりやすく解説しています。


まず、予想分配提示型は、特別分配金が出にくい仕組みです。

(特別分配金→元本から払われる分配金、いわゆるタコ足分配でこの場合は非課税になる)

そして、
 
予想分配提示型の分配金は通常、分配金が出るたびに約20%課税され、

再投資を設定している場合は(残り約80%の)税引き後の分配金が再投資される。

それゆえに予想分配提示型のファンドの分配金の再投資設定は、

同様の分配頻度や分配金自体が少ないファンドと比べて税金の支払い頻度が増え

実際は非効率な運用となってしまう可能性が高い。
 

つまり、分配金が不要な投資家にとっては、

予想分配提示型のファンドを購入して何度も分配金を再投資するよりも、

分配頻度や分配金自体が少ないファンドがあれば、そちらを購入するほうが合理的です。

ですが・・・・

実際に「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」には、

人気の予想分配提示型(CコースとDコース:【図表2】10位と1位)より

分配頻度が年2回と少ないファンド(AコースとBコース)も用意されている。

それにも関わらず、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信D毎月(ヘッジなし)予想分配金提示」では

純資産総額に対して10%以上の投資家が分配金を再投資していると推察される。



【まとめと感想】

予想分配型や毎月分配型の投信は再投資効率が落ちるので、個人的にはあまり好みませんが、

配当、分配金が欲しいという投資家の方の気持ちは理解できます。

でも、だとしても、

投資する商品の特性を十分に理解し、自分のニーズに合った商品を選ぶことが大切だと思います。


例えば、今回のケースでいえば、

特に分配金にこだわりがないのであれば、

つまり、どうせ再投資するのであれば、

わざわざ年12回もコストと税金をかけて分配金を再投資するよりも、他にいくらでも良い選択肢はあると思います。

仮に、人気やランキングで選んだとしても、

2位とか5位に結構良さげなファンドもあると思うんですが・・・・ね(笑)。


さて、最後に、前山氏の鋭い指摘を紹介して閉めたいと思います。



対面販売が中心のファンドであるため、

その投資家に販売した販売会社の商品説明やアドバイスが不親切もしくは不適切であったのかもしれない。


あくまで可能性ですが、その可能性はあると思います。

売り手にとって都合のいいファンドではなくて、

投資家(自分自身)にとって都合のいい商品を用いて運用したいものですね。


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