【複数のファンドを保有によるリスク軽減効果】
アクティブファンドに投資をする投資家は、
いくつのアクティブファンドを保有することが最適なのでしょう。
今回はおもしろいデータを一つ紹介します。
【たくさんアクティブファンドを持つことの意味は?】
あまりに多くのアクティブファンドに分散投資をすると、
結果として保有するファンド全体のパフォーマンスは、市場インデックスに似てきます。
元々アクティブファンドの方がコストが高い傾向があるため、
過度にアクティブファンドに分散投資をするくらいなら、
低コストのインデックスファンドの方がマシということになります。
また、アクティブファンドを複数持つことで、
分散効果を狙ってリスクを下げようとするより、
VTのようなETFや全世界の株式に投資をする投資信託1本の方が、
かえって分散効果が効いていたり、リスクが低かったりもします。
【モーニングスターの研究】
過去のモーニングスターの研究によると、
ランダムに選択した株式ファンドを4つ以上保有しても、
大きくリスクを低減することはできないと結論づけています。

この研究では、ファンドの数を1~30まで増やして検証していますが、
ある程度ファンドの数を増やしても、リスクはほぼ一定の値となり、
それ以上リスクを下げる効果が薄いという事がわかりました。
また、30の株式ファンドに分散したPFとインデックスファンド(市場PF)のリスクは、同じくらい低い値となりました。
アクティブファンドを用いて投資をしいこうという人であれば、
一般的に言って、PFに組み込むのはせいぜい4~5本で、
それ以上のファンドを保有するのはあまり意味がない(リスクを下げる効果が薄い)と思います。
あまりにたくさんのファンドを持ってリスクを分散しようとするくらいなら、
インデックスファンドを使って分散した方が合理的だと私は思います。
【リターンの話】
さて、ここまでリスクの話をしてきましたが、肝心のリターンはどうだったのでしょう。
今回の研究によると、
初期投資を5万ドルとした場合、様々なファンドの組み合わせた場合の最終的なリターンは8.5万ドル~11.6万ドルになりました。
一方、市場インデックスは11.3万ドルとなりました。
一部の良い組み合わせ、良いファンドを選択できるという方であればよいのでしょうが、
私は一握りの勝ち組ファンドを適切に選択する自信はありませんし、
ファンドを分析し、組み合わせ、管理する手間等を考えると、
また前出のリスクやコストの面も合わせて考慮すると、
市場全体に投資するインデックスファンドでいいかなと私は思います。
もちろん、これは投資信託だけではなく、アクティブ型のETFにも似たようなことが言えます。
アクティブ投資をしている方は、
なぜアクティブ投資を選択したかを良く考えて、投資を行う事が大切だと思います。
今回の話は、知っている人にとっては当たり前の話かもしれませんが、
これを知らずにたくさんの投資信託を言われるがまま売りつけられる人も中にはいますし、
新しく発売された投信、良さげな投信をどんどん買っていく方もいます。
基本ですが、長期的な投資のリスクとリターンの大部分を資産配分が決めます。
一旦立ち止まり、
自分の資金をどう配分しているのかをよく考えながら、投資判断をすることが大切だと思います。
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いくつのアクティブファンドを保有することが最適なのでしょう。
今回はおもしろいデータを一つ紹介します。
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結果として保有するファンド全体のパフォーマンスは、市場インデックスに似てきます。
元々アクティブファンドの方がコストが高い傾向があるため、
過度にアクティブファンドに分散投資をするくらいなら、
低コストのインデックスファンドの方がマシということになります。
また、アクティブファンドを複数持つことで、
分散効果を狙ってリスクを下げようとするより、
VTのようなETFや全世界の株式に投資をする投資信託1本の方が、
かえって分散効果が効いていたり、リスクが低かったりもします。
【モーニングスターの研究】
過去のモーニングスターの研究によると、
ランダムに選択した株式ファンドを4つ以上保有しても、
大きくリスクを低減することはできないと結論づけています。

この研究では、ファンドの数を1~30まで増やして検証していますが、
ある程度ファンドの数を増やしても、リスクはほぼ一定の値となり、
それ以上リスクを下げる効果が薄いという事がわかりました。
また、30の株式ファンドに分散したPFとインデックスファンド(市場PF)のリスクは、同じくらい低い値となりました。
アクティブファンドを用いて投資をしいこうという人であれば、
一般的に言って、PFに組み込むのはせいぜい4~5本で、
それ以上のファンドを保有するのはあまり意味がない(リスクを下げる効果が薄い)と思います。
あまりにたくさんのファンドを持ってリスクを分散しようとするくらいなら、
インデックスファンドを使って分散した方が合理的だと私は思います。
【リターンの話】
さて、ここまでリスクの話をしてきましたが、肝心のリターンはどうだったのでしょう。
今回の研究によると、
初期投資を5万ドルとした場合、様々なファンドの組み合わせた場合の最終的なリターンは8.5万ドル~11.6万ドルになりました。
一方、市場インデックスは11.3万ドルとなりました。
一部の良い組み合わせ、良いファンドを選択できるという方であればよいのでしょうが、
私は一握りの勝ち組ファンドを適切に選択する自信はありませんし、
ファンドを分析し、組み合わせ、管理する手間等を考えると、
また前出のリスクやコストの面も合わせて考慮すると、
市場全体に投資するインデックスファンドでいいかなと私は思います。
もちろん、これは投資信託だけではなく、アクティブ型のETFにも似たようなことが言えます。
アクティブ投資をしている方は、
なぜアクティブ投資を選択したかを良く考えて、投資を行う事が大切だと思います。
今回の話は、知っている人にとっては当たり前の話かもしれませんが、
これを知らずにたくさんの投資信託を言われるがまま売りつけられる人も中にはいますし、
新しく発売された投信、良さげな投信をどんどん買っていく方もいます。
基本ですが、長期的な投資のリスクとリターンの大部分を資産配分が決めます。
一旦立ち止まり、
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