【S&P500のトータルリターン】
S&P500のトータルリターンは、
2021年の年初から9月末までで15.92%でした。
過去12ヵ月(9月末時点)でみると、
1年でちょうど30.00%という素晴らしいリターン記録しました。
【投資クイズ】
では、ここで投資クイズです。
過去1年間、S&P500を最も牽引してきたのはどのセクターでしょうか?
下の11セクターから、是非選んでみて下さい。
『エネルギー、素材、資本財、一般消費財、生活必需品、ヘルスケア、金融、情報技術、通信、公益、不動産』
やはり、GAFAMを要する情報技術や通信セクターでしょうか?
それともワクチンに沸いた、ヘルスケアセクターでしょうか?
バイデン氏のインフラ投資への期待から、公益セクターも捨てがたいですし、
シーゲル教授の大好きな生活必需品も捨てがたいですね。
さあ、答えはまとまったでしょうか。
【正解発表】
あまりCMやトークで引っ張るクイズ番組があまり好きではないので(笑)
早速正解を発表したいと思います。
過去1年で最も上昇したセクタートップ3位は
1位 エネルギー +74.02%
2位 金融 +56.04%
3位 通信 +37.12%
でした。
そして、何と4位以下は、S&P500を下回るトータルリターンとなりました。
『S&P500 +30.00%』
4位 情報技術 +27.71%
5位 資本財 +27.07%
6位 不動産 +27.02%
7位 素材 +24.16%
8位 ヘルスケア +20.55%
9位 一般消費財 +18.38%
10位 生活必需品 +8.41%
11位 公益 +7.53%
過去一年で切り取ってみると、
11セクター中8セクターがS&P500を下回っているのが面白いと思います。
9月の単月のリターンを見てみると、
11セクター中10セクターが下落する中、エネルギーセクターは約9%のリターンとなっていました。
【原油先物?レバナス?】
最近エネルギーセクターやバリュー株が話題ですが、
実は少し遅いくらいで、バンガード、ブラックロック、GMOなど米大手運用会社各社は、
少なくとも半年~1年以上前から、バリュー株をオーバーウェイトすることを提案していました。
過去記事【今後5年は米バリュー株の時代】米バリュー株が米グロース株を上回る理由。バンガードのレポート」
ちょうど同時期にナスダックにレバレッジをかける戦略も流行していましたが、
結果だけ見ると、より早くお金を稼ぎたい人は
ここ一年はナスダックよりも原油やエネルギーにレバレッジをかけた方が良い結果となりました。
ただ、これは結果論ですし、切り取る期間によっても変わります。
どっちがよかったというよりは、
この市場をアウトパフォーマンスするセグメントが変わるというのが今回のポイントです。
【市場の平均に投資するという事】
このような「セクター間のパフォーマンスの違い」や
「バリュー/グロースといった投資スタイル間の違い」は、
「バリュー/グロースといった投資スタイル間の違い」は、
投資家が幅広く分散されたポートフォリオを持つのが良いと私が信じる理由の1つです。
勝ち組のセクターや将来の市場をアウトパフォーマンスする投資戦略は今は誰にもわかりません。
ただ、単一の要素が常に市場に勝ち続けるということはまず考えられません。
【市場サイクルに自動的に低コストで対応し続ける】
市場にはサイクルがあります。
その変化やサイクルに対応するために、市場を予測しタイミングよく乗り換えるという方法も考えられます。
ただ、予測やタイミングを計ることは多くのプロでも失敗する手法ですし、
戦略やセクターを変えるためにポートフォリオを動かす際にはコストがかかります。
VTIやVOOのようなETFや投資信託を使えば、タイミングを計る事もなくかつ自動的に勝ち組セクターの比率を大きく、負け組セクターの比率を小さくしてくれます。
しかも低コストで。
このコスト差が徐々に効いてくるので、結局ほとんどのアクティブファンドが長期ではパッシブ運用のインデックスファンドを下回るリターンとなっていくわけです。
【まとめ】
その変化やサイクルに対応するために、市場を予測しタイミングよく乗り換えるという方法も考えられます。
ただ、予測やタイミングを計ることは多くのプロでも失敗する手法ですし、
戦略やセクターを変えるためにポートフォリオを動かす際にはコストがかかります。
VTIやVOOのようなETFや投資信託を使えば、タイミングを計る事もなくかつ自動的に勝ち組セクターの比率を大きく、負け組セクターの比率を小さくしてくれます。
しかも低コストで。
このコスト差が徐々に効いてくるので、結局ほとんどのアクティブファンドが長期ではパッシブ運用のインデックスファンドを下回るリターンとなっていくわけです。
【まとめ】
説教臭くなってきたのでまとめます。
つい2~3年前のエネルギー株。ITバブルの後のグロース株。
各セクターが絶不調の時は、そのセクターがいらないと主張する投資家が増えてきます。
例えば、リーマンショックの時は金融株はリスクが高い、危険だ。と忌諱されました。
しかし、ウォーレンバフェットは底で拾って儲けましたし、
これからの金利上昇局面に金融株は有効に働くと思います。
これからの金利上昇局面に金融株は有効に働くと思います。
直近のパフォーマンスだけで、〇〇はクソだ。〇〇はいらない。
と決めつけるのは少し勿体ないというか、視野がちょっと狭いかなと思います。
得意なセクター、好きなセクターがあるのは当たり前だと思います。
が、自分があまり興味ない分野でも可能性を排除せず、しっかりとアンテナを張る事が大切だと思います。
私はめんどくさいので市場全体に低コストで投資をし続けていこうと思います。
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