バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。

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【米国はスタグフレーションになるのか】


さまざまな商品やサービスが不足し、

久しぶりにインフレになっていることから、

もしかしたら、1970年代のような「スタグフレーション」に陥ってしまうのではないか?

という疑問を持っている投資家の方が折られるかと思います。

※スタグフレーションとは?

景気が悪い(特に失業率が上昇している)にもかかわらず、物価が高騰している状況。


【バンガード、チーフエコノミストの見解】

当時は急激なインフレで経済が疲弊し、失業率が大幅に上昇しました。

また、60年代に市場が好調だった反動や、ニフティ・フィフティバブルにより、

米国株式投資家にとっても最悪の環境が続きました。


バンガードのチーフエコノミスト、ジョーデイビス氏は当時を振り返りつつ、

1970年代に戻ってしまうのではないか?という気持ちはよくわかります。

ただ「高インフレだが、停滞ではない」とし、以下のように答えています。

I can tell you that, no, we’re not about to enter a period of stagflation—stagnant economic activity amid high unemployment and inflation—like the 1970s.

We continue to anticipate economic growth and, unlike in the 1970s, demand for workers is high.

Among several challenges, the most significant factor holding back the economy now is a lack of workers.

私が言えるのは、1970年代のように、高い失業率とインフレの中で、

経済活動が停滞するスタグフレーションの時代になることはないということです。

引き続き経済成長が見込まれ、1970年代とは異なり労働者に対する需要も高い状況です。

いくつかの課題がありますが、現在、経済を妨げている最も大きな要因は労働者の不足です。




【供給、労働力不足が成長の足かせとなっている】

下の図は、世界金融危機直前の2007年以降、

労働力や供給の制約によって失われた四半期ごとのGDPを示しています。
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特に2020年のコロナショック以降は、労働力や供給の制約が大きくなり、経済成長を妨げていることがわかります。

茶色い部分が商品の供給不足(サプライチェーンの問題)などによって失われた、米国の経済生産を示しています。

特に、コロナショック直後は供給の制約が大きく、GDPにマイナスの影響を与えました。

緑の部分が労働者の不足って失われた経済成長です。

最近では、労働者の不足がより顕著に問題化してきています。


【まとめ】

ここまでを三行でまとめます。

〇現在の米国経済の最大の課題は労働市場。労働者の不足

〇「高インフレだが、停滞ではない(成長している)」

〇バンガードは米国はスタグフレーションには陥らないと分析。


ジョー・デイビス氏は

「労働者不足が、当社の予測に大きな影響を与え始めています」

「私たちは依然として大きな成長を見込んでいますが、最近では多くの国や地域で成長予測を下方修正しています」

「しかし、これは需要が弱いからではありません

とコメントしています。

バンガードの最新の予測は下の過去記事を参照ください

http://etfsp500.com/archives/28908962.html


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